『ムーミン谷へようこそ』3

<『ムーミン谷へようこそ』3>
図書館で『ムーミン谷へようこそ』という本を手にしたのです。
スウェーデン国籍を持つトーベ・ヤンソンの風貌はどこかアジア的であり、フィンランドの血が現れています。扱う言語もスウェーデン、フィンランドのバイリンガルであることも興味深いのです。



【ムーミン谷へようこそ】


冨原眞弓著、ベストセラーズ、1995年刊

<「BOOK」データベース>より
【目次】
ムーミンに登場するキャラクター/ようこそムーミンの世界へ(自然なしあわせのかたち/「ムーミン的」な暮らしとは/かわいい子には旅をさせよう/偶然にゆだねられた運命/もうひとりのトロール/自分探しの旅のはじまり/ムーミントロールの恋 ほか)/解説 トーベ・ヤンソンとムーミン

<読む前の大使寸評>
スウェーデン国籍を持つトーベ・ヤンソンの風貌はどこかアジア的であり、フィンランドの血が現れています。扱う言語もスウェーデン、フィンランドのバイリンガルであることも興味深いのです。

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ムーミン谷の住人たちを、見てみましょう。
p11~20
<ムーミンに登場するキャラクター>
 ムーミン世界の住人たちは、れっきとした個人でありながら、種族の代表者でもあるというわけだ。それぞれが強烈な個性を持った存在なのだが、同時にそれぞれが属している種族の特徴もかねそなえている。たとえば、ヘムル族は一般的にお人好しだが権威主義的なところもあるとか、フィリフヨン族には潔癖症が多いとか、スナフキン族は放浪癖があるボヘミアンだといったぐあいに。

 ムーミン世界の住人たちが、ひとりの作者のファンタジーから生れた完全なフィクションであるにもかかわらず、普遍性へと開かれた存在であり、ファンタジーの世界の外に生きるわたしたちにとっても身近な存在でありつづける由縁だろうか。

■ムーミントロール


 母親っ子の甘えん坊。初期の作品ではなにかとムーミンママに頼るが、独立独歩のスナフキンに憧れてもいて、自分もいつかはあんなふうに生きてみたいと思っている。9冊のシリーズを通して成長していくプロセスが描かれる。気立てがよくて、めったに起こらないが、感受性がゆたかで、そのぶん傷つきやすい。

■ムーミンママ
 どんなときにも慌てず騒がず、頼りになる。すばらしく楽天的で、たいていの困難は苦もなく乗りこえる。
 物に愛着を感じても執着はしない。だれよりも自由な精神の持ち主かもしれない。(中略)作者の母シグネがモデル。

■ムーミンパパ
 子どもっぽい。ちょっと無理をしても責任を引きうけたがるが、すぐ挫折してむくれる。手先の器用さが自慢。マイホーム主義を信奉しているわりに放浪癖があり、シリーズを通じて何度も失踪する。

■スナフキン


 直訳すれば「嗅ぎタバコをやる男」で、スウェーデン語名は「スヌスムムリク」。日本で流布している「スナフキン」は英語名の転用。自由と孤独を愛する詩人。人にも物にも執着せず、秋になるとムーミン谷を去って、旅に出る。大伯母さんから貰ったハーモニカと古ぼけた帽子を大事にしている。

■ちびのミイ


 ミムラ族の中で「いちばん小さく」、名前はギリシャ文字のμ(小さいものの象徴)に由来する。作者によると「勇気があり、怒ることができ、ぜったいにへこたれず、前向きで、いつになっても大きくならない」。探究心旺盛、怖いもの知らず、単刀直入、ときとしてハードボイルド。

■フィリフヨンカ


 ブルジョワの中年女性のカリカチュア。物はたくさん持っているが、孤独な生活をしている。病的なまでにきれい好きで潔癖症。好きでもない親戚づきあいをしようとしたり、祖母が住んでいたというだけで意にそわない家に住んだりする。
(後略)


『ムーミン谷へようこそ』2:ムーミン谷の冬
『ムーミン谷へようこそ』1:トーベ・ヤンソンの言語環境

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