鳥への挨拶

<鳥への挨拶>
図書館で『鳥への挨拶』という本を手にしたのです。
ジャック・プレヴェールの詩を高畑勲さんが訳し、全ページサイズの奈良美智さんの絵が散りばめられている絵本のような、きれいな本です。

ふだん、詩の本など読まない大使なんだが、奈良さんの絵を見ながらジャック・プレヴェールの詩をながめるのも・・・ええやんか♪


【鳥への挨拶】
鳥

ジャック・プレヴェール×高畑勲編著、ぴあ、2006年刊

【目次】(「BOOK」データベースより)
校門を出たら/パリの色彩/そして祭りはつづく/一生が首飾りなら/地球それはひとつの星/自然にならって/この子の見ているものは/血と羽根/絶望がベンチにすわっている/礼儀正しくな/血だらけの歌/自由な外出/鳥の肖像を描くには

<大使寸評>
ふだん、詩の本など読まない大使なんだが、奈良美智さんの絵に惹かれて借りたのです。
ところで、この本は装丁や紙質が、フランス風であり・・・いい感じの本である。
(デジタル・メディアもこの点に関しては手も足も出ないんだろうね)

rakuten鳥への挨拶


訳者の高畑勲さんの「あとがき」の一部を紹介します。

 ジャック・プレヴェール(1900~1977)は20世紀フランス最大の民衆詩人です。1946年『ことばたち』(全訳版、ぴあ)が出版されて以来、詩の好きな人にも、ふだん詩など読むことのない人々にも彼の詩は愛しつづけ、「枯葉」など60曲ものシャンソンとなって多くの歌手に歌われました。彼はまた、『天井桟敷の人々』(直訳「天国の子どもたち」)『王と鳥』など数々のフランス映画の名作を生みだした脚本家でもあります。21世紀に入ってもプレヴェールの人気はおとろえず、いまなお世界中で読まれているだけでなく、新しい節づけを得て、新しい歌手がそのレパートリィに加えています。

 一昨年『私は私このまんまなの~プレヴェールの歌~』(ユニヴァーサルミュージック)というCDの選曲・訳詩・解説をしたとき、そのジャケットには奈良美智さんの絵がいいな、と私も思いました。あの、かわいいくせに自立して、世の中つっぱって生きている子どもたち。使わせてもらったのは、赤い帽子に赤い服の、大きな眼でこちらを見上げる女の子です。手にはしっかりとナイフを握りしめていて、プレヴェールにぴったり、「愛し合う子どもたち」や「私は私このまんまなの」を歌ったジェリエット・グレコさんにそれを見せたら、たちまちナイフに気づき、手を叩いて喜んでくださいました。

(中略)
 奈良さんの子どもたちのまなざしは、プレヴェールの書いたさまざまな子どもたちを思わせます。しかしまた同時に、プレヴェールその人を、そしてプレヴェールを読むときの私たち自身のまなざしをさえ、そこに見いだすことができるのではないでしょうか。プレヴェールと奈良さんの絵と私たちがふしぎに響き合うのです。そしておそらく奈良さん自信も。


先日読んだ『王と鳥 スタジオジブリの原点』という本なんですが・・・
編集、装丁が似ているので、紹介します。
この「王と鳥」というアニメーションの脚本をジャック・プレヴェールが手懸けたようです。

【王と鳥 スタジオジブリの原点】
王

高畑勲×叶精二×大塚康生 著、大月書店、2006年刊

<「MARC」データベース>より
若き日の高畑勲、宮崎駿に影響を与えたとされる、1979年に完成したフランスのアニメーション映画「王と鳥」を軸に、アニメーションの魅力、作品に込められた意味、国家と個人の関係、そして今の日本について考える。

<大使寸評>
この本の前半は「王と鳥あらすじ」となっていて、上にアニメ画面、下にあらすじという絵本スタイルになっています…しゃれてまんな♪

脚本にかかわったジャック・プレヴェールは『枯葉』の作詞で知られるが、脚本家が本業のようですね。まさにクロスメディアの芸術家なんだ♪
ところで、大塚康生という人はアニメ「白蛇伝」の原画にかかわったアニメーターとのことで、おみそれしました。「じゃりン子チエ」の作画監督でもあったそうです。

Amazon王と鳥 スタジオジブリの原点
王と鳥byドングリ


さて、この記事をどこに収めるか迷ったが、装丁に敬意を表して本に携わる職人たちに収めました。

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