『書き出し「世界文学全集』1

<『書き出し「世界文学全集』1>
図書館で『書き出し「世界文学全集』という本を、手にしたのです。
柴田元幸さんが選ぶ世界文学(目次参照)がなかなかのもので、期待できそうでおます♪


【書き出し「世界文学全集】


柴田元幸著、河出書房新社、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
“書き出し”だけで、世界の名作一気読み!あの“柴田訳”の「新訳」で、なんと全73作品。
【目次】
書き出し「イギリス文学」篇/書き出し「アメリカ文学」篇/書き出し「重訳で読む世界文学」篇/書き出し「英米児童文学」篇/書き出し「英米怪奇幻想」篇/書き出し「英米詩」篇/書き出し「序文」篇

<読む前の大使寸評>
柴田元幸さんが選ぶ世界文学(目次参照)がなかなかのもので、期待できそうでおます♪
rakuten書き出し「世界文学全集


このところ注目している『ガリヴァー旅行記』を、見てみましょう。
p20~21
『ガリヴァー旅行記』ジョナサン・スウィフト 
 私の父親はノッティンガムシャーに小さな地所を持っていた。私は五人の息子のうち三番目であった。14歳のとき、父は私をケンブリッジのエマニュエル・コレッジへ送り出し、私は三年間学寮に住んで勉学に励んだ。

 だが、仕送りはごく僅かとはいえ、私を養う負担は乏しい資産には重すぎたので、ロンドンの著名な外科医ジェームズ・ベイツ氏の許へ私は奉公に出され、氏の下で四年間働いた。父が時おり若干の金を送ってくれたので、それを使って航海術など、旅を志す者に有用な数学の諸分野を学んだ。

 前々から、いつの日か旅こそが我が運命になるものと私は信じていたのである。ベイツ氏の許を去り、父のところへ戻ると、父やジョン伯父をはじめ親類の援助を得て40ポンドの資金を集め、ライデンでは、長旅できっと役に立つものと、医術を2年7ヶ月学んだ。

 ライデンから帰ってきて間もなく、恩人ベイツ氏の推薦を受けて、エイブラハム・パネル船長率いる燕号の船医となった。この職を三年半勤めて、レヴァント地方に一,二度赴き、その他いくつかの地域にも旅した。帰国すると、恩人ベイツ氏にも薦められてロンドンに落着くことにし、患者を何人か紹介してもらった。

 オールド・ジュリーに小さな家を構え、独り身は好ましくないと忠告されたので、ニューゲート街で紳士服飾品商を営むエドモンド・バートン氏の二番目の娘メアリーを娶り、持参金として四百ポンドを得た。

 ところが、恩人ベイツ氏が二年後に他界し、ほかに友人も少ないので、商売は左前になってきた。同胞のあまりに多くが実践している阿漕な手口を真似るのは、私の良心が許さなかったのである。そこで妻や知人数名と相談した結果、ふたたび海へ出ることにした。続けて二船の船医を勤め、六年にわたって東インド、西インドへ数回旅し、やがてそれなりに金も貯まった。その間、船にはつねに書物がふんだんに備えてあったから、暇な時間は古典・現代最良の書き手の著作を読んで過ごした。


ところで、朝日新聞で連載されている『ガリヴァー旅行記』については、先日、新連載小説『ガリバー旅行記』として紹介しているので参照ください。

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