『ワールドブックデザイン』1

<『ワールドブックデザイン』1>
図書館で『ワールドブックデザイン』という大型本を、手にしたのです。
この本をめくってみると、横書きでカラー画像満載でビジュアルである。そして内容はブックデザイン事例というのが・・・ええでぇ♪


【ワールドブックデザイン】


グラフィック社編、グラフィック社、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
全世界からこだわりぬいた装幀、製本、造本でデザインされたブックデザイン事例を集めたリファレンス集。歴史的なものから、現在流通されているものまで、幅広くチョイスし歴史を解説。年表でそのあゆみを分かりやすく追う。世界的ブックデザイナー3組のインタビューを作品とともに紹介。それぞれがブックデザインに対する情熱や哲学を語る。世界中からセレクトした優れたブックデザイン紹介ページでは、詳細スペックや図解とともに、コンセプトや狙いをあますところなく公開。

<読む前の大使寸評>
この本をめくってみると、横書きでカラー画像満載でビジュアルである。そして内容はブックデザイン事例というのが・・・ええでぇ♪

amazonワールドブックデザイン


中国人ブックデザイナー・呂敬人(リュ・チンレン)が装丁の極意を語っているので、見てみましょう。
p21~22
本の表紙をデザインし、テキストをレイアウトすることを「ブックデザイン」とみなしているデザイナーが多いように感じます。ブックデザインをどう定義されていますか?

 ブックデザインとは単なる表紙とレイアウトのデザインでも、本を美しくする行為でもありません。体系的なプロセスを意味しているのです。

 読者にとって本は、ただの美しいオブジェではありません。手にする人々の興味を牽く方法で、効率的に合理的に正確に情報を伝えるべきものなのです。良いコンテンツを見つける有能な「ディレクター」と「プロデューサー」、文字と図版といった才能豊かな「役者」、適切な「背景」となる紙、そして紙の上にテキストとイメージを気の利いた「照明」のように的確に配置する作業が必要で、これらの要素がすべて合わさって本の全容を生み出すのです。

 有能なブックデザイナーとはテキストと画像の価値を最大限に引き出し、コンテンツに適した紙を選び、読者を惹きつけるデザインを創出できる人のことです。これが達成されたとき、読者は新しい方法で本と対峙することができるのです。“新しい方法”とは何なのか? それは目で見るだけではなく、鼻、口、耳、手、体全体で本を感じることです。

 その時代の読者たちが求めていることに合わせて、ブックデザインの定義は変わっていくべきです。きれいな表紙と製本に騙されるような人はもういません。デジタル世代となった今、彼らはコンテンツもしっかりチェックする。ここで問題となるのは、どうやって読者を惹きつける本に仕立てるかです。
(中略)

中国の伝統的な書籍のスタイルには、どんな特徴がありますか?
 中国の伝統的なブックデザインについて考えるとき、その最たる特徴は漢字です。漢字は横にも縦にもレイアウトすることが可能で、左から右にも、上から下にも読むことができます。実際に紙の上に配置してみると全体のレイアウトも特殊です。

 ページ上部に拾い余白の「天」、下部に狭い余白の「地」を取って、フレームのサイズは中に記す文字の大きさや、漢字一文字のはね・はらいといったわずかな変化によって調整されます。これは空間に対する中国人の感覚を反映していると同時に、東洋人特有の紙に対する謙虚さ、やさしさの現れです。

 西洋の書物が非常に合理的であるのに対して、中国の古い書物、とりわけ宋や明の時代の書籍は東洋の美学に満ちあふれていて、詩のリズムが感じられます。


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