『海洋プラスティック汚染』

<『海洋プラスチック汚染』>
図書館で「海洋プラスチック汚染」という本を手にしたのです。
レジ袋有料化が進む昨今であるが・・・
クジラ、ウミガメ、海鳥を救うためなら、買い物にはレジ袋を持参してほしいものである。


【海洋プラスチック汚染】


中嶋亮太著、岩波書店、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
待ったなしの危機「プラごみ問題」。とりわけ海の汚染は深刻だ。一刻の猶予も許されないなかで、科学者たちの取り組みにより少しずつ問題の姿が現れてきた。なぜ生きものたちはプラスチックを食べるのか。軽いプラスチックがなぜ深海底にたまるのか。生分解性プラスチックなら問題は解決するのか…。海洋研究開発機構研究員にしてWEBサイト「プラなし生活」運営人でもある若手海洋学者が、現状と問題を整理するとともに研究状況をわかりやすく伝え、現時点での解決策を提示する。

<読む前の大使寸評>
レジ袋有料化が進む昨今であるが・・・
クジラ、ウミガメ、海鳥を救うためなら、買い物にはレジ袋を持参してほしいものである。

rakuten海洋プラスチック汚染



「プラスチックの毒性」を、見てみましょう。

<プラスチックの毒性>p79~81
 プラスチックが体に良いものではないことは確かだが、実際に食べるとどうなるのだろうか。プラスチックを食べた生物は、物理的または化学的な影響を受ける。物理的な影響は、単純にプラスチックが消化管に詰まってしまう、あるいは消化管を傷つけてしまうことだ。

 一方で化学的な影響は、プラスチックにもともと含まれている有害な化学物質(添加剤)とプラスチックが環境中から吸着する有害な化学物質による毒を生物からもらってしまうことだ。それぞれ見ていこう。

■物理的な毒性① マクロプラスチック
 比較的大きなマクロプラスチックを食べるクジラ、ウミガメ、海鳥ではその影響が見た目にわかりやすいため、いち早く問題が認識されてきた。プラスチックごみを食べて胃がいっぱいになれば、自分が満腹であると勘違いして食欲をなくし、餌を探そうとしなくなる。

 海鳥では胃袋にプラスチックが溜まっていくと、本物の餌が食べられなくなり、栄養失調や脱水症状を起こす。待っているのは餓死で、残るのは骨と毛とプラスチックだけだ。プラスチックで消化管が閉塞すれば、栄養状態は著しく悪くなり、飢餓状態となる。飲み込んだプラスチックが鋭利な場合には消化管が傷つき、最悪死にいたる。そして子孫を残す機会が奪われる。

 海洋ごみの摂食が原因で死んだと推定されるクジラのうち、約6割が漁具の飲み込み、残りの4割が他のプラスチックごみの飲み込みとされる。漁具もプラスチック製なので、結局プラスチックが死因となっている。

 ウミガメの場合、たった一つのプラスチック片や薄いフィルム状のプラスチックを飲み込んだだけで消化管が塞がり致命的な事態に陥ることもある。最終的に腸閉塞を起こして死に至る。

 大人のカメよりも若いカメの方がよりプラスチックを摂食する機会が多く、死亡する危険性が高い。大人のカメは海草や甲殻類をエサにするが、子どもはそれほど餌の選択性がないからだ。それに子ガメのほうが海面付近で過ごす時間が多いため、必然的に浮遊するプラスチックに遭遇する確率が高い。幼いウミガメの腸は狭く曲がりくねっており、1ミリメートル以下のプラスチック片でも腸内で詰まることがある。


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