『トウ小平』7

<『トウ小平』7>
コロナウイルス対応の図書館閉鎖の折、読む本に事欠いてきたので・・・
書棚から、この本を引っ張り出してきたのです。


本屋で『トウ小平』という本を見かけたが・・・・
エズラ・ヴォーゲルに橋爪大三郎が質問するという対談形式の本である。
日米の英知が中国の巨大政治家を語るという企画が…ええでぇ♪

…ということで、ほぼ衝動買いとなった次第です。


【トウ小平】
ヴォーゲル

エズラ・ヴォーゲル×橋爪大三郎著、講談社、2015年刊

<商品説明>より
 トウ小平は、中国の方向をどのように転換させたのか。強大な経済力・政治力パワーをもつに至った中国の基礎をどのように築いたのか。「現代中国の父 トウ小平」の著者が、トウ小平の生涯と業績の大事なポイントを語る。【「TRC MARC」の商品解説】

「トウ小平は、20世紀後半から21世紀にかけての世界史にとって、もっとも重要な人物だ」――橋爪大三郎

「いま中国は相当強くなった。10年か20年で、GDPは世界のトップになるだろう。これがどうして可能になったかというと、トウ小平の開いた道なわけです。あれほど経験があって、権威があって、あらゆる面の実力を兼ねそなえている人は、いない」
「このインタヴューは短いけれど、トウ小平の生涯と業績の大事なポイントをすべて盛り込むものになった」――ヴォーゲル

<読む前の大使寸評>
エズラ・ヴォーゲルに橋爪大三郎が質問するという対談形式の本である。
日米の英知が中国の巨大政治家を語るという企画が…ええでぇ♪

hontoトウ小平

エズラ・ヴォーゲル

中国共産党と日本の自民党あたりを、見てみましょう。
p168~170
<共産党は永遠か>
ヴォーゲル:ある友だちが聞くんです。50年あと、中国共産党はまだあるかどうか。ボクの想像ですが、たぶん、トウ小平も、将来のことを考えたと思うんですね。

 トウ小平はそもそも、何のために戦ったか。ボク自身の解釈は、共産党よりも国のためである。そう私は思うんですね。彼の、国のためによかれと思う政策で、共産党が変わってもかまわない。もっと民主主義でやっても、中国のためにそれが必用なことなら、かまわないという考え方だと思うんです。

 共産党とほかの党があって、選挙があっても、トウ小平は反対しない。共産党の代わりにほかの党、たとえば社会党が、政権を担当しても、20年、30年あとなら許したっていい。それがトウ小平の考え方だと思うな。

 トウ小平は、それを頭のなかで考えた。でも、それを絶対に言わない。でも、あれだけ合理的で実践的な彼の考え方からすると、そういう結論になるだろうと、思うんです。

橋爪:私もそう思うんですけど、しかしまあそれは、だいぶ先の話である。
 そんなふうに柔軟に、中国の将来を考えることのできたひとが、次の章でみるように、天安門事件にぶつかってしまったのは、まことに不運なことだと思います。
 
ヴォーゲル:そうそう。

<共産党と自民党>
橋爪:そういうことですとね、中国共産党は日本の自由民主党と非常に似てきたと。

ヴォーゲル:ハハハハハ。

橋爪:自由民主党がやっているのは、農民と資本家と労働者と中小企業と、いろいろな人びとの利害を調整しながら、経済成長をして、まあ改革開放もやって、中国がやっているのと、同じことをやっている。
 どこが違うかというと、自由民主党は選挙があるとうこと。でも、何回選挙をしても必ず勝つ。中国共産党は選挙がないから、ずうっと政権を担当しているって、ここが違う?

ヴォーゲル:ボクはそれはあまり考えてなかったんですけれども、労働組合はやっぱり社会党でしょう。自民党ではなくて。

橋爪:いちおう。

ヴォーゲル:55年からずうっと、何十年間、労働者と・・・。

橋爪:選挙のたびに、だいたい野党の議席の三分の一。憲法改正に必用な「三分の二」を自民党に与えないっていう構図になります。

ヴォーゲル:中国は、人口がすごく大きい。ですから、実際に農民をほんとに代表できるのか、ボクはちょっと信じない。十分に信じていないですね。共産党の幹部は、ほんとに農民の代表なのか。農民もあんまり、そこまで、考えていないと思うんですね。

 日本はもう少し、自由社会だと思うんです。ですから、誰かを代表できる。日本は、第二次大戦の当時には、宣伝部門があった。だけど、戦後はなくなったんですね。NHKがあるわけだけど、宣伝っていう感じじゃない。

 中国では、日本並みに、農民や労働者を、ほんとうに代表したか。まあ、言葉として代表したけれども、実際には、それほど代表していないと思います。

橋爪:おっしゃる通りですね。


『トウ小平』1:指導者の交替p138~140
『トウ小平』2:改革開放p154~160
『トウ小平』3:革命よりも改革p164~168、流血の天安門p214~218
『トウ小平』4:中国共産党の病理p231~234、習近平は、実力者p248~250
『トウ小平』5:フランス留学p41~43
『トウ小平』6:中国に戻ったトウ小平と共産党p48~51


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