『雑草はなぜそこに生えているのか』3

<『雑草はなぜそこに生えているのか』3>
図書館に予約していた『雑草はなぜそこに生えているのか』という新書を、待つこと5日でゲットしたのです。
いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・
その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。


【雑草はなぜそこに生えているのか】


稲垣栄洋著、筑摩書房、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。

<読む前の大使寸評>
いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・
その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。

<図書館予約:(3/17予約、3/22受取)>

amazon雑草はなぜそこに生えているのか



「第三章 播いても芽が出ない」の冒頭を、見てみましょう。
p41~43
■雑草を育てるのは難しい 
 皆さんは雑草を育てたことがあるだろうか。
 雑草とは、勝手に生えてくるものであって、わざわざ雑草の種を播いて育てる酔狂な人は少ないだろう。

 私は雑草の研究をしているので、雑草を育てる。ところが、雑草というのは、いざ育てようと思うと、なかなか簡単ではない。
 まず、種子を播いても芽が出ないのだ。

 野菜や花の種子であれば、土に播いて水を掛けてやれば、数日のうちには芽が出てくる。ところが、雑草の場合は土に播いて水を掛けてもなかなか芽が出てこない。そうこうしているうちに、播いてもいない雑草の方が芽を出してきてしまったりするから、難しい。
 植物の発芽に必用な三つの要素は何だろうか?
 教科書には、「水、酸素、温度」と書いてある。

 そのため、暖かい時期に、土を耕して空気が入りやすいようにしてから種子を播き、水を掛けてやれば、水と酸素と温度の三つが揃って芽が出てくるのである。
 ところが、雑草はこの三つの要素が揃っても芽を出さない。
 それは、雑草が「休眠」という性質を持つからなのである。
 
■休んで眠る戦略 
「休眠」というと休眠会社や、休眠口座など、働いていないという良くないイメージがある。何しろ、「休眠」は「休む」「眠る」と書くのだ。
 たくましい雑草の戦略が、「休む」「眠る」というのは、情けないような気もするが、そうではない。「休眠」は雑草にとっても、もっとも重要な戦略の一つなのである。

 野菜や花の種子は、播けばすぐに芽が出てくる。野菜や花の種子は人間が適期を見定めて播いてくれる。そのため、すぐに芽を出すことが得策なのである。芽を出す時期は、人間が決めているのだ。

 しかし、雑草の種子は発芽のタイミングを自分で決める必要がある。
 雑草の種子が熟して地面に落ちたとしても、それが発芽に適しているタイミングとは限らない。

 たとえば、秋に落ちた種子が、そのまま芽を出してしまうと、やがてやってくる厳しい冬の寒さで枯れてしまう。また、まわりの植物がうっそうと茂っていれば、芽を出しても光が当らずに枯れてしまう。

 いつ芽を出すかという発芽の時期は、雑草にとっては死活問題なのである。

『雑草はなぜそこに生えているのか』2:「第二章 雑草は強くない」の続き
『雑草はなぜそこに生えているのか』1:「第二章 雑草は強くない」の冒頭

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