村山斉の時空自在 5

<村山斉の時空自在 5>
朝日の(村山斉の時空自在)シリーズをスクラップしているのだが・・・今回分が興味深いので紹介します。

(2019.4.24デジタル朝日から転記しました)


<宇宙の錬金術師はどこにいる?>
 金を作りたい! 古代から多くの人がこの夢に取りつかれ、実験を重ねてきた。ニュートンも晩年は錬金術にはまり、遺髪からは大量の水銀毒が見つかっている。だが他の物質から金を作ることに成功した人はいない。

 しかし地球上に金があるということは、ビッグバン以来、宇宙のどこかで、いつか金が作られたはずだ。
 私たちの体を作る元素の9割以上は、星の中で組み立てられて超新星爆発でばらまかれた。私たちは「星のかけら」である。ところが、星の中で小さな原子を押し付けて作れるのは鉄まで。電気の反発力が大きくなり、その先は反応が進まないのだ。では貴金属の金、銀、プラチナや、人体に大事な要素はどこから来たのか?

 2017年、ついにその現場が見つかった。「重力波」を使う新しい望遠鏡のおかげだ。
 超新星爆発後に残る燃えかすの芯は中性子星と呼ばれ、太陽の重さを半径10キロに押し込めた超高密度の星だ。スプーン1杯で10億トンにもなる。

 中性子星はあまりに高密度のため、強い重力で周りの空間をトランポリンの膜のようにゆがめる。二つの中性子星が互いの周りを回る「連星」は、ぐるぐる回りながら空間をゆがめるので、空間を揺らす重力波という波を出す。それでエネルギーを失いながらどんどん接近し、最後に合体する。

 この重力波が私たちに届く時の空間のゆがみは、地球の直径が原子核1個分だけ伸び縮みする程度だが、そのわずかな変化を観測できた。波が来た方向を望遠鏡で見ると、星が爆発して徐々に長い波長の光を出しながら消えていた。光を分析すると、重い元素が生まれて特定の波長を吸収している証拠を発見した。そこで金も誕生した。

 ここが宇宙の錬金術師の仕事場だ。できた金は膨大で地球10個分もある。


(村山斉の時空自在)宇宙の錬金術師はどこにいる?(2019.4.24)


デジタルデータとダブルで保存するところが、いかにもアナログ老人ではあるなあ。
村山斉の時空自在 4

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