『横尾忠則さんへの手紙』3

<『横尾忠則さんへの手紙』3>
図書館で『横尾忠則さんへの手紙』という本を手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、横尾さんの作品(カラー画像)が思いのほか並んでいる。・・・
いわゆる見て楽しいビジュアル本でんがな♪



【横尾忠則さんへの手紙】


酒井忠康著、光村図書出版、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
冒険王・横尾忠則氏へ捧げる、美術評論家・酒井忠康氏からの11篇のエール。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、横尾さんの作品(カラー画像)が思いのほか並んでいる。・・・
いわゆる見て楽しいビジュアル本でんがな♪

rakuten横尾忠則さんへの手紙




文士の肖像画が語られているので、見てみましょう。
p88~106
<横尾忠則氏が描く「文士の風貌」>
 横尾さんの肖像画となった「文士」たちが何人か登場する。なかでおもしろいのは「鎌倉の紳士たち」の章である。冒頭で、川端康成が今日出海にこんなことをいう。「鎌倉にいると頭が悪くなりますね」と。二人は少々、気象の話をしてわかれるのであるが、頭が悪くなる理由についてはふれられていない。

 というより、ここには寂聴さんとも縁を結んだ「文士」たちや横尾さんの描く「文士」が登場する。わたしは40年近くも鎌倉に住んでいたので直にお会いし、また何かとつきあいのあった「文士」たちもいる。

 それにしても横尾さんの描く「文士の風貌」は見飽きないね。
 安岡章太郎さんとは展覧会を見にこられたときに、美術館の近くの蕎麦屋でニ、三度一緒に昼食をとったことがあったし、里見醇さんなんかは家族のつきあいになった。横丁の飲み屋でいつも気炎を上げていた田村隆一さんには、三浦半島の旬のタケノコを食べたいというので届けてやったりしたが、江藤淳さんとは奥さんの絵を批評するのが名目でしばしばご馳走に与った。

 写真で知った範囲の明治や大正の「文士」たちも、横尾さんの手にかかると、妙に生き生きしていて、急にその著作を紐解いてみたいという衝動にかられるから不思議だ。
(中略)

付記 あるとき横尾さんが梅原猛氏にお会いした際に、あの松本清張の肖像はいいねェーとホメられたそうである。ところが、横尾さんの話によると、右手を痛めて止むなく左手で描いた絵だからホメられても妙な気分でねェーということであった。後日、横尾さんに贈られた『絵画の向こう側・ぼくの内側』(岩波現代全書)の「左手で描いた絵」という一文に、このことがユーモアをまじえて具体的に書かれてあった。

『横尾忠則さんへの手紙』2:パリでの横尾忠則展覧会
『横尾忠則さんへの手紙』1:まえがきにかえて


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