『木造革命』1

<『木造革命』1>
図書館で『木造革命』という本を、手にしたのです。
先日、隈研吾さん設計の国立競技場が完成したが、この競技場も木造でしたね。
・・・という風に「木造」はトレンディなんですね。


【木造革命】


船瀬俊介著、リヨン社、2004年刊

<「BOOK」データベース>より
新築・リフォームですべての建て物を「木造」「木骨」「木装」に。ここまで進んだ木の最新技術と優位性。
【目次】
プロローグ 木の家から木の街づくりへ…!/第1章 “木造”に革命が始まった!/第2章 コンクリート建築はこんなに危ない/第3章 木は火事に強い、そして“燃えない木”が!/第4章 集成材は鉄よりコンクリより強固だ/第5章 乾燥で木を生まれ変わらせる技術/第6章 森林再生のための木の活用法/第7章 木とともに快適に過ごそう/第8章 建てたい!木と暮らす家/第9章 木を活かした人々の物語/第10章 「木造都市」への胎動が始まった!/エピローグ そして、ついに扉は開かれる!

<読む前の大使寸評>
先日、隈研吾さん設計の国立競技場が完成したが、この競技場も木造でしたね。
・・・という風に「木造」はトレンディなんですね。

rakuten木造革命


冒頭の「プロローグ」から、見てゆきましょう。
p10~12 
<木の家から木の街づくりへ…!>
 「木造ビルのススメ・・・都心に『森』づくり」
 2003年11月29日付『朝陽新聞』夕刊の見出しである。同紙は「10階建てならすぐにも可能」と、木造ビルでの都市づくりを提案している。

 全国各地で先進的に木骨建築を推奨する山形の㈱シェルターの木村一義社長も「10階建てどころか、それ以上の木造ビルでもすぐできます」と自信を示す。“木造都市”へのシフトは、今日、今からでも可能だ。

 東大寺大仏殿は高さ48メートルの巨大“木造ビル”である。京都東寺の五重塔は高さ55メートルの高層“5階建てビル”だ。歴史的には東大寺の七重塔は高さ100メートルあったという。およそ1250年も昔に、すでに木造超高層ビルは存在したのだ。その世界に誇る木造建築の技術は、いつ、どこで、どうして断絶させられたのか?
   ◆

 本書は、それをつきとめた。1951年、あの田中首相が「公共建築での木造禁止」を立法化したのだ。その後、4階以上の木骨建築まで禁止されてしまった。

 これほどの無理無体があろうか。1200年余も昔には高さ100メートルの木造ビルを建てる高度な技術を誇った日本で、なんという理不尽。そして、コンクリート、鉄、アルミ、さらにプラスチック等の石油化学利権が、わが世の春を謳歌した。国土の75%が森という森林大国の日本で「木造建築を禁止」とは、狂気の沙汰以外の何ものでもない。
   ◆

「木造建築は…“都市の森林”です」とは、有馬孝ノリ氏の至言。木造建築の木材は、成長期にCO2が吸収され蓄積されたもの。こうして木造都市は、大気中の二酸化炭素を“固定化”する。

 木を伐ったところに木を植えれば、成長にともなって二酸化炭素を吸収する。木造都市は「二重」に温暖化防止に貢献するのだ。さらに、自然の太陽の恵みで育ってくれる「木材」の生産エネルギーは、人工「セメント」の4分の1、「プラスチック」の6分の1、「鉄」の24分の1、「アルミ」の126分の1…と、きわめて少ない。CO2排出量が、それだけ少ないということだ。

 このように、木造都市は「三重」の意味で環境に貢献する。この木造都市こそ、地球環境危機をブレークスルーする決め手なのだ。
   ◆

 現在、木の家がブームになっている。「家を建てるなら、木の香りの自然住宅を!」。その願い、夢は、今や大きなうねりとなって日本の住宅市場をつき動かしている。「休む」という字は「人」が「木」に寄り添う。英語の“Forest(森)”は、For+Rest…すなわち「休息の場」という意味だ。動物である人間は、植物である木と共に生きることで安らぎと落ち着きを得るのである。

 それに反して、戦後ニッポンの住宅は、とても「家」と呼べるシロモノではない。そもそも石油産業の系列化学会社が住宅をつくることが信じられない。しかし、戦後の「家」をつくり続けてきたのは、まぎれもなく、これら石油化学会社であった。プラスチックやビニールなどが、建材として大手を振ってまかり通った。

 最初に華々しくCM登場したのは、プレハブ住宅である。ほとんどがプラスチックなのではないかと思えるほどの石油化学だらけ。専門家から、「当時のプレハブ住宅の寿命は6~9年」と聞いて絶句した。さらに、1970年代に関東地方に建てられた「新築住宅の平均寿命は19年」という。つまり、その頃に建った住宅は、とっくの昔に腐るか潰れるかして、残っていない。それどころか、日本の住宅の平均寿命は26年と聞いて唖然とした。一生の間に3回も建て替えさせられたら、ローン地獄は死んでも終わらない。

 戦後の日本の住宅産業は、根本から狂っていた。それは誰にもわかる。イギリスでは、住宅の寿命は平均141年。どちらがまともな社会かは、いうまでもないだろう。
   ◆

 加えて日本の新築住宅には、“シックハウス”という悪意が潜んでいる。マンション、団地などの鉄筋コンクリート住宅は、それに輪をかけて冷え冷えコンクリート・ストレスが骨の髄まで襲ってくる。体熱を芯から奪う「冷輻射」の恐怖である。体の中あら熱を奪われることで、団地、マンション族は木造の住人よりも9年も早く死んでいることがわあっているのだ。いいかえると、団地、マンションにジワジワと殺されている。

 冬の団地、マンションなどでコンクリートに体熱を奪われると、「ガン細胞は急速に増殖する」と専門医は警鐘を乱打する。「体を冷やすのは、ガン患者にはきわめて禁物」なのだ。ところが、そのガン患者が入院している病院が鉄筋コンクリート造り。これほどのブラックジョークはない。

ウーム 著者のわりと過激な指摘が気になるのだが・・・著者は『コンクリート住宅は9年早死にする』(リヨン社)という本を出しているのだそうです。

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