『AIが同僚』3

<『AIが同僚』3>
図書館で『AIが同僚』という本を、手にしたのです。
この本は「日経ビックデータ」の連載記事をもとに構成されているので、企業寄りのスタンスかもしれないが・・・
情報学のプロが説くAIは、果して夢の技術か悪夢なのか?興味深いのです。
この本は2017年刊とやや古くなったが、そんなに陳腐化していないだろう。


【AIが同僚】


池上俊介×新井紀子著、日経BP、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
経営・営業・販売・人事・クリエーティブ…職場でAIってどう使われるの?活用実例が満載!「2020年、AIと働く未来は確実に明るい」

<読む前の大使寸評>
この本は「日経ビックデータ」の連載記事をもとに構成されているので、企業寄りのスタンスかもしれないが・・・
情報学のプロが説くAIは、果して夢の技術か悪夢なのか?興味深いのです。

rakutenAIが同僚


かつて写真フィルムを商っていた富士フィルムが、AIとどう対峙するか見てみましょう。
p159~161
<環境変化を見据えた仕込が必用:古森重隆CEO> 
 どんな企業にも本業がある。だが昨今それが永久不滅とはいえなくなった。
 日本を代表する産業である自動車も例外ではない。今後、本格的にEV(電気自動車)が普及すれば、今の自動車とはかなり異なったモノになり、日本企業群が一定のシェアを握るという構図が一変する可能性がある。

 我が社は、2000年代前半に本業の喪失を経験した。銀鉛を使った感光材料である写真フィルムは発明から200年近い歴史があったが、わずか5年ほどで市場があっという間に消滅した。「他社にやられるなら、自分たちでやる」。当社は、タコが自らの足を食うように、当時のフィルムカメラと匹敵する画質のデジタルカメラを先頭を切って開発した。

 最初の数年はうまくいった。デジカメのトップメーカーとしてシェアが30%以上あり、写真フィルムの売り上げが減少する分はかなりカバーできた。だが、カメラ、電機メーアーが次々と市場に参入すると、競争激化で価格が急速に下落していった。そして一時は1億台を超えていたデジカメ市場も今はスマホに浸食されてその規模は3分の1以下に減少してしまった。現在、主戦場は高級機の市場に移っている。

 10年、20年先に社会がどう変わるのか。その変化のなかで「自分たちがやれそうなことで何を手掛ければ、生き残れるのか」。どの企業も先行きについて真剣に考えざるを得ない。

 足元ではⅠoT、AIの到来を環境変化として考えないといけない。ⅠoT時代に合った自社のキー技術は何か。我々の場合は化学や材料技術、ソフト、メカトロニクス、エレクトロニクスなどの複合技術を持っている。これらの総合力で、何ができるかだ。

 もちろん単に今持つ技術で考えるだけでは十分ではなく、将来の環境変化を予測した技術の「仕込み」が必用になる。我々が手掛けている再生医療がそうであるように「仕込み」とは将来の市場拡大を見据えた投資だ。

 米国では、一つの技術の役割が終われば、その会社の寿命は終わり、新しい技術を持つ会社が取って代わればいいとの考えが一般的だ。私はそうは思わない。企業には研究開発・生産・営業・業務スタッフという優れた人材がいる。この人材が他の経営資源と相まって商品を作り出す。各会社はそういう優れた価値を持っているのだ。

 一つの製品が廃れたからといって、企業そのものが終わるのはもったいない。「企業はゴーイングコンサーン」。人や組織、技術、企業文化などの優れた資産を生かせば、新しい価値を見つけることができる。価値を創造し続ける装置としての機能が、企業にはある。


企業サイドだけでなく広く俯瞰してみると(インタビュー)AIのわなという視野が開くのです。

『AIが同僚』2:夢の技術か悪夢なのか?
『AIが同僚』1:「AIが同僚」時代の働き方

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