小村雪岱テイストを追う蓬田やすひろ

<小村雪岱テイストを追う蓬田やすひろ>
先日『コンテンポラリー・イラストレーション』という展覧会資料で蓬田やすひろのイラストに惹かれたのです。
とにかく、扱う題材といい、描くイラストといい、小村雪岱を彷彿とさせるのです。

蓬田さんがイラストレーション感を述べています。
「より欲を言えば人間性や日本古来からある習慣や、風土から生れた季節ごとの美しい行事など失われつつある情感を追い描いていきたい」


蓬田やすひろ氏のインタビューがネットに出ています。

蓬田やすひろ先生インタビューより
2002年4月に刊行を開始した『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ。第一巻「陽炎ノ辻」からカバーイラストを担当されている蓬田やすひろさんにお話を伺い、普段のお仕事振りやシリーズの印象を語ってもらいました。

■普段のお仕事振りについて
編集部:普段のお仕事の流れから伺いたいと思います。まずは、出版社から依頼があって着手されることと思いますが?

蓬田:そうですね、出版社の方からお仕事の依頼をいただいて、まずは初校や再校ゲラを送っていただきますね。

編集部:編集者と打ち合わせもされて……。

蓬田:最近、ほとんど打ち合わせしないんですよ(笑)。 打ち合わせが嫌なわけじゃないんですけど、自分に全部お任せいただくことが多い。 ただね、作品によって違いますし、編集者によっても違いますけど、「人物を強調してほしい」とか「遠景でお願いします」とか、 その程度の要望はありますけど、最近は「ゲラを読んでイメージを掴んでいただいて、描いてください」っていうのが多いですね。


編集部:では、ゲラをお読みになって、シーンを選んでいかれるんでしょうか?

蓬田:その時その時によって違うんですが、原稿を読んでいって、こうやってゲラを折っていくんですよ。 それで、そこに全部メモしていく。それで、最終的にイメージを掴む場合に参考にするんです。 そこからさらに煮詰めていく。

編集部:1つのシーンだけではなくて、いくつかのシーンを選びながら、それらのシーンをトータルしてイメージを膨らませていく感じなんですね。

蓬田:そうです。イメージを固めて、ラフ画を描いて構図を決めて。 着色を始めるんですけど……、でもね、完成させるまで考えちゃうんですよ。 特にシリーズものの場合は、他の巻との兼ね合いもあるから、色とかシーンとかね。 「前回は夜のシーンだったな」と思って、昼のシーンを選ぼうとしても、画になるものが無かったりして。 そうすると、同じ夜のシーンでも、少し違う色にしようとかね。

編集部:例えば、日没直後とか深夜、夜明け前とかで、夜空の色調を変えるとかですか?

蓬田:そうです。そういう具合に色に変化をつけて違う色味を出す。 灯りがあるか無いかで、闇の深さも変わりますしね。あとは、人物を入れてみた時、「何となく似ちゃうかな」と思ったりしてね。 絵としては全然違うんですよ、でもね、何となくそう思えてきちゃう。だから、描きながら何度も何度もゲラをひっくり返しますよ。 描きながらゲラを再読していく感じなんです。場合によっては極端だけど、半分くらいまで着色しても、書き換えちゃう時もありますよ。

編集部:最初から書き換えですか?

蓬田:ラフ画から書き換えますよ。 もともと僕の場合、さっきのメモ書きのところにも小さいラフ画を描いておくんです。 でも、実際に大きいラフ画を描いてみると、意外と間延びしていたり、ちょっと物足りなかったりとかあって。 そうすると、またゲラに戻って、何か付随する素材はないか探したり……。でも、大概無いですけどね(笑)。


小村雪岱の魅力を語る本を紹介します。

【小村雪岱 物語る意匠】
小村

大越久子, 埼玉県立近代美術館、東京美術、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
小村雪岱は、大正から昭和の戦前期にかけて、装幀、挿絵、舞台美術など、多彩な分野で名を馳せた美術家です。本書では、雪岱の仕事に共通する天性の魅力を「意匠」ととらえ、その才能を最も開花させた装幀と挿絵の世界を中心に紹介します。
【目次】
1 鏡花本の世界/2 ふたりの女おせんとお傳/3 装幀の仕事/4 挿絵の仕事/5 雪岱のわすれがたみ

<読む前の大使寸評>
小村雪岱の版画と装丁による本は、宝石のように美しいのだが・・・この本の装丁もまあまあでんな♪

rakuten小村雪岱 物語る意匠
『小村雪岱 物語る意匠』1



挿絵1

挿絵2

挿絵3



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