『限界都市あなたの街が蝕まれる』1

<『限界都市あなたの街が蝕まれる』1>
図書館で『限界都市あなたの街が蝕まれる』という新書を、手にしたのです。
少子高齢化の昨今、日本はいまだに「新築志向」から抜け出せずにいる・・・ほんま、バカの一つ覚えというか、アホやで!



【限界都市あなたの街が蝕まれる】


日本経済新聞社著、日本経済新聞出版社、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
再開発で次々と建設されるタワマンやオフィスビル。一方で取り残される老朽団地や空き家・空き地の増加、進まぬコンパクトシティー化。誰も全体を把握できないまま日本列島で同時進行する「合成の誤謬」に、データ分析と現地取材でメスを入れる。

<読む前の大使寸評>
少子高齢化の昨今、日本はいまだに「新築志向」から抜け出せずにいる・・・ほんま、バカの一つ覚えというか、アホやで!

rakuten限界都市あなたの街が蝕まれる


「第1章 タワマン乱立、不都合な未来像」の冒頭を見てみましょう。
p16~19
「住みたい街」武蔵小杉の憂鬱 
■早朝の駅に長蛇の列
「住みたい街」ランキング…。多くの住宅購入希望者は不動産業者や専門メディアなどによって発信されている都市の順位づけを、一度は目にしたことがあるだろう。しかし、どれほで実態を反映しているのだろうか。ランキング上位の常連になっている、神奈川県川崎市の「新興都市」の実情を追ってみた。

 2018年2月下旬の早朝。JR横須賀線の武蔵小杉駅新南改札から、駅舎を越えて数十メートルにわたり行列がのびていた。入場待ちの列は駅に隣接するマンションの敷地に及ぶ。
 神奈川県の久里浜から東京駅までを結ぶ横須賀線と、川崎から立川までを結ぶJR南武線が乗り入れる武蔵小杉駅は、通勤や通学に利用する客で首都圏有数の混雑ぶりだ。にもかかわらずひとつのホームの両側に上り線と下り線がある「島式ホーム」で、通勤時間帯には人がすれ違うのもやっとになる。平日の毎朝の光景だ。
「ホームドアもなく、ホームの端すれすれを歩く人もかなりいる。いつ大きな事故が起こってもおかしくない」。住民の度重なる改善要望もあり、JR東日本横浜支社は朝の通勤時間帯に臨時の改札を設ける工事を2018年4月に完了した。
(中略)

 通勤や通学だけでなく、子どもを育てる環境も激しさが増す。
 保育所に入りたくても入れない「待機児童」の数は2017年時点では川崎市全体ではゼロだったものの、年度途中の10月は374人にのぼった。武蔵小杉のある中原区が211人で最も多い。

 2018年春、第1子を保育所に預けて仕事に復帰する予定だと語っていた20代の母親は「『保活』が厳しいと聞いていたので、とにかくいろんな保育所に足を運び、20ヶ所上に申し込んだ」と話していた。
 だが保育所をどんどん増設するためには当然、敷地が必用だ。武蔵小杉にはもはやそういった土地が残されていないのも現実だ。
(中略)

 武蔵小杉はかつて不二サッシや東京機械製作所などの工場や企業のグラウンドが立ち並ぶ工業地帯だった。1990年代のバブル崩壊などが要因でそれらが軒並みに撤退。跡地がある武蔵小杉駅の東側を中心に、不動産開発大手が主導し、約10年前から再開発が始まった。

 駅前の土地の再開発は通常、そこに昔から住む数多くの地権者との交渉という壁が立ちはだかる。広大な土地の所有者が明確でしかも少ない工場跡地という特徴を持つ武蔵小杉は、デベロッパーにとって再開発に非常に適した土地だった。それが武蔵小杉の急激な開発を後押しした要因のひとつでもある。



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