『巨大ブラックホールの謎』5

<『巨大ブラックホールの謎』5>
図書館に予約していた『巨大ブラックホールの謎』という本を、待つこと1ヵ月ほどでゲットしたのです。

昨今の報道によれば、世界中の望遠鏡が組んでブラックホールの画像を捉えたようで、謎はかなり狭まったようですね♪
なお、著者は国際研究チームの日本側のチームリーダーを務めたとのことです。


【巨大ブラックホールの謎】


本間希樹著、講談社、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
 200年以上前にその存在が予言されながら、いまだ多くの謎に包まれており、厳密にはその存在すら確認されていない。一般相対性理論による理論的裏付けから1世紀、「ブラックホール」という命名から半世紀、人類はついに「黒い穴」を直接見る力を手に入れようとしている。最新望遠鏡が解き明かす、巨大ブラックホールの謎を第一人者が解説する。
【目次】
第1章 ブラックホールとは何か?/第2章 銀河の中心に潜む巨大な穴/第3章 200年前の驚くべき予言/第4章 巨大ブラックホール発見前夜/第5章 新しい目で宇宙を見るー電波天文学の誕生/第6章 ブラックホールの三種の神器/第7章 宇宙は巨大ブラックホールの動物園/第8章 巨大ブラックホールを探せ!/第9章 進む理解と深まる謎/第10章 いよいよ見える巨大ブラックホール

<読む前の大使寸評>
昨今の報道によれば、世界中の望遠鏡が組んでブラックホールの画像を捉えたようで、謎はかなり狭まったようですね♪
なお、著者は国際研究チームの日本側のチームリーダーを務めたとのことです。

<図書館予約:(5/18予約、6/22受取)>

rakuten巨大ブラックホールの謎


巨大ブラックホールの直接撮像が得られる直前の状況を、見てみましょう。
p262~264
■目前にせまった巨大ブラックホールの直接撮像
 ALMA(アタカマ高地に設置された大型電波干渉計)のVLBI機能は、私たちの開発した装置も含めて2014年までに主な装置の開発が完了し、すでに現地に設置されていまう。そして2015年には最初の試験観測が行なわれ、ALMAの複数台のアンテナの信号を足し合わせる機能がうまく動作していることが確認されました。そしてその後、海外の望遠鏡との試験観測にも成功し、VLBIの観測局として正しく動作していることが実証されています。

 ここまでくると、巨大ブラックホールの直接撮像まであと一歩です。まずは、ALMAの観測を実行するために、観測時間を獲得しなければいけません。ALMAは毎年1000件を超えるような観測提案が世界中の研究者から寄せられ、その中で科学的に評価の高い上位10~20%程度だけが観測時間を得ることができます。

 2016年4月に締め切られた、ALMAで通算5回目の観測提案であるサイクル4で、初めてALMAのVLBI観測モードが提案可能になりました。もちろんEHTの国際チームでも観測提案書を提出しました。ちょうどこの本を執筆中にも、私の研究グループの若手研究者が日夜外国人とインターネット会議を行なって、提案書を仕上げていました。提案の目標はもちろん、いて座AスターとM87の2大ブラックホールを中心とする、巨大ブラックホールの直接撮像観測です。

 そして、この提案は無事に採択され、いよいよ2017年の4月にALMAを含む国際的なミリ波VLBI観測が初めて行なわれることが決定しています!
 
 4月に観測が行なわれた後は、各地からハードディスクに記録したデータを回収し、それを処理して巨大な干渉計として合成します。そして、その後、さまざまなデータ解析を施した上で、最終的な電波写真が得られることになります。その電波写真を描き出す際には、是非我々の開発した新手法が大いに活躍することを期待しています。

 そして、うまくいけば2017年の終わりか2018年の初頭には、ブラックホールシャドウが初めて捉えられることでしょう。そうすれば、ブラックホール本体、降着円盤、ジェットの根本に関するさまざまな情報がもたらされ、巨大ブラックホールの研究が大きく発展することでしょう。

 一方、科学には予想外の出来事もつきものですので、もしかしたら「シャドウが見えない」ということが起こるかもしれません。

そしてついに、今年の4月18日、ブラックホールの撮影画像が新聞で見られたのです。

ネットで、こんなのがありました。

2019年04月14日人類初ブラックホールの撮影に成功! 歴史的快挙の舞台裏に2年超密着!!より


 オレンジ色の光にぽっかり空いた黒い穴…今週、人類史上初めてブラックホールの撮影に成功したというニュースが世界中を駆け巡った。直径約1000億kmで周囲の温度は60億度異常という途方もないサイズ感も含め、宇宙のロマンを感じた方も多かっただろう。

 銀河系内の天体が発する電波をもとに、地球からの距離や天体の動きを高い精度で計測する最新の「電波望遠鏡」を世界各地で繋いで地球規模の巨大観測システムを構築し、ブラックホールの姿を明らかにするという今回のプロジェクトは成功すればノーベル賞とも言われてきた。

 番組では日本人天文学者としてプロジェクトで活躍してきた本間希樹に2年4ヶ月に亘って長期密着し、歴史的快挙を成し遂げたプロジェクトの舞台裏にせまる。

「見えない宇宙の中でも究極に“見えない”のがブラックホールですよね。簡単に見えないからこそ面白い。人間はなんでも“見えないものを見たい”という好奇心から始まるじゃないですか」

 はるか宇宙の彼方5500光年先の「暗黒天体」を直接見る力を手に入れた研究者たちが、最先端の天文学によってまだ誰も見たことのないブラックホールの謎を解き明かすまでの一部始終をカメラが追った。


『巨大ブラックホールの謎』4:ダークエネルギーとか重力波
『巨大ブラックホールの謎』3:巨大望遠鏡VLBI
『巨大ブラックホールの謎』2:事象の地平線
『巨大ブラックホールの謎』1:ブラックホールの撮影




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック