『火星で生きる』5

<『火星で生きる』5>
図書館で『火星で生きる』という本を手にしたのです。
表紙にTED Booksとシリーズ名が見えるとおり、いかにもアメリカの本でんな。
…と、言いつつも借りた反米の大使でおます。



【火星で生きる】


スティーブン・ペトラネック著、朝日出版社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
 2027年、流線形の宇宙船が火星に降りていくーいまや問題は火星に「行く」ことから、そこでどう「暮らす」かへと移った。
 イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、マーズワンといった民間プレーヤーが宇宙をめぐって激しく開発競争を展開するなか、新型ロケットやテラフォーミング技術など、火星移住に向けた準備は着々と進んでいる。駆り立てるのは地球の危機と人類の探求心。数々の科学誌編集長を歴任したジャーナリストが、宇宙開発史から環境的・経済的な実現可能性まで、「最後のフロンティア」火星の先にある人類の未来を活写する。

<読む前の大使寸評>
表紙にTED Booksとシリーズ名が見えるとおり、いかにもアメリカの本でんな。
…と、言いつつも借りた反米の大使でおます。

rakuten火星で生きる



第8章「ゴールドラッシュの再来」を、見てみましょう。
p172~177
 火星開拓者の第1波、第2波、第3波が火星をいくら探しても、かつての川底に砂金が見つかったりすることはない。そうしたら彼らは、NASAのウェブサイトにひっそりと書かれている、地球近傍小惑星に関するある記述に目を向け始めるかもしれない。
「火星と木星のあいだを回る小惑星帯に存在する鉱物資源の価値は、今日の地球で考えると一人あたり約1000億ドルに相当します」

 火星と木星との軌道間にある小惑星帯は並外れて金属資源に富んでいるが、そうした金属を地球から採掘しに行くのはとても難しい。
 ひとつには、地球の重力を脱するロケットを打ち上げるのにお金がかかるからだ。しかし、重力の弱い火星から小惑星に向けて打ち上げるのなら比較的コストは抑えられるかもしれない。

 しかも、火星から小惑星までの距離は地球からの距離に比べてずっと短いイというおまけ付きだ。火星に基地を建設してしまえば、そこから小惑星に金属採掘に行くほうが、地球を基地にするよりもずっと安上がりで簡単になるだろう。

 それでもマスクは、火星から小惑星に行っても、そこで採掘した金属を地球に持ち帰るのならコストが大きすぎるし、そもそも火星内で堅実な商売をするだけでも集団は維持できると考えている。

「火星コロニーの経済基盤は地球と同じようなものになると思います。鋳鉄所とかピザハットとか、何でもね」と彼は言う。
「火星から地球に送ってくるものといえば、基本的には知的財産ということになるでしょう。娯楽とか、ソフトウェアとか、情報として送ってこられるようなものです。モノを送る場合、重さによっては信じられないくらい値段が高くなります。地球に送付するコストが非常に大きいからです。
 いま考えている計画では、火星から帰還する宇宙船の貨物は、火星に行くときよりも少なくなります。戻って来るときには宇宙船だけで、ブースターはいらないからです」

 一方で、誰も予想しなかったほど早く小惑星の金属採掘が必要になるかもしれない。地球の人口が80億人を超えようとしている今、重要な金属が枯渇してきているからだ。銅のような当たり前の金属でさえ少なくなっているし、地殻に存在する金属の多くはすぐにでもなくなってしまいそうだ。
(中略)

 NASAや、宇宙に目をつけている投機家たちは、小惑星帯から採れる金属の市場をすでに見越して行動しているが、みながみな、火星から採りに行くほうがずっと良いとわかっているわけではない。火星も準惑星ケレスも小惑星採掘基地に適しており、そこから使い捨ての貨物船をホーマン遷移軌道に投入すれば数ヶ月で地球に到着する。

 さらに少し想像の翼を広げれば、火星と小惑星のあいだを採掘船が往来し、レアエタルなどから珍しい製品を作る工場が火星に建設され、そうした製品が地球に輸出される未来も考えられるだろう。「Made on Mars(火星製)」と印字されているiPhone30を想像してみてほしい。

 小惑星は銀行預金のようなものだ。全長12メートルのS型小惑星1個には、高確率で45万キログラム以上のニッケル、金、白金、ロジウム、鉄、コバルトがふくまれている。これを見過ごせるわけがない。

ウーム アメリカという国には、開拓者といえば聞こえはいいが、金鉱をを求めて西進した一攫千金目当ての伝統があるわけですね。

『火星で生きる』4:第6章「火星で生きる」p86~89
『火星で生きる』3:民営化する宇宙開発競走p38~43
『火星で生きる』2:夢の続きp13~15
『火星で生きる』1:イントロダクション 夢p8~10



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