『頼れない国でどう生きようか』3
<『頼れない国でどう生きようか』3>
図書館に予約していた『頼れない国でどう生きようか』という新書を、待つこと10日でゲットしたのです。
『日本夢 ジャパンドリーム』という本の中でこの本に言及していたので、イラチな大使は即、図書館に予約していたものです。
第3章「どうすれば読まれる文章が書けるか」を、見てみましょう。
『頼れない国でどう生きようか』2:第2章「使える情報をどう集めるか」続き
『頼れない国でどう生きようか』1:第2章「使える情報をどう集めるか」
図書館に予約していた『頼れない国でどう生きようか』という新書を、待つこと10日でゲットしたのです。
『日本夢 ジャパンドリーム』という本の中でこの本に言及していたので、イラチな大使は即、図書館に予約していたものです。
【頼れない国でどう生きようか】 ![]() 加藤嘉一, 古市憲寿著、PHP研究所、2012年刊 <「BOOK」データベース>より 拝金主義と相互不信が当たり前の階級社会、元祖「頼れない国」の中国。止まらない少子高齢化や財政赤字に苦しみ、「頼れない国」化が進行中の日本。両国での生き方について、同学年の二人が上海と東京で考え、議論し、自らの経験を語り合う。一時間で5000字の文章を書く国際コラムニストの加藤は「執筆前にはランニングで心身を整える。コンディショニングがすべて」と語り、気鋭の社会学者の古市は「自分には強い武器がないからポジショニングを重視している」と打ち明ける。さらに語学習得法や人脈の築き方、衣食住の話まで飛び出す異色対談。 <読む前の大使寸評> 『日本夢 ジャパンドリーム』という本の中でこの本に言及していたので、イラチな大使は即、図書館に予約していたものです。 <図書館予約:(8/15予約、8/25受取)> rakuten頼れない国でどう生きようか |
第3章「どうすれば読まれる文章が書けるか」を、見てみましょう。
p90~96 ■月25本の連載をどうこなすか 古市:どのくらいの数を連載しているんですか? 加藤:過去3年間連載コラムは、日中英合わせて月に25ぐらい書いてました。 古市:締切が25回も来るという意味ですか? 加藤:そう、月に25本ぐらい。そのうち10本が日本語、10本が中国語、5本が英語。結構きつかったですね。 古市:すごい。僕は締切と言えるものは月に3回くらいしかないのですが、それでさえも連載にすると気が滅入るので、テーマを決めないで、書きたいことが見つからなかった月はスキップしてもいいようにお願いしたり。そんなに書くと、ストレス溜まりませんか? 加藤:そこは自分なりにコンディショニングを整えていました。その後一定程度減らしました。アウトプットよりインプットを増やしたいですから。2012年9月現在、月20本まで減らしました。 理想的だなと思うのは、日本語一つ、英語一つ、中国語一つ。この三つの週刊連載で生活できる状態です。コラムの数で言うと月に12本。そうなればかなり余裕を持って執筆できる。パフォーマンスも上がると思います。 古市:それでも普通の人からしたら、決して少ないとは言えない労働量ですよ。しかも原稿執筆以外にもいろいろやっているじゃないですか。そんなにたくさん仕事を抱えていて、嫌になりませんか? 加藤:僕ね、こんなことを言うと、ちょっと傲慢に思われるかもしれないんですけど、根はけっこう真面目で、勤勉なので、どんだけ嫌でもできちゃうんです。無理矢理やっちゃう。 古市:確かに月25回の締切を守れる人は真面目で勤勉です。全然傲慢じゃない(笑)。 加藤:いや、無理矢理やったって意味ないんだから。やめればいいんだけど(笑)。そのへんがね、生真面目で。過度に重たいものを背負っているのかな。 (中略) ■語尾を少し色っぽくする 古市:そういえば、さっき中国語の文章のほうが日本語で書くより速い、っていうようなことをおっしゃっていましたよね。 加藤:ええ。僕にとって読みやすいのは日本語ですが、書きやすいのは中国語です。 古市:それは、中国語のほうが仕事で使っている年数が長いから? 加藤:やっぱり自分に合っている。 古市:合っている? 加藤:話しやすいのも中国語。中国語のほうが、パンパンパンとリズミカルに、クリアーに主張できて、筆も会話もはかどります。特に講演をする場合、僕は、中国語のほうがずっといいですね、リズムに乗れる。 古市:僕も人と交渉や喧嘩をする時は、英語のほうがやりやすいなあとは思いますね。英語だと「あなたの考えには全く同意できません」とか平気でいえるから便利。 リズムといえば、文章を書くときに気をつけていることはありますか? 加藤:話の入り方、最後のひと言、エピソードの使い分け、そういったものがうまく流れればリズムのいい文章になりますよね。僕の場合、外国語の習得と同じように、いいなと思った記事をまねています。まねると言っても、文体、構成、切り口など、いろんな観点があって、たくさんの文章からそれぞれのいい部分をまねて、最終的に自分なりのものになるよう試行錯誤していく感じかな。 古市:加藤さんって、ほんと努力家なんですね。 加藤:そうなんですよ、わかってもらえましたか(笑)。 |
『頼れない国でどう生きようか』2:第2章「使える情報をどう集めるか」続き
『頼れない国でどう生きようか』1:第2章「使える情報をどう集めるか」
この記事へのコメント