『あやしい探検隊アフリカ乱入』1

<『あやしい探検隊アフリカ乱入』1>
図書館で『あやしい探検隊アフリカ乱入』という文庫本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、カラー写真の集中的収録部分と沢野画伯のヘタウマ挿絵が見られて、思いのほかビジュアル本になっているのが・・・・ええでぇ♪


【あやしい探検隊アフリカ乱入】


椎名誠著、角川書店、1995年刊

<「BOOK」データベース>より
マサイ族の正しい雄姿をこの目で見たい、と過激に果敢にアフリカ入りした、椎名隊長率いるあやしい探検隊の五人の面々。万事、出たとこ勝負、気分はポレポレ。サファリを歩き、野獣と遊び、マサイと話し、キリマンジャロの頂に雪を見るというような至福の日々に、思いもかけない“災い”も待っていた―。大胆不敵でありながら、哀愁にみちた「あやしい探検隊記」の第五弾、ますます楽しい熱風草原の巻。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、カラー写真の集中的収録部分と沢野画伯のヘタウマ挿絵が見られて、思いのほかビジュアル本になっているのが・・・・ええでぇ♪

amazonあやしい探検隊アフリカ乱入

キリマンジャロ

「第1章 熱風草原でライオンに笑われる」の一部を、覗いてみましょう。
p14~24
<ボンベイで卑屈化する>
 アフリカに行くにはどこをどういうふうに飛行機で飛んでいけばいいのか、実は正直なところ、僕は出発直前までわからなかった。だいたいぼくの旅の仕方というのは、行く直前に初めてスケジュールをながめ、余裕があればルート図をながめて「」というふうに曖昧に頷きつつ飛行機に乗る。

 この旅も、アフリカにはインド経由で行くなどということを三日ほど前に初めて理解した。スケジュールでは途中インドで一泊するのだという。

 インドのカルカッタを経由し、ボンベイに着き、その日はボンベイの豪華一流ホテルに泊まり、そこでインド・カレーとタンドリ・チキンを盛大に食べ、インド・ビールのタイガーを盛大に飲み、インド踊りのバラタ・ナーティヤムを盛大に眺め、全員でアフリカ乱入の前祝いをインド・マハラジャ的に行なう予定なのだ、と三島凶暴編集者はムフムフ笑いをしながら言った。

 ぼくは喜び、それは大変いい考えであると、三島のプランを褒めた。
 インドは1983年に行った。そのときは三人の旅だった。週刊誌編集者P・タカハシという男と、あちこちのガラクタ辺地によく旅をしているカメラのヤマコーの三人でインドをあわただしくひと回りし、その旅の記録を本にした。タイトルは『インドでわしも考えた』であった。

 実際に考えたのは旅から帰ってきてで、インドを旅している間はほとんど何も考えず、インドの熱風熱気に吹かれて乾燥ナマコのようにふらふらし、いたるところでアジアジ死に辛カレー料理にのど胃袋周辺をただれさせ、熱気と辛さでほとんどものを考える余裕などなかったのである。

 インドから帰ってきて改めて考えた結果、インドはぜひともまた行きたい、という結論を持っていた。だから今度の旅で、インドをたった一泊ではあるがチラリとかすめて、しかも暫定マハラジャ体験をするということは、実にアフリカ旅行のイントロにはふさわしいプランであったのだ。

 飛行機の中では、すでに成田で生ビール中ジョッキ連続三杯飲みを全員が行なっていたので大変幸せな気分で、さらに機上のインド・ビールを飲み、五人それぞれ個人的に呆然としつつインド上空にすばやく乱入を果たした。トランジットでカルカッタを経由してボンベイに着いたのは日本時間で夜の9時頃であった。

 インドの飛行機というのはそのほかの旅でも何度か乗ったことがあるが、飛行機の中ですでにインド的な匂いがする。国際便ではまだそんなことはないが、ドメスティックの機内では、たとえば生きたニワトリを三羽いきなり機内に持ち込むヒンズー・オババもいるし、
(中略)

 その飛行機にはかなりの数のインド人がいて、食事時にはあの例のインドの匂いがキャビン中に充満し、我々も素早くインド化し、それらの三時間おきにやってくる機内食を摂取し、早くも暴飲暴食の端緒に入りつつ、やや白濁ヨタレ目化しつつ、前傾75度体勢でとととととととっとボンベイ空港のイミグレーション前に出てきたのだった。


このイミグレでアホな五人組に、理不尽な決定(空港ロビー内で24時間追加の待機)が宣告されるのであった。

大使もサウジアラビアのイミグレでさんざんな目に遭ったので、その理不尽さはよーく分かるのでおます。特にサウジのドメスティック空港は意味不明の難題をふっかけるので往生をこいたのです。

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