『妄想炸裂』

<『妄想炸裂』1>
図書館で三浦しをん著『妄想炸裂』という本を手にしたのです。
就活作家になるまえの新鋭作家と呼ばれている頃の本である。
さて、無頼作家の片鱗は見えるかな?


【妄想炸裂】
三浦

三浦しをん著、新書館、2001年刊

<「BOOK」データベース>より
てらいなく「オタク」であることを語りながら、「オタク」のイメージを打破する溢れるユーモアと才気。毒があっても、なぜか新鮮なさわやかさ!本とマンガを何より愛し、そして三味線と盆栽(サイボン!?)をシュミとする、新鋭作家の爆笑エッセイ。

<読む前の大使寸評>
就活作家になるまえの新鋭作家と呼ばれている頃の本である。
さて、無頼作家の片鱗は見えるかな?

rakuten妄想炸裂


タイトルの「あいつらを撃て」がふざけているが・・・・さて、どんなかな。
p41~44
<あいつらを撃て>
 現在の携帯ストラップはモモちゃん(貰い物)なのだが、そろそろ替えようかと思っていたら、新潮文庫のパンダのストラッププレゼント実施中にブチ当たった。そういえば、モモちゃんの前はやっぱり新潮のパンダだったのだ。パンダ→くま→パンダ。OK(なにが)。

 新潮文庫を2冊買うことにするぜ(2冊で1回応募できるのだ)。ホントは近所の本屋で帯(に応募券がついてる)だけ貰うっていう裏ルートもあるんだが、まあ権力に物を言わせていると後で痛い目みるからな。とか言って実は、「Yonda? CLUB」の応募券(これは新潮文庫のカバーについてる)は、アルバイト先でせっせと文庫から切り取ってためているんだけど。職権濫用。

 しかしおかしくないか、よんだクラブ。応募券を百枚集めると(つまり、新潮文庫を百冊よまなければならない計算になる)「文豪カップ&ソーサー」がもらえるのだが、これが写真で見る限りかなりちゃちい。

 夏目漱石・太宰治・川端康成・カフカの4人の顔がそれぞれプリントされたソーサーと白い湯飲み。湯飲みっていうか、取っ手が取れたコーヒーカップ。どうして外国人が1人だけでしかもそれがカフカなのかってのも謎だけど、さらに解せないのは写真が皿にしかプリントされてないことだ。皿はたしかに「文豪ソーサー」かもしれぬ。しかしこれではカップはただの白いカップだ。「文豪」の「ぶ」の字も印刷されてないんだから。

 そして熟考すべきなのが、「カップ」と言ってお茶を濁しているが、果たしてこれが湯飲みなのかコーヒーカップなのかということだ。茶托にしては皿が「ソーサー」すぎる。だがこれを「ソーサー」であるとするなら、カップに取っ手がついていないのは納得できない。一体なんなのだ。

 百枚集めて貰えるのがこれだとはなあ。文豪腕時計は20枚集めただけで貰えるのに。闇市の頃から生きている私としては、時計よりカップ&ソーサーの方が価値があるという事実にいまいち適応できぬ。(ズルしつつも)百枚集める労力に見合った品物だろうか?
(中略)

 さあ、私はパンダの携帯ストラップを貰うために、いったい何の文庫を2冊買ったのでしょう。直前の文章にちょっとしたヒントを入れておいたよ。わかるかな? 正解は、高村薫の『リヴィエラを撃て』上下巻でした。えっ、正解を言うのが早すぎるって? ふふ、短気なのさ。

 新潮文庫『リヴィエラを撃て』の上巻346ページ後ろから3行目あたりに、「胸はただ完全に張り裂けていた」という部分があるのでした。ジャックが「ノーマン!」と叫ぶところで「ニヤリ」とした私。すみません、邪悪な読み方しかできなくて。

 アルバイトの休憩時間も寸暇を惜しんで読んでいたら、ステファンさん(仮名)が、「それ、犯人はヤマザキだよ」と言う。ははは。まだ『リヴィエラを撃て』を読んでいない人、安心してください。とりあえず上巻の「主要登場人物」の蘭には「ヤマザキ」氏は載っていませんから。

 もしかして主要じゃない人物にヤマザキがいるのかもしれないし、下巻で突然登場するのかもしれないけど、もしそうだったら実は警視庁外事1課の警視である私が、責任もってステファンの奴を地球上から抹殺しときますので。

 ま、差し迫った問題は、私は買ったはずの下巻をどこにやってしまったのだろうかということだ。まだ買ってから三日ぐらいしか経っていないのに、早くもこの部屋の巨大な虚無に飲み込まれてしまった。うおおおー、俺は続きが読みたいんだっつうの!

大使は『リヴィエラを撃て』を読んだことがあるので、謎解きのようなこのエッセイに興味を持って読んでいるが・・・・読んでない人にはかなり冗長な感じではないかな?


ちなみに、大使が図書館で借りて読んだ『リヴィエラを撃て』(ハードカバー)です。

【リヴィエラを撃て】
リビエラ
高村薫著、新潮社、1992年刊

<「BOOK」データベースより>
国際政治の楽屋裏を発狂させた男〈リヴィエラ〉。夥しい諜報戦士たちの血を吸込んだこのコードネームは、一人の天才ピアニストに死を賭した東京公演を決意させる。顔のない東洋人スパイをめぐって、東京・ロンドン・ベルファストに繰り広げる、流血の頭脳ゲーム。

<読む前の大使寸評>
タイトルがかっこいいので気になっていた本です。
ぶ厚い本なので躊躇していたけど、年末スペシャルということで、この本を借りたわけです。

Amazonリヴィエラを撃て


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