『韓国を食べる』4

<『韓国を食べる』4>
図書館で黒田勝弘著『韓国を食べる』という本を手にしたのです。
とにかく、韓国通の黒田さんの本だから、かなり期待できると思うのです。


【韓国を食べる】
韓国

黒田勝弘著、光文社、2001年刊

<「MARC」データベース>より
韓国人は「耳」で食べる? 在韓20年におよぶ著者が、自らの実体験をもとに韓国の食文化に迫る、驚きの韓国・食紀行。食べれば日本人の知らなかった韓国人のメンタリティがわかる。

<読む前の大使寸評>
とにかく、韓国通の黒田さんの本だから、かなり期待できると思うのです。

amazon韓国を食べる


本書は読みどころが多いのだが、野菜類を見てみよう。
p208~211
<韓国では野菜、果実で酒を飲む>より
 黄色いマクワウリ、韓国語では「チャメ(本当のキュウリといった意味)」と言うが、こいつが出回ると初夏の雰囲気だ。ぼくは毎年、飲み屋のツマミでこれが果物として出ると夏の到来を感じるのです。

 メロンにはない、あのしっかりした歯ざわりが素朴でなつかしい。ただ、韓国人はあれをタネごと食べる。したがって輪切りに切って出された時も、タネはそのままついている。このタネをツマヨウジでほじるようにはずすぼくの様子を、韓国のホステスたちは不思議そうに見ている。

 季節感という意味では、意外にジャガイモがいい。ジャガイモは韓国語では「カムジャ」というが、ぼくは韓国で「ハジカムジャ」という言葉を覚えた。「ハジ」とは昼が最も長くなる夏至のことで、「ハジカムジャ」とはそのころに収穫する早出しのジャガイモを言う。

 これが実にうまい。湯がいてホクホクしたのを、塩をつけて食べるのが一番いい。
 ある時、ある店の韓定食でこれが出た。ぼくが「うまいねえ」としきりに感心したところ、店のおばちゃんが「ハジカムジャじゃからね」と言うので「何のこっちゃ?」と聞いて分かったのだ。

 以来、ぼくはそのあたりの季節になると、どの店に行っても「ハジカムジャは出ないの?」と言っている。そのうまさを余りに言いつのるものだから、ある年の6月、行きつけの食堂のおやじが突然、ジャガイモをダンボール箱にいっぱい送り届けてきた。あれは何十キロあっただろうか。

 いくら「うまい、うまい」と言っていても、ひとり暮らしではとうてい食い切れない。事務所のスタッフに分けたり、事務所近くの食堂に持ち込んで湯がいて食べたり、日本人記者仲間にくれてやったりしたが、それでも減らない。あの量もまた、いったん親切となると押し付けるほどの「情」を発揮する韓国人特有の「多情さ」の反映であろう。

 ジャガイモは江原道が主産地になっている。先に「岩下老仏」の言葉で江原道の人心のよさを紹介したが、この地方の別名は「カムジャバウイ」でもある。江原道に多い、ジャガイモと岩山の岩(バウイ)で江原道を象徴しているのだ。
(中略)

 さて韓国のジャガイモ料理でお勧めは「カムジャタン」である。「タン(湯)」で分かるように鍋モノだが、ブタの背骨のぶつ切りとジャガイモを、トウガラシ味噌で甘辛く煮込んだ料理である。ブタの背骨はこぶし大の大きさで、骨についた肉をかじったりほじくったりして食べる。これが楽しい。ジャガイモもまるまるのが入っている。辛さはほどほどで、いい味がついており、かつ豪快な感じがある。

 きわめて庶民風の料理だ。酒によしメシによしである。だから店はどこにでもあるが、ぼくの行きつけでは、ソウル・延世大前の新村にある「現代百貨店」裏の路地に、この店が集中して軒をならべている。


カムジャタンカムジャタン

ソウル郊外の常宿ホテルの近くにあるカムジャタン屋には足繁く通ったのです。
ブタ肉、ジャガイモ、ほうれん草などを煮込んでタワー状に盛って出されるのだが・・・ドーンという感じで豪快である。
このタワーを崩しながら食べるのだが、ブタの背骨周りの肉をほじくるのが、けっこう楽しいのです。なお写真は二人前の分量です。

『韓国を食べる』1
『韓国を食べる』2
『韓国を食べる』3

この記事も韓国料理あれこれ収めておくことにします。

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