吉岡桂子が選ぶ本 ③

<吉岡桂子が選ぶ本>
吉岡桂子の選ぶ本が吉岡桂子(本社編集委員)の書評に載っているが・・・興味深い本が見られます。
これらの中で大使好みの本を図書館に借出し予約しているわけで、わりと重宝してフォローしています。

最近、予約した本、予約カートに入れた本、借りた本を挙げてみます。

・ペルシア王は「天ぷら」がお好き?
・武器ビジネス マネーと戦争の「最前線」(上・下)
・対華二十一カ条要求とは何だったのか
・敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建

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ペルシア王は「天ぷら」がお好き?より
ペルシャ

<頭と胃袋を抱擁する好奇心:吉岡桂子(本社編集委員)>
 著者は、米国のスタンフォード大学で言語学とコンピューターサイエンスを教えている。料理パーティーで知りあった中国系の妻と新婚旅行に出かけたベトナムの島で、漂う魚醤の発酵臭を「ロマンチック」と言う人である。

 東と西、言葉と数値、そして、頭と胃袋を抱擁する好奇心が、この本を満たす。
 発酵技術を東南アジアから取り入れてうまれた説が有力とされるすし。現代の米国で、セックス・オン・ザ・ビーチ・ロールなどと、セクシーな命名が目につくのはなぜか。何百万ものレストランのレビューから分析する。

 また、ペルシャの牛肉の煮込み「シクバージ」が、日本で天ぷら、英国ではフィッシュ・アンド・チップスに。中国の魚醤が米国で大量生産されるトマトケチャップへと転生する歴史を説き起こす。

 文化や民族、宗教の「混沌としてときに痛みを伴う境界」で生まれた食の言葉から、グローバリゼーションと伝統の長く続く共存を味わった。


ダン・ジュラフスキー著、早川書房、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
 日本料理を代表する「天ぷら」は、ポルトガル語の「tempero」が語源だといわれているが、歴史をたどると意外な国に起源が…。
 そのほか、ケチャップの起源となった思いがけない調味料、シチメンチョウが「ターキー」と呼ばれる理由、高級レストランとチェーン店をメニューで見分けるコツなど、スタンフォード大学で言語学を教える著者が、食と言語にまつわる驚くべき史実をつまびらかに語る。
 古今東西の料理本、ウェブ上の100万件のレストラン・レビューなど、ありとあらゆる情報をリサーチして著した傑作ノンフィクション。世界に伝播していった古典的なレシピも満載。

<読む前の大使寸評>
食と言語にまつわる薀蓄ってか・・・・大使のツボがうずくのである。

<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>

rakutenペルシア王は「天ぷら」がお好き?


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武器ビジネス マネーと戦争の「最前線」(上・下)より
武器

<秘密主義の闇、かき分ける執念:吉岡桂子(本社編集委員) >
 執念に満ちた力作である。
 原題は『THE SHADOW WORLD(影の世界)』。戦争や紛争に影のようにつきまとう武器の取引は、安全保障の名のもとで国家権力に覆い隠されるだけでなく、武装勢力やテロ組織など非公式な集団の暗闇にあって見えにくい。「金と腐敗と欺瞞と死のパラレルワールド」では、合法と非合法の境目があいまいで、あやしげなディーラーも暗躍する。

 この本は、その闇をかき分けて、誰がどのように携わり、利益を得て、その果てに起きている現実を説き起こすことに挑んだノンフィクションだ。南アフリカの国会議員だった著者は、同国軍の武器購入をめぐる収賄事件の調査を上層部から止められたことに抗議し、2001年に辞職する。その後、10年以上かけて集めた数十万ページの記録や公文書をもとに執筆した。

 舞台の中央にいるのは、英米だ。
 世界的な軍需大手、英BAEシステムズが大口顧客であるサウジアラビアの契約を得ようと、王族に賄賂をおくった疑惑をめぐる記述はドラマを見るようだ。80年代のサッチャー政権下での戦闘機の取引にかかわる贈収賄事件は、司法やメディアの手で表面化したものの、ブレア政権の06年、捜査は打ち切られた。その後の展開を含めて、この世界の真実に迫ることの困難さを思い知る。

 さらに、第2次世界大戦を経て生まれた米国の「軍・産業・議会」複合体が、「回転ドア」と呼ばれる天下りシステムで巨大な力を拡大しながら、世界の紛争に油を注いで稼ぐ姿が丹念に描かれる。

 著者は、武器取引につきまとう秘密主義は、腐敗や国家安全保障上の不適切な選択をも「おおい隠す」と指摘する。読み終えて、「武器輸出三原則」を昨春に撤廃した日本を思った。このぬかるみにひきずりこもうとする力は、どこから来たのだろうか。



アンドルー・ファインスタイン著、原書房、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
「もっとも危険なベストセラー」日本上陸!戦場を駆ける伝説の武器商人から「特別な」物流システム、そして政財界を動かす武器マネーの流れまで。
【目次】
第1部 二番目に古い職業(手数料の罪/ナチ・コネクション)/第2部 手に入ればすばらしい仕事(サウジ・コネクション/人道を守るため/究極の取引、それとも究極の犯罪?/ダイヤモンドと武器/バンダルに取り組む/そして、誰も裁かれない?)/第3部 平常どおり営業(なにもかもばらばらにー“BAE”の力で/壁以降ー“BAE”式資本主義/究極のいいのがれ)

<読む前の大使寸評>
サウジ・コネクションか・・・金持ちサウジアラビアが、“世界の迷惑”になった感があるな~。

吉岡桂子委員の推す本であれば、いい本だと思います。
ちょっと無責任な寸評かもしれないが、それだけ吉岡委員を信頼しているわけです。

<図書館予約:とりあえずカートに入れておこう>

rakuten武器ビジネス マネーと戦争の「最前線」(上・下)


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【対華二十一カ条要求とは何だったのか】
中華

奈良岡聰智著、名古屋大学出版会 、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
沸騰する世論、先鋭化する日中。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、100年を経てなお影を落とす外交交渉の全貌を捉えた渾身の成果。
【目次】
満州問題ー21ヶ条要求の起源/第1部 21ヶ条要求はなぜ提出されたのか(21ヶ条要求提出の背景/参戦外交再考/参戦をめぐる世論と国内政治/21ヶ条要求の策定過程)/第2部 21ヶ条要求の提出とその波紋(21ヶ条要求をめぐる外交交渉/21ヶ条要求と国内政治/21ヶ条要求と世論)/21ヶ条要求とは何だったのか

<読む前の大使寸評>
中国の凄まじい軍拡に対峙して、「日中対立の原点」をたどる意義は深いのでしょう。
吉岡桂子委員の推す歴史書とあれば、いい本だと思います。
ちょっと無責任な寸評かもしれないが、それだけ吉岡委員を信頼しているわけです。

図書館でこの本を手にしたが・・・
ゲッ 完璧な論文スタイルで、注釈のページが3分の1ほど占めています。
このような人文系の論文を手にしたのは、もしかして初めてかな♪
ナショナリズムで沸き立つ日中両国であるが・・・この際、冷静に歴史を検証してみたいのです。

<図書館予約:(7/05予約、9/19受取)>

rakuten対華二十一カ条要求とは何だったのか
対華二十一カ条要求とは何だったのかbyドングリ


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【敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建】
ハリウッド

北村洋著、名古屋大学出版会、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
占領政策の一環としてハリウッド映画を利用したGHQと、その到来を歓迎して映画館へと押し寄せた日本人。両者の関係を多面的な交渉のプロセスと捉え、検閲・配給・宣伝をめぐる様々な試行錯誤から、ファン文化の形成まで、熱狂と葛藤に満ちた占領の文化史を描き出す。

<読む前の大使寸評>
この歳になって、やっとハリウッド映画の呪縛から開放されたというか・・・ハリウッド映画の劣化に気づいた大使である。

思えば・・・アメリカン・ニュー・シネマの頃は素晴らしい作品が溢れていたが・・・
アメリカ映画をこよなく愛でる下地は、大使がまだ物心つく前から周到に準備されていたようですね。
アメリカの占領政策を知りたいと思う今日この頃である。

<図書館予約:(11/14予約、2/06受取)>

rakuten敗戦とハリウッド 占領下日本の文化再建
敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建by吉岡桂子
アメリカの占領政策byドングリ




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