フランスあれこれ2 ③

<フランスあれこれ2>
フランスについて適当に集めてみます。

・パリのアラブ
・「すべて真夜中の恋人たち」文庫化を記念して、「フランスで読まれる川上未映子」開催だよん
・時代錯誤の日仏協力

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フランスあれこれ1>目次
・フランスのジブリ・オタクがすごい
・モンマルトルのシャンソニエにて
・サンドイッチ・オ・ジャンボン
・「フランス語で広がる世界」
・ずっこけフランス滞在記
・「フレンチ・パラドックス」1
・サルコジ来日についての解説
・TROIS PETITES NOTES DE MUSIQUE
・70年代のシャンソン
・ジャンヌ・モローがきれいだった頃
・翻訳マシーン
・パリの空の下
・気になるHP
・英仏の気になるブログ
・ヌーベルバーグ
・思い出
・アンケートの回答
・アクセント記号表記の方法
・エ アロール?
フランス語リンク集/All About
フランス関連の蔵書byドングリ


<パリのアラブ>
 パリでは3K仕事を担うアラブ(イスラム系移民)をよく見かけたが、このたびの銃撃事件では、彼らアラブの暮らしぶりが注目されています。
そのあたりを、最新報道に見てみましょう。


2015.11.18パリ郊外の「ふつうの若者」 数年前から過激思想により
 
 パリ同時多発テロは、過激派組織「イスラム国」(IS)の国境を超えるネットワークの存在を浮かび上がらせた。シリアで立案し、ベルギーで準備。過激思想に染まったフランスの若者らが自身の命を投げ出して市民の命を奪う。ふだんの暮らしのすぐ隣に、闇が広がっていた。

 パリ北東の移民が多い郊外の町ドランシー。赤や青の遊具を備えた子どもの遊び場を囲むように、れんが造りの公営団地が立ち並ぶ。ここでサミー・アミムール容疑者は育った。

 3階にある容疑者宅を訪ねると、玄関の扉は木の板でふさがれていた。テロの直後、警察が突入したと聞いた。容疑者は13日夜、パリのコンサートホール「ルバタクラン」で自動小銃を乱射し、観客らを無差別に殺害したと疑われている。自身はその場で死亡。28歳だった。

 「静かで、礼儀正しい青年だったよ」。容疑者宅の隣に住むリシャル・ベラセムさん(65)は取材にそう語った。アルジェリア出身の両親と、姉、妹の家族5人暮らし。容疑者はエレベーターで近隣住民と乗り合わせると、気軽にあいさつを交わすような「ふつうの若者」だったという。

 目立たないとはいえ、変化はあった。向かいの部屋に住むイスラム教徒のハムダさん(63)は「何年か前にアラブの民族衣装を着るようにはなった。急にジムにも通い始めた」。ただ、容疑者が過激思想に傾倒していると感じたことはない。

 容疑者はなぜ、凶行に走ったのか。仏メディアによると、容疑者は2012年10月、国際テロ組織アルカイダの拠点があるイエメンに渡航しようとして、友人とともに仏警察に逮捕された。パスポートも押収されたという。

 逮捕される前、容疑者は地元の路線バス運転手として1年半ほど働いていた。この間に起きた変化に、同僚の女性は気づいていた。「採用されたころは気さくだったのに、だんだん目を合わせなくなっていった。運転手の休憩所で会っても、握手を拒否されるようになった」

 この会社は運転手を採用する際、心理的な耐性を調べるテストを義務づけている。同僚は「問題があれば不採用になるはず。ここにいた間に洗脳されたんだと思う」と話した。

 容疑者宅と同じ団地に住む40代の女性は、若者たちが昼間から過激主義について話しているのを見たことがある。「勧誘だったのだと思う。年長者がほかの若者を説得するような口調だった」

 16日に記者会見したドランシー市長は容疑者の母親の話として、容疑者は12年ごろ、隣の市のモスク(イスラム礼拝所)に通うようになり、イマーム(宗教指導者)に過激な思想を吹き込まれたと語った。

 13年夏ごろ、容疑者はISが勢力を伸ばしていたシリアへと渡った。連れ戻すため後を追った父の説得にも応じなかったという。そして今回、生まれ育った母国で犯行に及んだ。(パリ=渡辺淳基)

大使がパリに滞在中に、ベトナム料理店のボーイのアルバイトを数ヶ月やったことがあるが・・・・同僚がアラブだったので他人事とは思えないのです。



<「すべて真夜中の恋人たち」文庫化を記念して、「フランスで読まれる川上未映子」開催だよん>
(川上未映子2014.10.02より)

 早いもので『すべて真夜中の恋人たち』も文庫化の運びとなりまして、そうかあ、あれから3年くらい時間が経ったということやのかあ。あれも秋だったのう。妊娠初期のつわり地獄で、わかめを噛むことしかできなかったのを思いだします。ともあれ3年。ということは、そのあいだに短編書いたり、『きみは赤ちゃん』を書いたり、連載コラムも書いたりで、いつもずっと仕事ばっかりしてるはしているけれども、しかしわたし3年くらい長編を発表してないってことでもあって、心はあせるわ。はよ書きあげてはよ読んでもらいたいおすわ。

 で、『乳と卵』など拙著は色んな言語に翻訳されて刊行されているのですが、
 この春ごろに『すべて真夜中の恋人たち』もフランスで刊行されました。
 初夏に訪れたジュネーブ&パリは、シンポジウム参加にくわえてそのプロモーションのためでもあったのですが、そのときの通訳でもたいへんにお世話になり、そしてわたしの大切な翻訳者にして友人であるパトリック・オノレさんが来日して、このたび、お話することになりました。そして贅沢にも、司会というか進行役を引き受けてくださったのは詩人の関口涼子さん(うれしい……)。

 日本語で書かれた作品が翻訳され、
 まだ見ぬ読者に届くまでの過程や、その困難と面白さ、そして、翻訳という現場で何が起きているのか。 またジェンダーと文学について、詩と散文についてなど、
 当日はもう本当に色々な話をしたいと思っておりまーす。
 同時通訳もつきます。
 みなさま、ぜひこの機会にお越しくださいませな。
 ほいでもってこちらは、ちょっとまえにフランスのル・モンド紙に掲載されたインタビューです。
 発行はもうちょっとあとになるけれど、講談社の「INPOCKT」で『すべて真夜中の恋人』特集を組んでくださる予定ですので、そこに訳文も掲載されます。ちょっと時間差あるけれど、またお知らせしますので、合わせてぜひご覧くださいませな。

le monde
Kawakami Le Monde

「フランスで読まれる川上未映子」
2014年11月19日 
18:00?20:30
日仏会館 一階ホール
一般公開、入場無料

お申し込みは、こちらから!

【趣旨】
作家、川上未映子の作品は近年フランスで高く評価されており、また、現地のフェミニスムの観点から興味深い読みがなされていることもある。翻訳者パトリック・オノレとの対談では、具体的な例を挙げて、翻訳を通じて作品がどのように解釈されているのか、どのような読者層の支持を得ているのかを紹介する。また、作者本人がフランスでの反応に対しどのような印象を抱いたのかを考察する。

【ディスカッサント】 パトリック・オノレ(翻訳家)
【司会】 関口涼子(作家、翻訳家)

【登壇者プロフィール】
◎ 川上未映子
2007年、デビュー小説『わたくし率 イン 歯ー、 または世界』が芥川賞候補となり、次いで2008年『乳と卵』で同賞受賞。フランス語の他に、中国語(簡・繁体字)、韓国語、ベトナム語、スペイン語、ノルウエー語などに翻訳されている。
その後2009年に『ヘヴン』、2011年に『すべて真夜中の恋人たち』(ともに長編小説)を発表、ベストセラーとなる。
さらに2013年刊行の短編集『愛の夢とか』と合わせ、高い評価を得る。
詩人としての才能も高く、詩集2冊があるほか、エッセイ集・対談集多数。

◎ パトリック・オノレ
2003年より日本の現代・現在文芸 、児童文学、漫画など幅広く取扱い100冊以上の作品を訳す。2010年、リリー・フランキー『東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン』(第17回日仏翻訳文学賞(小西国際交流財団主催)受賞 (Philippe Picquier出版)。漫画では水木しげる『のんのんばあとオレ』が2007年アングレム国際漫画祭最優秀作賞を受賞(Cornelius)。 川上未映子著作品では『乳と卵』、『すべて真夜中の恋人たち』、『ヘヴン』 (すべてActes Sud)を訳す。その他の主な翻訳に綿矢りさ、古川日出男、橋本治、小野不由美、内田百ケン、夢野久作、他。

◎ 関口 涼子
1997年よりパリ在住。日本語とフランス語で著作活動を行う。著作に Ce n’est pas un hasard (POL), L’astringent (Argol), 翻訳に『悲しみを聴く石』(アティーク・ラヒーミー、白水社)、『素晴らしきソリボ』(パトリック・シャモワゾー、河出書房新社、近刊)など。近年は味覚と文学をテーマとした執筆活動をフランス語で行っている。2012年フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受賞。2013年?14年フランス文科省招聘でローマのヴィラ・メディチに滞在。

【主催】 日仏会館フランス事務所
【助成】 (公財)小西国際交流財団
【協力】 講談社




<時代錯誤の日仏協力>
昨今では文化交流が注目される日仏関係であり、「日仏新時代の幕開け」と政府間では友好を盛り上げているが・・・・
その裏では原子力にすがる両国政府が垣間見えるわけです。
言ってみれば、時代錯誤の日仏協力とでも?
そのあたりを、朝日デジタルより引用します。

8/10「原子力」にすがる日仏協力 より
 フランスのフランソワ・オランド大統領は6月初め、3日間の日程で日本を初めて訪問し、安倍晋三首相と会談した。日本の相撲好きとして知られたジャック・シラク元大統領以来、17年ぶりに国賓として迎えられ、「日仏新時代の幕開け」を演出。ただ、仏大統領府の記者団の一員として同行取材した私には、原子力にすがる旧態依然とした両国の姿勢が際立っていたように思えた。

 今回の訪問のハイライトだった首脳会談。共同記者会見の会場となった首相官邸地下の大広間に、原子力関連企業の関係者が並んだ。両首脳が見守るなか、仏原子力大手アレバ社のリュック・ウルセル最高経営責任者と日本原燃の川井吉彦社長が覚書に署名し、がっちりと握手。使用済み核燃料を再び燃料として使えるようにする「核燃料サイクル」の関連施設の技術協力を約束した。日本原燃が青森県六ケ所村に建設している使用済み核燃料の再処理工場について、アレバ社が協力を深めることが決まった。

 東日本大震災から、わずか2年余り。東京電力福島第一原子力発電所の事故が収まらないなかで、両首脳は共同声明で「安全性強化が優先課題だ」としながらも、「原発は重要」と言いきった。核燃料サイクルに加え、高速増殖炉「もんじゅ」の本格稼働に向けた準備を進めたり、アレバ社と三菱重工業が共同開発した原子炉「アトメア1」を第三国に輸出したり、あらゆる方面で協力する考えを明らかにしたのだ。

 もっとも、フランス側は「脱原発」を求める日本の世論を気にしてはいた。大統領訪日の準備を整えたロラン・ファビウス外相は私のインタビューに対し、「安全性を最優先しない限り、原子力分野での協力を進めることはできない」と述べ、福島第一原発の廃炉や周囲の除染作業を支援する考えを強調していた。ただ、「安倍政権は、民主党が掲げた『脱原発』と決別した」(仏大統領府高官)と見極めていたのも確かで、日本の原発回帰の動きに乗じ、自国の原子力産業を後押ししようという算段があったのは間違いない。

 フランスが原子力に肩入れする背景には、苦しい台所事情がある。2008年のリーマン・ショックのあおりで、欧州各国は政府債務(借金)危機に陥った。フランスも例外ではなく、財政を立て直しを急ぎ、様々な緊縮策を進めた。だが、景気は上向かず、失業率はじりじりと悪化。6月の統計によると、11%にまで達した。オランド氏の支持率は各種世論調査で20%台に低迷している。


 フランスは総発電量の8割近くを原子力に依存するお国柄。関連産業の政治的な影響力は絶大だ。経済危機から脱するため、「成長と雇用」を政権の最優先課題に掲げるオランド氏にとって、原子力ロビーの声は無視できない。ドイツと比べて見劣りする輸出をてこ入れするため、国が後ろ盾となり、原子炉や関連技術を売り込もうと躍起になっている。
 フランスが取引先として最も期待しているのが、成長著しいアジア市場だ。オランド氏は日本に先立って2月にインド、4月に中国を訪問。仏日友好議員連盟のブリュノ・ルルー会長(与党・社会党下院議員団長)は「日本は原子力分野における主要なパートナーだ」としたうえで、「アトメア1」がトルコで受注を決めた前例にならい、ベトナムなどへの進出を加速したい考えを示した。

 大統領訪日の終盤、東京都内でオランド氏の単独記者会見があった。東京で特派員経験があるフランス人記者はこう質問した。「(安倍政権の)原発政策にお墨付きを与えるため、フランスは利用されたのではないか」。オランド氏は「それぞれの国はエネルギー政策について主権を持っている。日本の選択に対し、我が国が介入することはありえない」とかわした。そこで私は、フランスのエネルギー政策の行方について問いただした。オランド氏は昨年5月の大統領選の公約として「2025年までに総発電量に占める原子力の割合を50%に減らす」と掲げていた。その方針に変更はないのか。オランド氏は少し険しい表情で「約束は守られる。総発電量に占める原子力の割合は減るだろう。ただし、そのペースについては、国民的議論に委ねられる」と述べ、お茶を濁した。

 記者会見が終わると、その国民的議論の仕切り役を任せられていたデルフィーヌ・バト・エネルギー相が私の席に飛んできた。フランス最古のフェッセンハイム原発については予定通り閉鎖し、エネルギー源の多様化は確実に進むと力説したのだった。

 しかし、バト氏はその1カ月後、事実上更迭された。再生エネルギーの推進などに使われる環境関連予算が来年度予算で大幅に削られることを批判した責任を問われた。離任後、彼女は「私が求めた野心的なエネルギーの移行計画が経済界の一部に受け入れなかった」と漏らし、原子力ロビーの圧力に抗しきれなかったことを示唆した。

 フランスは2015年、地球温暖化対策を話し合う第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)の開催地に立候補した。日仏共同声明では、日本の支持が明記された。両国は温室効果ガスの排出を減らすため、原子力エネルギーの重要性を主張することになるのだろうか。その際、とりわけ、交渉に臨む日本の政府関係者に忘れてほしくないことがある。福島の事故で健康を害し、先祖代々の土地を追われ、成長の果実を実感できない人々の心情だ。(稲田信司パリ支局長)



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