窓花/中国の切り紙

<窓花/中国の切り紙>
この本は展覧会の図録として制作されたそうだが・・・・
民俗学的なフィールドワークの成果を、本にまとめるとこんな本になるのか♪

「窓花」は民芸品というよりも、もっとプリミティブな、生活習慣に近いような、アートなんだろう。


【窓花/中国の切り紙】
窓

丹羽朋子×下中菜穂著、エクスプランテ、2013年刊

<展覧会サイト>より
福岡アジア美術館にて現代アジアに生きる民俗芸術や大衆芸術を取り上げる「生活とアート」シリーズ。5回目となる今回は、「窓花(まどはな)/中国の切り紙―黄土高原・暮らしの造形」を10月18日(金)から2014年1月28日(火)まで開催します。

中国において、春節や婚礼の飾りなど、暮らしのさまざまな場面を彩ってきた切り紙。中でも窰洞(ヤオトン/横穴式の土の家)の障子窓に貼られ、ステンドグラスのように美しい光を室内に投げこむ「窓花」は、厳しい自然の中で、ひときわ印象深い切り紙です。そして、こうした豊かな紙の造形を絶えることなく伝えてきたのは、農村で暮らす女性たちでした。

<大使寸評>
この本は展覧会の図録として制作されたそうだが・・・・
民俗学的なフィールドワークの成果を、本にまとめるとこんな本になるのか♪

「窓花」は民芸品というよりも、もっとプリミティブな、生活習慣に近いような、アートなんだろう。

この本には価格が記されていないが、楽天で見ると1800円と値付けられています。

tenjinsite窓花/中国の切り紙―黄土高原・暮らしの造形




<窓に咲く花>よりp20~22
 村の家を訪ねてまわる。どこの家の障子にも小さな切り紙。これは、おばあさんの切ったもの。ほらこんなのもあるよ。

 カンの敷布団をめくって取り出した古い教科書には、たくさんの切り紙が挟んである。上手な人からもらったり、少しずつ切りためたり、開いて並べて、おしゃべりはつきない。

「花」とは模様や美しいかたちのこと。切り紙にはいろんな用途があるけど、窓に貼るものを「窓花」と呼ぶ。

窓花

 人々は、ヤオトンの唯一の明り取りである窓のことを「ヤオトンの目」といい、「窓花を貼らないと目が見えなくなるんだよ」そんなふうに言う人もいる。

 花が咲いては枯れるように、窓に咲く花も季節がめぐるうちに、色褪せ破れていく。古い切り紙を型紙にして重ねて切る。すると、遠い昔のかたちがまた新しい命を宿して手の中から生まれる。物語を語るように、歌を歌うように、ふわりと生まれた新しい花が咲く。




<結婚式には喜花を贈る>よりp34~35
 セン北の人々は古くから、紙に切り出されたかたちの力を信じ、祈りや願いを託してきた。結婚式を彩る切り紙「喜花」はその代表格。

 当日はヤオトンの窓や壁、嫁入り道具、新郎新婦が契りの儀式でかじる花饅頭まで喜花で飾られ、夫婦円満と子宝を願う吉祥図案で埋め尽くされる。

 たとえば牡丹と石榴。「牡丹は女、乗っかる石榴は男。石榴は種子でいっぱいだ。昔は14、5歳で嫁いだからね。若い嫁も花を見れば、やるべきことがわかるってもんさ」ばあさまが、ニタリと笑ってこう語る。美しい花と実が、男女の結び合いだったとは!

 言葉とかたちが響き合う、切り紙のなまなましい姿に触れるたび、ちょっとドキッとしてしまう。



<言葉のように「かたち」を使う>よりp36~38
 窓に咲いた「花」からは、切り手がそっと吹き込んだ言葉が聞こえてくる。おばあさん達は字を書けずとも、身の回りの動植物の姿から寓意を引き出し、真っ赤なかたちにのせて物語を紡ぐ、ひとつの「花」に幾重もの言葉を響き合わせ、かたちを読み解き、気持ちを交わす。

 キーボードで文字を打つ私達の手からこぼれていった、かたちの豊かな力がここにある。


ヤオトン1

ヤオトン2
ヤオトンの画像より

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