お奨め映画3    ③

<お奨め映画3>  
お奨め映画の感想を集めてみました。

・いの一番での入場
・王と鳥
・大晦日に2本立て館へ
・豪華2本立てを観た
・マーガレット・サッチャー鉄の女の涙

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お奨め映画2>目次
・第9地区:大当たりのB級映画
・三度公開された「バグダッド・カフェ」
・パンズ・ラビリンス
・テルマ&ルイーズ(1991)
・英国王のスピーチ
・『牛の鈴音』
・「トロッコ」に触発されて、司馬さんの「台湾紀行」を
・海角7号
・イングロリアス・バスターズ
・グラン・トリノ
・長江哀歌
・愛の賛歌
・ダンサーインザダーク
・テルマ&ルイーズ
・モーターサイクルダイアリーズ

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お奨め映画1>目次
・硫黄島からの手紙
・父親たちの星条旗
・フラガール良かった!
・ナイロビの蜂(The Constant Gardener)
・スタンドアップ
・イノセンス
・パッチギ
・隠し剣鬼の爪
・誰も知らない
・ラストサムライ 見たよ!
・白蛇伝
・たそがれ清兵衛
・戦場のピアニスト
・ダンス・ウィズ・ウルブス
・撃墜王アフリカの星



<いの一番での入場>
『エリジウム』封切り初日の劇場へ一番乗りで入場したので、大使の入れ込み具合がわかるというものでしょうか・・・
いの一番での入場は、我が映画史上初めてのことでおます(笑)

面白い映画であった。
個人的予告をつくって、この映画を宣伝した手前、出来がよくて一安心したのです。
でもね。前作『第9地区』と比べてこれが良いかといえば・・・好みもあるが、微妙なんですね。

永遠の命が手に入る理想郷“エリジウム”が昼間の空にくっきりと見えるのです。
そこに住むエリート層が何の根拠で選ばれたのかは、この映画では詳細がわからないが・・・
とにかく、荒廃がすすむ地球に住むのは貧乏人だけというディストピアが出現しています。

事故で高線量に被爆して余命あと5日のマット・デイモンが、超人的な活躍を見せるわけで、マッチョで恰好いいな~。
汚れてきたない宇宙船だけど、性能抜群のところが粋だね~。
戦闘ロボットとの戦いもスピードとスリルいっぱいで、息つく暇もないくらいやでぇ♪
だけど・・・
これでは、まったくのハリウッド映画であり、監督の個性が生かされていないように思うのだが。

ニール・ブロンカンプ監督は『第9地区』ではエビ型エイリアンと人類の戦いをコメディータッチで描いたが、そのペーソスあふれるテイストが好きなわけで・・・
大使はスピードと暴力があふれるハリウッド映画が観たいわけではないのです。

エイリアンとの攻防を描く作品では『アバター』に及ばないし、棲み分けが行きわたったディストピアでは、村上龍の『歌うクジラ』なんかのほうが、SFとしてはより衝撃が大きいのです。

おっと、観想がつい辛口になってしまったが・・・
私の感想なんか繰言みたいなもんなんで、無視して劇場に足を運ぶのが、宜しいようで(笑)

参考に 『エリジウム』の予告より2作品を再掲します。


<『エリジウム』の予告>より
9月20日封切りの『エリジウム』であるが、公式サイトのコピーを見ると、そそられますね♪
――2154年。永遠の命が手に入る理想郷“エリジウム”に住む富裕層と、荒廃した地球に住む貧困層とに二極化。平和を求め壮絶な戦いが始まる!――

『エリジウム』は『第9地区』の監督最新作ということなんだけど、大使は『第9地区』を高く評価しているのです。
それで、『エリジウム』の個人的な予告を作ったけど…果たして、どう転ぶか?


【エリジウム】
イリジウム

ニール・ブロンカンプ監督、2013年米制作

<作品情報>
『第9地区』で南アフリカを舞台にエビ型エイリアンと人類の戦いを描いた、ニール・ブロンカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えて描くSFアクション。富裕層はスペース・コロニーに、貧困層は地球に住む近未来を舞台に、余命5日を宣告された男が、永遠の命を手に入れるべく、命の危険にさらされながら戦いに挑む姿を映し出す。

<観る前の大使寸評>
予備知識なしで『第9地区』を観たが・・・これが実に面白かった。
ニール・ブロンカンプ監督の最新作ということなので、封切りに合わせて観ようではないか♪
それにしても、マット・デイモンとジョディ・フォスターが出演するとは、メジャーになったものだ。もうB級映画とは呼ばせない!

果たして結果は・・・観てのお楽しみ♪

Movie.Walkerエリジウム
エリジウム公式サイト




<王と鳥>
図書館で「王と鳥 スタジオジブリの原点」という本を借りて読んだのだが・・・
以前に観たDVDの「王と鳥」とともに、紹介します。


【王と鳥 スタジオジブリの原点】
王

高畑勲×叶精二×大塚康生 著、大月書店、2006年刊

<「MARC」データベース>より
若き日の高畑勲、宮崎駿に影響を与えたとされる、1979年に完成したフランスのアニメーション映画「王と鳥」を軸に、アニメーションの魅力、作品に込められた意味、国家と個人の関係、そして今の日本について考える。

<大使寸評>
この本の前半は「王と鳥あらすじ」となっていて、上にアニメ画面、下にあらすじという絵本スタイルになっています…しゃれてまんな♪

脚本にかかわったジャック・プレヴェールは『枯葉』の作詞で知られるが、脚本家が本業のようですね。まさにクロスメディアの芸術家なんだ♪
ところで、大塚康生という人はアニメ「白蛇伝」の原画にかかわったアニメーターとのことで、おみそれしました。「じゃりン子チエ」の作画監督でもあったそうです。

Amazon王と鳥 スタジオジブリの原点


この本のなかで、大塚康生さんが語っています。

<初めて人間の内面を描いたアニメーション>よりp68~70
 『やぶにらみの暴君』と『王と鳥』は、少なくとも当時アメリカでは封切られていません。『ニモ』(89年)を制作している頃、藤岡さん(東京ムービー新社社長)が『やぶにらみの暴君』のVHSを持って行って、観せたことがあるんです。
 字幕もないオリジナルのフランス語版ビデオでしたが、アメリカのスタッフは「こんな映画があったのか!」とびっくりして、腕を組んで考え込んでいました。

 アメリカ人はもともと自国の映画で満たされていて、他国の映画には興味が薄いでしょう。後に「ライオン・キング」を監督したロジェー・アラーズからは「日本人はこの映画をみんな見たのか」と聞かれました。「みんなとは言えないが普通の映画館で上映された」と答えると、「アメリカでは、こういう映画はなかったなぁ」とうつむいていましたよ。

 日本も戦後アメリカナイズされて現在に至っていますから、一般的にはヨーロッパの香り高い作品をちょっと敬遠する傾向があるでしょう。『王と鳥』も、正直いうとヒットしなくても公開することに大きな意味があると思う。芸術というものは時代を超えて評価されますから。ゴッホの生き方を思い出していただくとおわかりでしょう。

 資本主義的な生産では、どんなに素晴らしい作品でも、費やした資金は回収しなければならないし、ヒットしないと認められませんし、後世にも残せないでしょう。まっとうな長編アニメーションが作られたとして、今でも国内市場の一次興行だけで採算がとれるのは、一億を越す人口密集国であるアメリカと日本くらいのもので、ヨーロッパでもアジア諸国でも、自国の観客だけで回収するのはむずかしい。まして、50年代のフランスの国内市場だけで回収するというのは、かなり厳しかったと思います。天才の作品には資金も時間も人材も費やされて当然ですが、ヒットするかどうかは宣伝も含めて別の問題ですから。

 まして、政治的告発を含む作品、論理で作られた作品は大衆にソッポを向かれます。そういう意味では、たとえグリモーの意志どおり『やぶにらみの暴君』が完成していたとしても、かなり無謀な企画だったのではないでしょうか。

 「売れる・売れない」の市場原理に左右されずに作れたのは、国が支援体制をとっていた社会主義国だけでしょう。ソ連のイワノフ=ワノやアタマーノフ、中国の特偉などが、まともに食べていけたという状況は資本主義国では考えられません。いくらアニメーションに金がかかると言っても、ひとつの作品に戦闘機一機分も要りませんよ(笑)。いずれにしても、あの時期のフランスで長編を実現させたという意味で、『やぶにらみの暴君』の志は実に崇高ですね。あれが世界各国でヒットしていれば、アニメーションの歴史は変わっていたかもしれません。

 『やぶにらみの暴君』は後年、高畑勲さんと宮崎駿さんに影響を与えた、とよく語られます。高畑さんはさっき言った「人間の内面を描くことの可能性」という点が大きいと思います。一方、宮さん(宮崎駿)の場合は、高低差を描くという意味で、技術的演出的な影響を受けたと言えるんじゃないでしょうか。


巷では、『アナと雪の女王』のテーマソングが流れているが・・・
臍が曲がった大使は、つい「アメリカの資本主義的なアニメにうつつを抜かして」と思ったりするのです(笑)
ところで、今年のアカデミー賞名誉章が宮崎駿監督に贈られると発表されたそうですね。(28日発表)
アカデミー賞なんか欲しくないで!(と言ってもらいたいのだが)

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このアニメを大学図書館のDVDで観ていたので、日記より復刻します。

【王と鳥】
王と鳥

ポール・グリモー監督、1980年制作、2013.7.27観賞

<Movie Walker解説>より
目もくらむばかりにそびえ立つタキカルディ王国の高層宮殿。そこは、意に沿わない者を誰一人として生かしてはおかない孤独な王の居城だった。王の名はシャルル5+3+8=16世。皆は王を嫌い、王も皆を嫌いだった。唯一の気晴らしは、鳥を狩りすることと、独りでいること。愛することができたのは、絵の中の少女だけだった。王が引きこもる最上階の部屋には、3枚の絵が飾られていた。美しい羊飼い娘と煙突掃除の青年、そして、王自身の肖像画。ある夜、王が寝静まったその部屋で、3枚の絵が動き出す。手と手を重ねる娘と青年。ふたりは、恋をしていた。しかし、肖像画の王が娘に結婚を迫って二人の仲を引き裂こうとしたため、娘と青年は絵の中から逃げだした。肖像画の王は怒り狂い、自らも絵の中から飛び出して、ふたりを追う。しかしそのとき、騒ぎに気付いた本物の王が目を覚ました。目の前にいるのは、“もう一人の自分”。怯え慌てる本物の王は、肖像画の王によって落とし穴に落とされてしまう。本物の王に成り代わった肖像画の王は、娘と青年を捕まえるために国中に指名手配する。

<大使寸評>
ジブリのアニメにも影響を与えた作品だそうである。
たしかに、フランスの色彩感覚が感じられるし・・・
鳥が雄弁なところなどは、フランス人のエスプリ、ロジックが見えるような気がしたのです。

movie walker王と鳥




<大晦日に2本立て館へ>
大晦日の喧騒から逃げるように(笑)、くだんの2本立て館に繰り出したが・・・・
今回の出し物は「天使の分け前」と「最後のマイ・ウェイ」であり、館主の設けたテーマは何だったんでしょうね?
2作の共通点はヨーロッパ映画としか思いあたりません。
「天使の分け前」はもちろん素晴らしかったが、「最後のマイ・ウェイ」もそれなりに良いわけです。
カラオケで「マイ・ウェイ」を歌う際は、きっと、この映画を思い出すことでしょう♪


【天使の分け前】
天使

ケン・ローチ監督、2012年英仏伊ベルギー制作

<Movie.Walker作品情報>
スコッチ・ウイスキーが根付くスコットランド。この地は今、不況にあえいでいた。家族とうまくいっておらず何かにつけ暴力沙汰を起こしてきたロビー(ポール・ブラニガン)は、またしても問題を起こし捕まる。しかし恋人との間にできた子どもがじき生まれることを鑑みて、刑務所送りではなく社会奉仕活動をするよう言い渡される。そこで指導者のハリーと出会い、ウイスキーの奥深さを知ったロビーは、次第にテイスティングの才能を目覚めさせていく……。

「麦の穂をゆらす風」で第59回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲得したケン・ローチ監督が、トラブルばかり起こす青年がウイスキーと出会ったことにより成長していく様を描いたヒューマン・コメディ。“天使の分け前”とは、ウイスキーが熟成する過程で年2%ずつ減っていくその減少分を指す言葉。

<大使寸評>
「麦の穂をゆらす風」とは一転して、ベラボウな値段の銘酒を盗むというサスペンス仕立てとなっているので観てて面白いのである。

でも、前科モノの厳しい現実や社会復帰を支援する老いた公務員の気概を描いているところに、社会派ケン・ローチ監督の面目が表れています。
その老公務員にさりげなく銘酒をプレゼントするシーンが出てくるが、粋で、ええでぇ♪

この作品はケン・ローチ監督の「天使の分け前」という個人的予告を作って見張っていたものです。見つかってよかった♪

Movie.Walker天使の分け前



【最後のマイ・ウェイ】
マイウェイ

フローラン・エミリオ・シリ監督、2012年仏制作

<Movie.Walker作品情報>
1939年、エジプト。クロード・フランソワはスエズ運河の通航を管理する父と派手好きな母の間に生まれる。裕福な家庭に育ったが、スエズ運河が国有化され第二次中東戦争が勃発すると父は失職。モナコへ移住した後、クロード(ジェレミー・レニエ)は地元の楽団で働くようになる。それは家計を助けるためであったが、厳しい父は彼の仕事を認めようとはしなかった。

1960~1970年代にかけてフランスで人気を博し、フランク・シナトラが歌い世界的なヒットとなった『マイ・ウェイ』を作曲、39歳という若さでこの世を去ったミュージシャン、クロード・フランソワの半生を描く。監督は「いのちの戦場-アルジェリア1959-」「スズメバチ」のフローラン=エミリオ・シリ。「夏時間の庭」「ある子供」のジェレミー・レニエが、時代を先取りするスーパースターを演じる。

<大使寸評>
日本でも、人気とりで臭い人情話をでっちあげる例がありますね。
人気者の実態はフランスでも同じなんだ。
女性遍歴が多彩なクロードの最初の伴侶は、アジア系(ベトナム人?)の踊り子であるが可愛いのだ♪…ジルベル・ベコーに取られてしまうけど。

この作品では人気歌手の裏表が描かれているが、どちらかと言えば臭い裏面が延々と描かれているだけに・・・
「マイウェイ」という1曲の素晴らしさが逆に際立ってくる。
監督はそこまで計算しているのか。
Movie.Walker最後のマイ・ウェイ




<豪華2本立てを観た>
久々にくだんの2本立て館に繰り出したが・・・・
今回の出し物は「はじまりのみち」と「東京家族」であり、館主の設けたテーマは「映画監督へのオマージュ」なんでしょう。
それにしても、今回の館主のチョイスはグーであり・・・
なんかもったいないような、豪華2本立てでんな♪


【はじまりのみち】
みち

原恵一監督、2013年制作

<作品情報>
『河童のクゥと夏休み』など数々のアニメ作品で知られる原恵一監督が、初めて実写作品に挑戦した家族ドラマ。日本映画史に名を残す巨匠・木下惠介の実話を、映画『陸軍』製作時のエピソードを回想形式で盛り込みながら描く、母と子の物語。木下監督を幅広い演技で知られる実力派の加瀬亮が巧みに演じる。

<大使寸評>
木下圭介監督へのオマージュということで、監督の各作品が挿入されていたが・・・
昔に見た『野菊の如く君なりき』、『24の瞳』をなつかしく思いおこしたのです。
『陸軍』はまだ観ていないが、挿入された母親のシーンに強烈なメッセージが感じられるのです。
当時の陸軍がこの映画を嫌ったわけが、わかりますね。
この映画のなかでも、名前も知らない便利屋の若者が、このシーンがいいと、本音を洩らしていました。
戦時中の山河、空気を描くというなら、宮崎監督の『風立ちぬ』よりもこの映画の方がいいように思うのだが♪

Movie.Walkerはじまりのみち
はじまりのみち公式サイト



【東京家族】
家族

山田洋次監督、2012年制作

<作品情報>
小津安二郎監督の不朽の名作『東京物語』をモチーフに、山田洋次監督が現代の家族像を描くヒューマン・ドラマ。子供たちに会うために東京へやってきた老夫婦の姿を通して、家族の絆を映し出す。老夫婦に橋爪功と吉行和子、長男を西村雅彦、次男を妻夫木聡が演じるなど、新旧実力派たちが多数顔をあわせた。

<大使寸評>
最後のクレジット画面で、監督は山田洋次となっていたが、うかつにも山田監督の作品であることを失念したままで観た映画でした。
(何しろ2本立て1000円なので、飛び込みで観にいったりするもんで―笑)
この作品は小津安二郎監督へのオマージュとのことであるが・・・
小津監督風に現代の『東京物語』を描いて見事な結果をだしていると思ったのです。
こんな自然体の演技は、実は入念に計画されて演技しているはずではないか?・・・・
監督の厳しい注文があって、役者がきっちりと応えたのでしょうね。
どの役者もうまかったが、大使の一押しは吉行和子かな♪

Movie.Walker東京家族
東京家族予告編




<マーガレット・サッチャー鉄の女の涙>
サンデー毎日の大使にとって、2本立て館のラインナップとシルバー料金1000円が魅力的である。
月に1~2回の頻度でこの映画館に通っているのだが、今回観た映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」を紹介します。
ちなみに、もう一本は「サラの鍵」であるが、いつもながら館主のセンスにはウンとうなづくのです。


【マーガレット・サッチャー鉄の女の涙】
サッチャー
フィリダ・ロイド 監督、2011年、英制作、H24.7.6観賞

<大使寸評>
鉄の意志を持って新自由主義を推進した女性首相として記憶されるが、大使としてはフォークランド戦争に勝った首相という思いが強い人です。
「売られた喧嘩を勝ちきる」のが、すごーい♪

goo映画マーガレット・サッチャー鉄の女の涙


冒頭で、老婆がスーパーで牛乳を買うシーンが出てくるが、まさか、これが鉄の女か?メリル・ストリープか?と疑うが・・・・まさかが本当であると知れるのです。
(メリル・ストリープの老け役がすごいが、実際に老けたのかも知れないなぁ)

老いたサッチャーは、つねに「自分の頭脳に老いはないか?」と疑うのです。
かって「言葉は思考を産み、思考は行動を産み、行動はやがて習慣となり、習慣は性格を形作る」と唱えた明晰な鉄の女サッチャーならではですね。

IRAのテロ、ムスリムのテロが続いたイギリスは、9.11に比べて影がやや薄まるが、もっともテロの嵐が吹き荒れた国である。
その過酷なテロの時期は、同時に産業構造の転換期でもあったが・・・・
労働組合が猛反発するなかで、確固たる信念をもって新自由主義を推進したことは、今や歴史として皆が認める事実ですね。

映画は頻繁に現在と過去をフラッシュバックで繰り返すが・・・・
家族思いの普通の女と、修羅場を切り抜ける女の二面を描いているのです。

フォークランド紛争の初期に、作戦会議室で軍人、閣僚が見守るなか、「沈めろ!(Sink it)」と裁断を下すシーンが圧巻でした。
過大な戦果は総力戦に突き進む危険性もあり、軍の参謀であっても躊躇する決断だったかもしれないが・・・・
「売られた喧嘩は、勝ちきる」強さがもたらした決断だったのかもしれません。

戦艦ベルグラーノの撃沈は国家間で争った戦争では、衆人環視のなかで行われた最も直近の大作戦であったと・・・軍事オタクの大使も認めるのです。

戦争となるとついヒートアップして筆が滑りがちとなるので、このあたりで収めるが・・・・
ポピュリズムとは一線を隔して信念を貫き、激動の10年近くイギリスを牽引したサッチャーさんは偉大な政治家だったのかも知れないですね。
(米英の金融企業、新自由主義が大嫌いな大使であっても、サッチャーさんの鉄の意志は評価せざるを得ないわけです)

それから、夫デニスの人を見る目も素晴らしいし、軽妙なサポートもいけてますね♪
ベルグラーノ:撃沈された戦艦の真実 フォークランド紛争

2本立てだから、幕間に弁当を食べるわけだけど・・・・・
弁当のあての缶ビールを飲んだせいで「サラの鍵」を観ている最中に3回?ほど寝込んでしまった。
いい映画なんだけどね(汗)



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