「キリマンジャロの雪」と「星の旅人たち」

久々にくだんの2本立て館に繰り出したが・・・・
今回の出し物は「キリマンジャロの雪」と「星の旅人たち」であり、館主の設けたテーマは「旅」なんでしょう。

毎度のことながら、館主のセンスには感心しているのですが・・・・
この館主が幕間には、挨拶と見どころなどを話してくれて、なかなかいい雰囲気をかもしています。


【キリマンジャロの雪】
雪
ロベール・ゲディギャン 監督、2011年、仏制作、H24.12.10観賞

<goo映画解説>より
南仏の港町マルセイユ。労働組合の委員長ミシェルは公正なリストラを行うためクジ引きで退職者20人を選び、自身も失業する事になる。妻のマリ=クレールは夫の潔い決断を誇りに思うのだった。そんな二人の結婚30周年を祝って子どもたちがアフリカ旅行をプレゼントする。ところが、贈られた旅行費用とチケットを強盗に奪われてしまう。ほどなくして逮捕された犯人を知りミシェルは大きなショックを受けるのだった…。

<大使寸評>
マルセイユといえば旧港とブイヤベースで知られるが、この映画の舞台はガントリークレーンが立ち並び、港湾労働者が暮らすマルセイユである。
組合委員長のミシェルさえ、若年労働者からプチブルと思われるくらいの世代間格差、就職難が垣間見えて、地に足のついた臨場感が見られるのです。

自分たちを襲った犯人の子どもの暮らしを支えるという提案に、呆れかえる息子たちであるが・・・・
息子たちの感覚のほうが、世間ではまともですね。
とにかく主人公夫婦が呆れかえるくらいの善人で、やや現実離れしているが・・・
笑いとペーソスを交えて無理なく描いていて、爽やかな思いにひたれるのは、映画作りの賜物なんでしょう♪
このセンスは、明らかにハリウッド映画とは違っているわけで・・・・
たまにはヨーロッパ映画を見て、ハリウッド映画の暴力的なバイアスを拭い去るのも肝要ではないでしょうか。

ところで、犯人はできちゃった婚でふたりの子を持つシングルファーザーという設定で、まーなんという今日的な欧州であろうか。

goo映画キリマンジャロの雪



【星の旅人たち】
星の旅人たち
エミリオ・エステヴェス監督、2010年米=スペイン制作、H24.12.10観賞

<goo映画解説>より
カリフォルニアに住む眼科医トムのもとに、ひとり旅をしている息子のダニエルが、ピレネー山中で嵐に巻き込まれて死んだという知らせが入る。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出てまもなくの事だった。現地へ飛んだトムは、当初、息子の亡骸とともに帰国するはずだったが、ダニエルの遺志を継ぎ、その遺灰と共に800キロに渡る巡礼の旅に出る事にする。経験も少ないトムにとっては大変な事だったが…。

<大使寸評>
聖地巡礼を描いた「サン・ジャックへの道」がフランス人だけの団体をコメディタッチで描いていたが・・・・
この映画では、アメリカ人、オランダ人など欧米の非ラテン系民族ばかりが出演し、死んだ息子の霊と同行するお話になっていて、やや宗教色が濃く出ているようです。

goo映画星の旅人たち


今回観た2本の映画のどちらにも関係がある映画として「サン・ジャックへの道」も併せて紹介します。
「星の旅人たち」と「サン・ジャックへの道」はどちらもサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼を描いています。
(フランス人はこの巡礼路を「サン・ジャックへの道」と呼んでいます)

そして、労働組合委員長ミシェルを演じたジャン=ピエール・ダルッサンが「サン・ジャックへの道」では、アル中の文無しを演じていて、この2本の映画で・・・何でも演じられることを見事に証明しています。


【サン・ジャックへの道】
サンジャック
コリーヌ・セロー 監督、2006年仏制作、2007年観賞

<goo映画解説>より
ストレスで薬に依存している兄ピエール、頑固なオバサン教師クララ、アルコール漬けで文無しの弟クロード。険悪な仲の兄姉弟が、亡き母の遺産を相続するためフランスのル・ピュイからスペインの西の果て、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩くはめになった。このツアーの同行者は、ガイドのギイ、山歩きと勘違いして参加した女の子エルザとカミーユ、アラブ系移民の少年サイッド、従兄弟サイッドにだまされ、二人分の旅費を母親から出してもらったラムジィ、物静かな女性マチルド。9人の男女が、様々な思いを胸にフランスのル・ピュイから旅の一歩を踏み出した。

<大使寸評>
この映画のコメディタッチがいかにもフランス映画という感じで、回教徒の若者にも寛容なところが、いいですね。
巡礼を完遂した後に、アッラーアクバル!と歓喜の叫びをあげるのが、笑わせます♪

goo映画サン・ジャックへの道
国外脱出/サン・ジャックへの道byドングリ
ヨーロッパ映画サン・ジャックへの道





ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック