空洞化のウソ?

<空洞化のウソ?>
 本屋でたまたま「空洞化のウソ」という気になるタイトルの本を目にしました。
この本では、日本企業の「現地化」戦略が説かれているようですが・・・
いずれにしても、空洞化の動きは避けられないようです。

驚愕! パナソニック 本社部門7000人から150人に削減というニュースによれば、本社機能のシンガポール移転という生き残り策も浮上しているようです。
大使の姪も旦那に付き従ってシンガポールで暮らしているのだが、この状況が現実に身近なものになっています。


【空洞化のウソ】
空洞化
松島大輔著、講談社、2012年刊

<内容説明より>
国内で生き残るために今こそ新興アジアへ!
空洞化が起きると、国内雇用は減少する? アジアビジネス成功のカギは低コスト? 
インドやタイなどで日本企業の水先案内人をつとめる著者が、豊富な実例をもとに、空洞化の常識をくつがえし、日本企業の「現地化」戦略を説く。

<大使寸評>
購入するかどうか迷っているのですが、購入すれば記入予定

Amazon空洞化のウソ


とにかく、コモディティー化にさらされたシャープ、パナソニック、ソニーの人員削減には驚くが・・・事態はそこまで進んでいるようです。

コモディティー化による日本国内空洞化の動きが、渡邉さんの「10年後に食える仕事、食えない仕事 」に載っています。

<コモディティー化で拡大する「重力の世界」>p197~200より
 典型例が半導体で、1980年代は日本の製品が強すぎて、パソコンに内臓するDRAMでは世界シェアが8割超にもなり、日米半導体交渉(1992年)で「日本市場に占める外国系半導体のシェアを20%以上に」と約束させられたことまであった。つまり、かっては付加価値の高い製品だったので、「無国籍ジャングル」な研究者が世界に先駆けて発明し、「グローカル」な開発者が製品開発を手がけ、「ジャパンプレミアム」な技能職が国内で生産して隆盛を極めていたわけだ。

 それが2000年代以降、技術的にキャッチアップした韓国で低コストの半導体が量産されるようになると、一気にコモディティー化(汎用品化)が進み、重力の世界に引き込まれた。日立製作所とNECが1999年に設立したDRAM専業メーカーであるエルピーダメモリは韓国勢に敗れ、一時はシェア5%を切るまでに凋落。2009年に産業再生法適用を受け、公的資金の注入も受けた。
 日立、三菱、NECから再編されたルネサスエレクトロニクスも2010年にグループ4千人規模のリストラを発表し、本体でも希望退職により約1500人を削減。都内の半導体組立て工場(青梅市)は2012年3月に閉鎖される。また、三洋電機の半導体事業も大幅リストラのうえ米国企業に事業ごと売却された。この間、10年余りである。
 そして現在、絶望的なスピードで進んでいるのが、薄型テレビのコモディティー化だ。ソニーのテレビ事業は2011年3月期まで7期連続の営業赤字。パナソニックも薄型テレビ事業が2009年3月期から3期連続の営業赤字となり、2010年1月に本格稼動したばかりの、世界最大の生産能力を誇るプラズマパネル工場(尼崎市)を、2011年度中に停止することを決めた。最新鋭の工場が、なんと2年と持たなかったのだ。
(中略)
 その薄型テレビの次に「重力の世界」に向かっているのが、シャープや京セラが圧倒的に強かった太陽電池だ。中国勢にシェアを奪われ、半導体やPDPと同じ流れにある。最後の砦として踏みとどまっているのが自動車産業であるが、電気自動車の時代に移ると、一気にPCのようにコモディティー化が進み、同じ轍を踏む、とも言われている。この流れのスピードは誰にも見通すことはできないが、その方向は変らないだろう。「自動車の一本足打法」とも言われる日本の製造業は破滅の瀬戸際で、そうなると、失業率も一気に上がる可能性がある。


「重力の世界」は必然なのか?
空洞化を押し留めるよりも、空洞化に合わせて生き方を変えてゆかざるをえないのかもしれませんね。


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