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zoom RSS 『映画の言葉を聞く』2

<<   作成日時 : 2018/06/13 08:55   >>

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<『映画の言葉を聞く』2>
図書館で『映画の言葉を聞く』という本を、手にしたのです。
表紙の副題にもあるとおり、早稲田大学講義禄となっていて堅い本かと思ったが・・・
ぱらぱらとめくってみると、登場する映画人、その内容などの充実ぶりに驚くわけです。

【映画の言葉を聞く】


安藤紘平, 他、フィルムアート社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
名だたる巨匠から気鋭の若手まで、映画監督、俳優、テレビディレクター、プロデューサーなどの映像制作者たちが、実作をめぐって語る白熱の映画講義!

<読む前の大使寸評>
表紙の副題にもあるとおり、早稲田大学講義禄となっていて堅い本かと思ったが・・・
ぱらぱらとめくってみると、登場する映画人、その内容などの充実ぶりに驚くわけです。
rakuten映画の言葉を聞く

『そして父になる』

是枝監督と撮影監督の瀧本さんと対談しているので、見てみましょう。
p396〜399
<写真を撮ること・映画を撮ること> 
広告業界で瀧本幹也の名前を知らない人はいないと言っても過言ではない。業界に限らず、名前は知らなくても彼がたずさわったコマーシャルを観ると、「ああ知ってる、それ好きだった」というものが必ずあるはずだ。僕もその一人。キャスト候補を捜すことはあっても演出家やスタッフには普段あまりそこまで意識していなかったが、「大和ハウス」のコマーシャルを観て、僕はすぐにこのカメラマンを捜してほしいとプロデューサーに電話をした。そんな「きっかけ」までさかのぼりながら、彼がカメラに触れ、それを生業にしていくまでのプロセスについても聞いてみたいと思った。(是枝)

是枝:本日のゲストは瀧本幹也さんです。瀧本さんは撮影監督というご紹介でいいのかな。写真家とお呼びする方がいいでしょうか。

瀧本:はい写真家でお願いします。

是枝:こういうところでお話しされることはあまりお好きじゃないと伺っています。でも、しゃべるのが得意なカメラマンというのも怪しい感じがしますからね(笑)。瀧本さんは今、日本で一番忙しいッカメラマンの一人だと思うのですが、2017年の前半はどんな感じでしたか?

瀧本:正月の3、4日くらいからパリで新聞広告の写真のロケがあって、戻ってきて十日くらいには是枝監督の『三度目の殺人』(2017)という映画のクランクインでしたね。北海道での撮影から始まって2ヶ月くらいでしょうか。

 普段の仕事としては、映像と写真とでだいたい半分くらいだと思います。写真の仕事にも、広告などで発生していただく仕事と自分の作品として取り組む仕事とあるのですが、それもちょうど半々くらいですね。映像分野ではCMや映画がメインですが、とても良いバランスだと思います。

是枝:今日は学生の皆さんに事前に『そして父になる』(2013)を観ていただきましたので、そこからお話を伺おうと思います。瀧本さんは『そして父になる』が初めての映画の撮影監督の仕事だったんですよね。どんなところがこれまでの仕事と違ったのでしょうか。

瀧本:僕が映像の仕事を始めたのは十五年前くらいから、CMの仕事を受けるようになってなのですが、そこではおよそ1分くらいの長さのものがメインで、映画はやはりぜんぜん違うものでしたね。CMはスケジュールの都合上、1日で撮り終わらなくてはいけないというスケジュールがほとんどなので、出演者の方にはセットのなかであらかじめ決まったアングルで芝居をしてもらうことが多いんですが、映画ではまず芝居の段取りを見て、それからアングルが決まってという流れですよね。そこが一番の違いでした。

是枝:瀧本さんと初めて意識的にお仕事をしたのが『空気人形』(2009)で、そこではスチールカメラマンとして入っていただいたのですが、1枚1枚の写真が圧倒的に強くて驚きました。もちろんポスターやメインビジュアルを決めるときはいつも写真家さんを選ぶところから始まるのですが、瀧本さんの写真は作品の世界観が本当に広がって見えたんですよね。

 最終的に国内宣伝でメインに使った写真はペ・ドゥナの横顔を撮った写真ですが、外国だと板尾創路さんと人形がベッドの上に並んで座っている写真が多く使われているんですよ。一つひとつの光の捉え方に迷いがない印象でした。

瀧本:この作品の撮影監督は候孝賢監督といつも仕事をされている李ビンビンさんというものすごい人です。そんな方の仕事を間近に見られる機会はなかなかないので、かなりの頻度で現場に通ったんですが、レール移動でのカメラワークやパンの仕方はすごく勉強になりました。僕が撮影を担当した『海街diary』(2015)でもカメラはかなり動いているんですが、そのアイデアのベースになっているかもしれません。
 ただ、基本的にスチール撮影って映画の現場ではわりと煙たがられるものなんですよ、邪魔なので(笑)。ビンビンさんもそういうことに非常に厳しい方でしたので、あまりきちんとお話はできなかった。

是枝:最近の現場だと瀧本さんは、撮影のカメラを回しながら、映画のスチールも自分で撮っちゃってますよね、おそらくそんな人はこの業界でもほかにいないんじゃないかな。

瀧本:僕としては普通のことなんです。映像を撮るときには、時間軸のつながりなどの関係で日待ちをしたりしますよね。そういうタイミングでいいチャンスがあったら写真も撮ってみようかと考えたりするわけです。逆に時間を自分でコントロールできる気がします。

是枝:『そして父になる』の列車での尾野真千子さんと二宮慶多くんのワンシーンをちょっと見てみましょうか。これ、良いカットだよね、自画自賛(笑)。

瀧本:ここはいろんなタイミングが奇跡的に合いましたね。

是枝:この場面、そもそもは電車が走っているうちに終わらせるはずだったシーンなんだけど、撮影現場で初めてセリフを慶多くんに教えたこともあって、彼がそれを飲み込むまでに時間がかかってしまい、テイクを重ねているうちに間に合わなくなっちゃった。まずいなって思ったんだけど、逆に絶妙なタイミングで日差しが落ちてきて、駅に到着するまでのシーンになった。

瀧本:最後のプシューっていう音も良かったですよね。ここで撮影している電車ってチャーターしたわけじゃなかったので、撮影しているときは「あー、もう着いちゃう」とか「暗くなっちゃった」とか思ってたんですけど、想像もしなかった化け方をしました。こういう撮影は予定調和で行くほうが良いときもあれば、全然違う方向に転んですごく良くなることもある。


『映画の言葉を聞く』1:杉野希妃さん

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