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zoom RSS 『大江戸美味草紙』2

<<   作成日時 : 2018/03/01 18:53   >>

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<『大江戸美味草紙』2>
図書館で『大江戸美味草紙』という文庫本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくると、日向子さんのマンガと古川柳をまぶして、良き時代の四季を描いているようです。
日向子さんのほんわりしたテイストがええでぇ♪



【大江戸美味草紙】
大江戸

杉浦日向子著、新潮社、2001年刊

<「BOOK」データベース>より
たいがいにしろと数の子引たくりこれ、「黄色いダイヤ」を奪い合ってる図、ではありません。そのココロ=お江戸の「いろは」を知りたくば、本書を開いてみてください。たとえば、初鰹のイキな食し方とか、江戸前ファーストフード、寿司・そば・天ぷらの始まりなどなど、思わずよだれが出ちゃいそうなオイシイ話がたくさん。一読“目ウロコ”、これであなたも「江戸通」まちがいなし。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくると、日向子さんのマンガと古川柳をまぶして、良き時代の四季を描いているようです。
日向子さんのほんわりしたテイストがええでぇ♪

rakuten大江戸美味草紙

江戸前

江戸前の握りずしを、見てみましょう。
p53〜58
<イキのいいやつ> 
 すいの飯妖術という身でにぎり

 これは、江戸前の握りずしが、まだめずらしかったころ、文政9年(1982)の句だ。「妖術という身」とは、芝居の舞台で、児雷也や仁木弾正が、煙幕でドロンとやるときに、両手で結ぶ印のしぐさである。ちかごろのすしは、あんな指付きでこしいらえる、ても奇妙じゃねえか、おもしれえ、という観察。

 ハシリのものは、高値が相場で、江戸前のすしも初手はべらぼうな値が付いていた。1個250文というから、ちょっとしたフルコース並である。爆発的なブームをへて、価格破壊が起こり、その後、1個4文まで下がる。これなら小僧さんのこずかいでパクつける、ファーストフードのハンバーガー並だ。

 はじめ、風雅な待合い所付きの仕舞屋で商われたすしは、やがて、屋台が主流となり、立ちのまま、二つ三つ、手でつまんで口にほうり込む簡易食となった、江戸っ子の小ッ腹ふさぎに格好のスナックとなった。

 江戸前のネタとしては、コハダ、アジを筆頭に、イカ、タコ、ハマグリ、アナゴ、キス、サヨリなどで、いずれも生ではなく、酢じめ、あるいは加熱調理してある。いまのすしでは、マグロがやたら珍重されるが、当時は、サツマイモ、カボチャとならぶ下下の食い物だった。が、天保の大飢饉のとき、江戸近海でマグロが大漁となり、以来すしネタに定着した。それもトロは田畑のこやしにし、赤身のいいところをヅケといって、しょうゆとみりんにつけこんで、べっこう色になったのを飯にあわせていた。

 講談では、森の石松が船上で「江戸っ子ならすし食いねえ」と同乗客にすすめるが、どんなすしだったろう。足のはやい握りは、土産の折にはしても、弁当にはならない。たぶん、押しずしか、笹巻き、かんぴょう巻あたりではあるまいか。

 江戸前とはスタイルであるから、食べ方にも流儀がある。立ち食いのなごりでのカウンターはよし、座敷にて食すものにはあらじ。ぽんと出されたらすぐ食う。ほったらかしにして、ネタの表面が乾くまで話し込んだり、酒たばこを飲み過ごすのは、もはや客の資格なし。箸はつかわず、親指、人差し指、中指の三本にて、かたちよくつまむべし。真ん中で食いちぎらない。一貫丸々口腔内を満たし、瞑目して味わおう。

 イキよく握られた江戸前ならば、せめてイキにたべたいものである。


『大江戸美味草紙』1
この本も杉浦日向子アンソロジーに収めておくものとします。

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