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zoom RSS 『日本語のこころ』3

<<   作成日時 : 2018/03/08 00:19   >>

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<『日本語のこころ』3>
図書館で『日本語のこころ』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると・・・日本語関連ももちろんで、なかなか読みどころの多いエッセイ集になっています。



【日本語のこころ】
日本語

日本エッセイスト・クラブ編、文藝春秋、2000年刊

<「BOOK」データベース>より
非論理的にみえる日本語の表現にこめられた日本人特有の心づかいを解き明かす表題作をはじめエッセイの楽しみ満載の珠玉の61篇。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると・・・日本語関連ももちろんで、なかなか読みどころの多いエッセイ集になっています。

rakuten日本語のこころ ベスト・エッセイ集00年版



関川夏央のエッセイを、見てみましょう。
p283〜286
<いわゆる世代間ギャップ:関川夏央> 
 見合いをした、と友人が深夜の電話で知らせてきた。
「えー、それはそれは」と私はいった。「執念というべきかな」
「執念じゃないわよ」と彼女はいった。「ただのなりゆきよ。気晴らしよ」
 彼女は40歳である。しかしとび抜けた童顔で27、8にしか見えない。夜の盛り場にいたら、あかりが少ないところでならおまわりさんに補導されかねないくらいだ。

 とてもきれいな人だが、なぜか独身をとおしている。ずっと以前は何度か見合いをしたと聞いた。しかし相手の貧乏ゆすりがひどかったり、口にする冗談が痛々しいほどつまらなかったりで、疲れた。

 ひとりの青年には好感を待ったが、ワインを飲みながらほんとうの年齢をいうと、彼はしばらく考えこんだあと、ぼくには自信がありません、といって勘定を払って帰ってしまった。
 それでこりたかと思っていたら、ひさかたぶりの見合い話である。
 私はひらめいた。

「まさか、インターネットで?」
 彼女は最近インターネットをはじめた。もっともゲームばっかりやっているそうだが。「まさか」と彼女はいった。「そんな気持の悪いこと、できるわけないないじゃない」
(中略)

 インターネットをのぞいてみて驚いた。なんとみんなお喋りなんだろう。はなはだしくは、自分の長い長い日記を載せている。
 孤独なんだなあ、と同情する反面、いわゆる「情報」の98%はクズ、と断ぜざるを得ない。
「これからは情報化時代だ」というかけ声は嘘だと思う。「これからはクズ情報を選別し、整理し、できれば情報を遮断する時代」というべきだろう。

「昔、文通というのがあったわよね」彼女はいった。「ペンパルっていったっけ」
「あった、あった。雑誌が仲介してたなあ。文通して、そのうちに会おうなんて話になる。月間『明星』を目立つように持ってハチ公前で待ってます、とかね」
「あれって、原始的インターネットだったんじゃないの」
「そういわれりゃ、そうだな」
「かわらないわよ、昔と。ただ孤独のスケールが大きくなっただけよ」

 そうだ、今度のお見合いの結果を聞かなくては。
「それがね」彼女はいった。「つまんないやつ。たんに異常なくらいのきれい好き。電車のつり革にぶらさがるときもハンカチ越しに、というタイプ」
「で、その場でお断わり?」
「もったいないから」
「もったいないから?」
「マンションへ連れてきて、部屋中掃除させちゃった。流しなんかもうピカピカ」
「危ないじゃないか」
「大丈夫なタイプだと思ったから、役に立ってもらったんだけどね」

 彼女はつづけた。
「危ないことになるんだったら、こっちが加害者よ。加害者になってみようかなんて、ちらっと考えてみないこともなかったけど、すがられたりしたら面倒だから思いとどまった」

 最近のオトナの女はこわいのである。

ウーム これはエッセイなんだろうか? 何でも書けるのがエッセイなんだから、これでもいいのか♪


『日本語のこころ』2:日本語のこころ:金田一春彦
『日本語のこころ』1

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