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zoom RSS 『名文を書かない文章講座』3

<<   作成日時 : 2017/12/07 07:06   >>

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<『名文を書かない文章講座』3>
図書館で『名文を書かない文章講座』という本を、手にしたのです。
著者の名前は知らなかったけど、面白くて役に立つ文章読本ではなかろうか♪


【名文を書かない文章講座】
名文

村田喜代子著、葦書房、2000年刊

<「BOOK」データベース>より
「文章を書くのは難しい」「はがき一枚にも苦労する」―そんな“書けない”人の悩みや疑問を、芥川賞作家がすっきり解決します!夏目漱石や山下清、森茉莉、赤瀬川原平、橋本治などの例文を豊富に引用し、文章の書き方から楽しみ方まで教えてくれる、面白くて絶対役に立つ文章読本。

<読む前の大使寸評>
著者の名前は知らなかったけど、面白くて役に立つ文章読本ではなかろうか♪

amazon名文を書かない文章講座


文章を書く上でのハウツーを、もうひとつ見てみましょう。
p62〜64
<文章の基本点> 
 ほとんどのエッセイや小説の中で、もっとも分量の多いのが地の文である。そこで地の文を書く上での注意事項を箇条書きにして説明しよう。

1.観念語、哲学用語など生硬な言葉を文中に使わないこと。
 エッセイや小説は論文ではないので、できるだけ普通の言葉を使用する。普通の言葉の力をどれだけ出せるかが鍵である。たとえばこんな文章はどうだろう。
「私の心の空間に虚無の風が流れ込んだ」

 作者は大真面目に書いても、読む者にはほとんど劇画調だ。おおげさな言葉は文章力の欠如を物語る。空間や虚無などという言葉は不要である。

「私の心の中にさびしい風が流れ込んだ」
「女は空虚な目で私を見た」
「それは父の魂の叫びだった」
「私の存在の欠落感を周囲の人々は認知することもなく、あるいは目をそらし、あるいは嘲笑して、電車の外の大都会の空虚な雑沓の中へ散って行くのであった」

 こんな実質のない文章を誰が読むだろう。文章は私たちが日常使っている普通の言葉に近いもので書かねばならない。普通の言葉では書くことができないような濃密な内容を、あえて普通の言葉で書く作業とでもいおうか。そこに作者の力量がうかがえる。たとえば「空虚」という言葉を外して、普通の言葉で表現するとすれば、

「女は力のない、ぼんやりした投げやりな目で、私を見た」
 というようになる。「空虚」なら2文字ですむところを、平易な言葉で使えばこれだけ書き込まねばならない。まさに書く行為は、細心と、辛抱である。生硬な難しい言葉を使うと、一見、重い内容であるような感じを与えるが、じつは既製の2文字で片づけた、粗雑な、これこそ「空虚」な文章だといえる。

2.同じ言葉を使わない。
 これは誰もが承知していて、意外にミスが多い。
「私の故郷は西瓜の産地で、歩くと青い西瓜畑がやたら目につく。私の父は西瓜が好きで、夏ともなれば西瓜がなくては1日も過ごせなかった。西瓜には利尿作用があると言って、わが家の食卓に置いた西瓜の皮を叩いて講釈した。西瓜を食べると緑色の皮は漬物にした。今も私は店頭に並んだ緑色に光る西瓜を見ると、故郷の西瓜畑と、父と、わが家の食卓の西瓜を思い出す」

 こんなエッセイを書いた人はいないだろうか? 文中に、西瓜は10回、緑色は2回、故郷、食卓も2回出ている。

3.形容詞を多用しない。
 これは描写の文章にもかかわってくるが、形容詞はものを説明するときに威力を発揮する。「赤い椿が咲いている」と書くのと、「目に沁みるような赤い椿が咲いている」と書くのとでは、後者の印象のほうが大である。形容詞は文章の最大武器。しかし効果の高いものは多用注意だ。

「目に沁みるような赤い血のような、どす黒くさえ見える色をした大きな椿が、人の首のように重そうにうなだれて、寂しげに立っている」
 こんな文章は形容詞過多で、肝心の椿がぼやけてくる。焦点がぼやけてくる。本体が見えにくくなる。よく見ようと近づき過ぎて、ピントがずれる人間の目と似ている。

「赤い椿が咲いている」
 と、すべての形容詞を取り払った後に残る、たったこれだけの文章の簡潔さと強さも忘れてはならない。


『名文を書かない文章講座』1:「が」を減らす
『名文を書かない文章講座』2:語彙と比喩

この本も文章修業のインデックスR4に収めるものとします。

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