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zoom RSS 『ぐるぐる博物館』

<<   作成日時 : 2017/10/03 22:22   >>

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<『ぐるぐる博物館』>
図書館で『ぐるぐる博物館』という本を、手にしたのです。
巻末を見ると、「月刊ジェイ・ノベル掲載分」を主に編集した本のようだが…編集者の企画が良かったのかも♪


【ぐるぐる博物館】
ぐるぐる

三浦しをん著、実業之日本社、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
人類史の最前線から、秘宝館まで、個性あふれる博物館を探検!書き下ろし「ぐるぐる寄り道編」も収録!好奇心とユーモア全開、胸躍るルポエッセイ。

<読む前の大使寸評>
巻末を見ると、「月刊ジェイ・ノベル」掲載分を主に編集した本のようだが…編集者の企画が良かったのかも♪

rakutenぐるぐる博物館


「風俗資料館」とやらを、そっと覗いてみましょう。
p169〜172
<風俗資料館>
 入ってすぐのところに、受付のカウンターがあった。私と同年代ぐらいかなという女性が座っている。レザーに身を包んだマッチョなおじさまが出てくるのかと思っていたので、なんだか意外な感じがした。
 館内はというと、ショー用のステージはどこにもなく、図書館そのものだった。奥行きのある長方形の一室で、壁面はすべて天井の書棚で覆われ、雑誌や書籍が整然と並んでいる。中央のスペースには、閲覧用の大机が置いてあり、何脚もの椅子が取り囲んでいる。腹ぐらいまでの高さの書棚も2列あって、そこにもやはり資料が収められている。

 非常に真面目かつストイックな雰囲気にあふれた、静かな空間である。先客として、品のよさそうなおじいさんが一人おられたのだが、特にこちらを気にするでもなく、大机に向かって何冊かの雑誌を熱心に眺めている。

 どうやら、だれにも干渉されず、自分のペースで好きなように雑誌や本を手に取り、思うぞんぶん読みふけっていいようだ。都会のビルの一室に、こんな隠れ家のような図書館があったとは…!

 私はさっそく、書棚を見てまわった。おおお、「奇譚クラブ」! 伝説の雑誌がずらりと並んでいる。もちろん、「SMスナイパー」など、比較的近年まで紙媒体で定期刊行していた雑誌や、海外の雑誌もいろいろあった。

 漫画や書籍、国の内外を問わず写真集も豊富だ。さらに、私家版の漫画や、会員のかたが作って寄贈したらしいスクラップブックなども見ることができる。とにかく看板に偽りなしで、SMやフェティシズムに関するありとあらゆる資料が、この一室に集まっているのだった。

 これほど専門的な図書館があっていいのか! 私が犬だったら、地面に寝転がって腹を見せ、降参のポーズを取りつつ「うれション」をしているところだ。いずれは蔵書をもとにBL(ボーイズラブ)図書館を作り、愛好家が集える場所を持ちたいと夢想する身としては、風俗資料館まさに夢を具現化した先輩である。いったいだれが、こんなすごいことを実現したのか。所蔵本をどこから集め、どうやって運営しているのか。おしえて、先輩!

 …そのまえに、気になったものを見せてもらおうっと。書棚からコルセットの写真集(洋書)を取りだし、大机でじっくり眺める。豊満な外国人女性が、互いのコルセットをぐいぐい締めあげあっている。ふうむ、いいな。おや、「週刊現代 1970年12月12日増刊 三島由紀夫緊急特集号」もある。(たぶん「切腹」という行為が風俗資料館の琴線に触れたのだろう)。どれどれ…。

 あまりに居心地のいい空間で、つい読書にふけってしまった。いかん! 取材に来たのに、ふがふが読んでばかりではいかん!

 なんとか理性を取り戻し、写真集と雑誌を棚に戻した私は、受付カウンターの女性に声をかけた。
「すみません、館長さんにお話しをうかがいたいんですが」
「はい」
 と女性は立ちあがり、カウンターから出てきた。「では、閲覧机のほうでお話ししましょう」

 なんと、その女性が館長さんだったのである! 「白髪で杖をついたご老人」を勝手にイメージしていたので、びっくりした。



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