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<<   作成日時 : 2017/08/09 22:56   >>

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<(ニッポンの宿題)重い住まいの負担>
 大分大学准教授の川田菜穂子さんがオピニオン欄で「持ち家偏重、空白の家賃支援」と説いているので、紹介します。

負担
(川田さんのオピニオンを8/08デジタル朝日から転記しました)


高い家賃が、若い世代の生活を苦しくしています。将来が見通せない仕事も多く、住宅ローンを組むのもためらいます。でも、日本は長らく「持ち家」を推奨してきました。住まいへの公的な支えは、手薄のままでよいのでしょうか。

■持ち家偏重、空白の家賃支援 川田菜穂子さん(大分大学准教授)


 30歳未満で、働いている一人暮らしの人の消費支出のうち、家賃や共益費などの住居費は、1970年前後は5%ほどでした。いまは3割近くあります。日本では住まいへの公的な支えはほとんどありませんから、住居費の負担が高まった若い世代は、自分への投資を削り、何かを我慢して、生活を切りつめざるをえません。

 学生時代に奨学金を借りる人が増え、その返済も抱えていれば、生活は厳しくなる。若い世帯の家計を調べると、食費や教養・娯楽費を削り、病院に行かない、年金の保険料を払わないなど社会保障費も抑えています。さらに、若い世代の3割は未婚のまま親と同居しています。好んで実家にいる人もいるでしょうが、やむをえず親元にとどまる人、インターネットカフェなどを拠点に暮らす人は、結婚や子どもをあきらめ、仕事の選択肢も限られることが多い。

     *
 日本は戦後、国をあげて「持ち家」を推奨してきました。低金利の長期ローンで家の購入を促し、借家からマンションを買い、いずれは一戸建てに。高度経済成長のころから、「住宅すごろく」が人生の標準コースとして宣伝されてきました。容易に「あがり」にたどり着けたのは、ほぼ団塊世代前後の人たちだけです。当時は終身雇用で給料も年々上がり、退職時には一時金が出ることが当たり前で、家の資産価値も上がっていました。借家で暮らす人も、社員寮や家賃補助など勤め先による支援があり、持ち家を買うための資産をつくる余裕がありました。

 でもいまは、非正規が増え、正社員でも収入が減ることが珍しくない、不安定な時代です。それでも、「家は頑張って買うもの」という意識で買おうとする人がいる以上、お金がなくても長期ローンは組めるから、家の値段は下がりづらい。非正規でも「寮つき派遣」のような新たな雇い方は出てきましたが、雇用期間が終われば家も失います。低家賃で暮らせる民間アパートも減っています。

     *
 いま、住宅ローン減税の恩恵を得られるのは、仕事も所得も比較的安定した人です。収入が極端に少ない生活保護の人には、国から家賃相当分が支給されます。でも、その間で公的な支えが抜け落ちている層が大勢います。ここに目を向け、対策をとるべきです。

 持ち家を推進してきた国は、何も日本だけではありません。高齢期を迎えるまでに家を持ってもらわないと、年金だけでは支えきれないからです。

 同時に欧州では、住宅手当や、建設費を公的に補助して低家賃で入れる住宅(社会住宅)など、家を借りて暮らす人への支えも提供してきました。それでも、近年、特に若者の過剰な住居費負担が深刻です。ロンドンでは、都心部の家賃規制が、市長選挙の争点の一つになりました。一方で、雇用規制の緩和を求める産業界も、住まいへの支援の強化を要請してきました。企業が時期によって雇う数や働く場所を変えるなど、労働力を自由に使おうとすれば、働く人が家を柔軟に確保しやすいしくみが欠かせないからです。

 フランスは、パリなどで住宅の3割は社会住宅にするよう法律で決め、借家に住む若者の多くが住宅手当を受けています。パリ市予算の半分は住宅関連で、日本の公営住宅事業と同じく大きく赤字だそうです。でも、担当する副市長は「家族をつくり、将来の社会の担い手を育てる効果も含めれば、赤字でもほかの事業より効率がいい」と話していました。

 私は、若者にだけ住宅支援が必要とは考えていません。しかし、自立し、家族をつくっていく時期を社会として支えることには、大きな意味があるはずです。(聞き手・山田史比古)
    ◇
川田菜穂子:1977年生まれ。専門は住宅政策。共著「若者たちに『住まい』を!」「深化する居住の危機−住宅白書」など。


(ニッポンの宿題)重い住まいの負担川田菜穂子2019.8.8


この記事も 朝日のインタビュー記事スクラップR3に収めておきます。

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