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<<   作成日時 : 2017/03/11 22:43   >>

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(耕論)史上初、罷免の底流
 朴槿恵大統領が、憲法裁判所から罷免を宣告されたが、慶応大学名誉教授の小此木政夫さんがオピニオン欄で「破滅的な分断、憲法裁が回避」と説いているので、紹介します。

小此木
(小此木さんのオピニオンを3/11デジタル朝日から転記しました)


 韓国の国会から弾劾訴追されていた朴槿恵大統領が、憲法裁判所から罷免を宣告された。数カ月にわたる市民のデモや政治の混乱を経て、1948年に大韓民国ができて以降初めて、大統領が罷免された。歴史的な事態は何を意味するのか。今後の日韓関係はどうなるのか。

■破滅的な分断、憲法裁が回避:小此木政夫さん(慶応大学名誉教授)

 日本の政治を基準にすれば、知人の国政介入などは朴槿恵氏の弾劾には値しないのではないか、と多くの日本人は思うかもしれません。しかし、刑事上の責任が問われたわけではなく、これだけ大きな混乱を招いたことが問題になったのであり、その政治的な決着を憲法裁判所がつけたのです。政治は国によって違う。それぞれの国の政治的伝統や文化を知らなければ誤解が起きます。

 韓国政治は政府や議会、政党政治で構成される「制度圏」と、知識人や学生の運動がもたらす「運動圏」の二つが動かしています。「制度圏」では誰がリーダーになってもそこに権限が集中し、権力が人格化される。一方、「運動圏」は在野の人々で構成され、多分に原理主義的な市民運動で、利益でなく社会正義を追求します。

 今回の弾劾の過程で、国民の支持は「運動圏」に一気に傾きました。国民は大統領が密室で何をしているのかがずっとわからなかった。メディア報道で、チェ・スンシルという民間の女性が、大統領を操っているというイメージができ、国民の大きな怒りを買いました。さらに朴政権と財閥の「癒着」というイメージも広がった。「財閥との癒着」は韓国人にはなじみが深く、皆それで納得した。

    *

 歴史的に見ると、60年代以降に軍事独裁政権のもとで形作られた「制度圏」と「運動圏」の分断と対立が今回、かつてないほど極端に噴出した。収拾が不可能になるのを憲法裁が救済した、という構図です。そもそも一般の裁判所とは別に憲法裁が設置されているのは、クーデターなどの暴力的事態を回避するための調整機能を果たしてもらうためです。今回も放置すれば政府や議会が機能不全となり、左右のデモが街頭で衝突する破滅的な状況も考えられた。だから憲法裁は「罷免」という決断でそうした事態を防いだのです。

 日本人が驚いたのは、毎週、反朴デモに集まった韓国人の姿でしょう。背景には韓国で根強い抗議や抵抗の文化がある。王朝時代は国王へも儒教の観点から訴える文化があった。植民地時代には民衆蜂起があり、60年代以後の学生運動も権力への抗議でした。それらは簡単にはなくならない。伝統を土台に政治文化が形成されます。

 その伝統のためか、韓国は参加民主主義の要素がとても強い。選挙と選挙の間も権力監視し、問題があれば行動に移す。日本は代議制民主主義の要素が強く、選挙がない時期に政治に積極参加する人は少ない。手法の違いであり、良い悪いの話ではありません。

    *
 2015年末に日韓両政府は慰安婦問題で合意しました。私はその合意を高く評価していますが、両国政府の「制度圏」による合意だったため、「運動圏」の反応を心配しました。韓国の「運動圏」では合意が正義にかなうかどうかが重要で、合意が正しくなければ守ってはいけないのです。

 大統領選後に、韓国の新大統領には国内の「運動圏」を説得してもらわなければなりません。在外公館前に像を建てるのは国際的な礼儀に反すると。釜山の日本総領事館前の少女像も早急に移転すべきで、それなしには日韓関係は始まらない。しかし隣国の政変時に大使が不在なのは困る。一時帰国させている大使を、大統領選までに韓国に帰任させるべきです。新政権との関係が最初につまずくと長期間こじれるかもしれません。

 韓国では保守派と進歩派が二大政党的な政権交代を繰り返してきました。今回の弾劾でできた両者の亀裂は大きすぎ、大統領をやめさせられた保守派の怨念はすごい。さらに「制度圏」と「運動圏」、東西の地域対立、北朝鮮との南北関係、所得の格差による上下の分断……。韓国社会のあちこちで見られる分断は深刻な水準に達しています。克服の道のりはかなり険しいと言わざるを得ません。(聞き手・金順姫)

    ◇
小此木政夫:45年生まれ。韓国と北朝鮮の政治外交、国際政治を研究。現代韓国朝鮮学会会長、九州大特任教授などを歴任。日韓歴史共同研究にも参加した。


ウーム 小此木さんの見立てでは、今後の日韓関係の展望は険しいようですね。
なにしろ、現代韓国朝鮮学会会長の見立てであるだけに説得力があるのです。

次期大統領選ともなれば、最大野党「共に民主党」の文在寅前代表が圧倒的に優位との観測があるが・・・・日本にとって、やっかいな時代が到来するようです。
(耕論)史上初、罷免の底流小此木政夫2017.3.11

この記事も 朝日のインタビュー記事スクラップR2に収めておきます。

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