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zoom RSS 日韓「愛国」の圧力

<<   作成日時 : 2014/10/25 01:34   >>

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<日韓「愛国」の圧力>
 千葉大学教授の趙さんが朝日のオピニオン欄で「『見解の相違』では未来開けぬ」と説いているので、紹介します。
 岡目八目と言われるように、儒者の目で日本社会を見るとアラが目立つようです。

趙
(趙さんのご意見を10/24デジタル朝日から転記しました)

竹島、慰安婦の問題に加え、産経新聞前ソウル支局長の在宅起訴で、改善の糸口がなかなかつかめない韓国との関係。韓国政府の行動にも影響を及ぼす社会の「愛国」の根っこには何があるのか。韓国の文化や思想に詳しい2人に聞いた。
(もう一人の小倉さんのご意見は、デジタル朝日を参照ください)

■「見解の相違」では未来開けぬ 
 儒教の教えをきちんと学べば、庶民でも聖人になりうる。これが朱子学の思想の核心です。「王の下で万民は平等」という一君万民(いっくんばんみん)思想と、「政治は民のためにある」という民本主義もあった。朝鮮王朝時代にこうした考え方は人々に浸透し、朱子学の教義を軸に社会の価値観が一元化しました。

 ところが、仁義礼智信という儒教の普遍的な道徳について、どんな行動がそれにあたるかという解釈は個人によって違うことがある。だから「自分はこれこそが正しい道徳と考える」という論争が、庶民の間でも、ごく当たり前になりました。論争好きの風土や民本主義などの伝統の下に発展したのが韓国の民主主義です。NGOや市民の自発的な運動も、日本よりはるかに活発な印象です。

     *
<議論避ける日本>
 一元的な価値観を共有する者同士だからこそ論争が成立し、議論し合える。世界的にみればキリスト教圏、イスラム教圏など、こうした社会の方が多数派でしょう。

 朝鮮王朝の身分制が緩やかだったことも独特の政治文化を育てました。一方、江戸時代の日本では士農工商という身分制が厳格に存在し、身分や階層ごとの価値観、倫理観の違いは当たり前でした。価値観が多元的な社会になりはしたが、そのことが逆に、人間同士分かり合えない事柄はあると、最初から議論を避ける空気を、日本に作り出したように思います。

 この夏、長崎市で、安倍晋三首相は原爆被爆者たちとの話し合いの場で、集団的自衛権の行使容認への懸念に対して「見解の相違です」と語りました。考え方の違いを議論で埋めることを放棄するようなこの言葉が、日本の政治文化の特徴をよく示しています。

 朱子学は朝鮮半島の近代化にも影響しました。王朝時代には、朱子学の教えに照らせば、親への孝が君主への忠よりも優先され、国というものは相対化されていました。20世紀初めに徴兵制導入が議論された時も「民を苦しめる」と断念されたくらいです。明治維新で徴兵・徴税制度や義務教育をあっという間に整備して富国強兵を進めた日本とは対照的です。

 独立後、初代大統領の李承晩は権威主義的な「一民主義」を掲げました。これは「大統領の下での万民平等化」で、一君万民思想が継承されています。国を束ねるための「愛国」教育も始まり、親日派とされた朴正熙大統領の時代に皮肉にも強まりました。

     *
<政治は民のもの>
 上からのかけ声によらず、社会に自発的なナショナリズムの動きが噴き出てきたのは、1997年のアジア通貨危機の頃からだと思います。大量倒産や失業、財閥解体が起こり、経済再生の活路を一層輸出に求めた結果、グローバル化が日本より進みました。

 他方、国内では低賃金、不安定雇用や社会保障の弱体化が進んだ。貧富は拡大し、自殺率は世界最悪水準に。敬老精神などのよき儒教道徳も薄らぎました。その中で、人々が「本来、政治は民のためのものだ」というかつての政治文化に根ざした異議を、国家に申し立てている。グローバル化の加速が自分たちを守れという「閉じる力学」を社会にもたらして、本来、相対的に考えられていたはずの国に依存する空気を生みました。それが「愛国」の背景です。

 産経新聞前ソウル支局長の在宅起訴という強硬措置は、こうしたナショナリズムの盛りあがりの中で、一君万民の伝統に根ざす「最高為政者の権威」を、国の体面とともに過剰に守ろうとしたものにほかならないと思います。

 「閉じる力学」は現在世界中で強まっており、日本も同様です。むしろ「愛国」は日本が先んじました。19世紀半ばから天皇中心の国体思想が形成され、それが近代日本の骨格となりました。韓国社会がいま「愛国」を唱えるのは、「韓国の日本化」です。日韓両国にいま必要なのは、「愛国」と「愛国」が衝突する状況がなぜ生まれているのか、冷静になって考えてみることです。

 そして、韓国の伝統的な政治文化や人々の考え方を踏まえたうえで日本側には韓国側との理性的な論争を期待したい。「見解の相違です」という姿勢のまま議論を深めなければ、未来は開けないでしょう。(聞き手・永持裕紀)

     *
趙景達:54年生まれ。専門は朝鮮近代史、日朝の関係史と比較思想史。最近の著書に「植民地朝鮮と日本」、共編著に「薩摩・朝鮮陶工村の四百年」など。

◆キーワード<朱子学>
 12世紀に中国・南宋の朱子がまとめた学問体系。儒教の教えを再構築し、自分と社会、宇宙との関係をどう考えるべきかなどを教える。朝鮮王朝(1392〜1910)では統治の根本原理とされ、政治や社会に大きな影響を与えた。

「議論避ける日本」など、なかなか鋭い指摘であり、眼からウロコが落ちる気がするわけです。
また、韓国社会がいま「愛国」を唱えるのは、「韓国の日本化」であるとの指摘にも納得します。

先日読んだ新書『ナショナリズム入門』では、漢人のナショナリズムが述べられていたが・・・
韓国人のナショナリズムも相当なものである。
でもね、趙さんは儒教的規範の負の側面に一切触れていません。
・・・やはり、どうしても文化伝播上の上流気分が抜けないようです。

韓国人は日本人に対する対抗心が中国人以上でもあるわけで、論争で論破することは、多分無理かもしれませんね(笑)。

日韓「愛国」の圧力 小倉紀蔵さん、趙景達さん2014.10.24


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