『AIが神になる日』1

<『AIが神になる日』1>
図書館で『AIが神になる日』という本を手にしたのです。
このところAIがらみの本を読んでいるが・・・
ついAIのマイナス面が気になるのです。



【AIが神になる日】


松本徹三著、SBクリエイティブ、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
シンギュラリティーに到達した究極のAIは、人類に何をもたらすか?
【目次】
第1章 シンギュラリティーに向かうAI(AIとは何か?/シンギュラリティーとは何か? ほか)/第2章 人間と「神」(人間は太古の昔から「神」を信じた/宗教の変貌 ほか)/第3章 すべての「人間的なもの」(AIと人間との違い/「愛」とは何か?「憎しみ」とは何か? ほか)/第4章 AIと向かい合う哲学(人は、実はいつも「哲学」している/「人間的」であるということ ほか

<読む前の大使寸評>
このところAIがらみの本を読んでいるが・・・
ついAIのマイナス面が気になるのです。

rakutenAIが神になる日


未来の職を奪うAIが気になるので、見てみましょう。
p34~36 
<AIのこれからの姿>
 技術者は何ができるかを語れば事足りますが、ビジネスマンや政治家はその先を考えなければなりません。前述の自動運転車のケースで言えば、「それが現実社会でどういう問題を引き起こす可能性があるか」「その問題を根絶するための仕組みを作るコストが、果して自動運転のもたらすメリットに見合うレベルに抑えられるか」までも考えねばならにのです。

■直観に頼らずあらゆる可能性を検証して、総合的に判断するAI
 たとえば「路傍に立っている子供がいきなり飛び込んでくるリスク」を考えてみましょう。車に組み込まれた自動運転システムは、周囲の状況を視覚センサーで捉え、間近に子供がいることも認識できます。その一方で、車に搭載されたAIは、道路交通法が「子供に対する特別注意義務」を課していることも認識しています。しかし、それでは、この状況下でどれだけスピードを落とすべきなのでしょうか?

 どんなに注意していても避けられない事故というものはありますが、その場合でも道路交通法は容赦なく運転者の責任を追及します。となると、一つの事故によって「販売済みの自動運転システム全体のリコール」が要求されるというような巨大なリスクを回避するために、システムベンダーは「極端にまで安全率をとった基準」を採用せざるを得ません。

 そうなると、超安全運転に徹した数多くの自動運転車のために、多くの道路が大渋滞を起こすでしょう。人間社会はそれを容認できるでしょうか?

 こういった問題は、人間の頭脳だけでは結論を出すのが難しい上、判断を委ねられた人が保身のために「過剰なまでの安全性」を追求することを防ぎ得ません。したがって、こういう問題については、将来の高度に進化したAIの力を借りて、結論を出していかざるを得ないと思われます。AIなら、目的さえ明確にしてやれば、すべての雑念に惑わされることなく、まっしぐらにそれに向かっていってくれるからです。

 これは、総意・工夫を必用とする技術開発やサービス企画の面でも同様です。技術者はどうしても「美しく整合性の取れた技術」にこだわります。また、事業家も技術者も、優秀であればあるほど、「自分が最初に感じた直観」を最後まで捨て切れません。しかし、AIは、それが目的に合致しないものであれば、どんなものでも容赦なく切り捨てます。

 「直観」は大切ですが、それは多くのアイデアや仮説の中の一つにすぎず、それ以上でも以下でもないことを、AIは知っています。天才の「直観」は成功率を高めますが、超高速であらゆる仮説を愚直に検証し尽くすAIには死角がありません。いくら直観力に勝っていても、相手が百倍の数を短期間にこなしてくれば、天才はお手上げです。

 これまで、AIやロボットの人間に対する優位性を語るときには、第一には「スピード」、そして第二には「仕事の内容に好き嫌いを言わず、疲れることも飽きることもなく、二十四時間休みなく働き続ける」ことでした。

 しかし、ここに第三のポイントが現れます。それは「先入観」「偏見」「身びいき」「同情」「執着」「板ばさみ」「迷い」「保身」「嫉妬」「自己顕示欲」といった、普通の人間が容易には脱却できない「」から自由であることです。

■医者や弁護士とAI
 したがって、AIは、マニュアル通りに働く下級職のような仕事よりは、むしろ、高度の知識と判断力が求められる職種に向いているでしょう。医者や弁護士のような専門職や、企業の管理職や経営者、さらには政治家や経済政策の立案者の仕事は、今後大幅にAIに取って代わられる可能性があります。

 医師は何をしているのでしょうか? 患者をよく観察し、問診し、最新の機器や薬品を駆使して種々の検査を行ない、その結果を自分の頭の中にある知識と組み合わせて、「処置」を決めるのです。「処置」とは、「生活指導」と「薬物の処方」、それに「外科的処置」です。


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