『できるかなリターンズ』1
<『できるかなリターンズ』1>
図書館で『できるかなリターンズ』という本を、手にしたのです。
鴨ちゃんが存命中でトリアタマも元気いっぱいで、世界中のレポートに出向いていた様子が見えるようです♪
『できるかな』シリーズ第6弾より
この本では「GO! GO! 鴨ちゃん」という文章の箇所とトリアタマの漫画の箇所があるのだが、その文章のひとつを見てみましょう。
この本も鳥頭ワールドR3に収めておきます。
図書館で『できるかなリターンズ』という本を、手にしたのです。
鴨ちゃんが存命中でトリアタマも元気いっぱいで、世界中のレポートに出向いていた様子が見えるようです♪
【できるかなリターンズ】 ![]() 大石英司著、扶桑社、2000年刊 <商品の説明>より 待ってました!週間SPA!連載のサイバラさんリターン! とりあえずやってみよう。やみくもにやってみよう。 この本でやったこと。 全日本ロボット相撲大会に参戦、インドネシアの暴動を見物、自衛隊に体験入隊、 カンボジアの地雷原を散歩、サハリンの酔っぱらいと交流、東京デ○ズ○ーランドを侵略…etc. <読む前の大使寸評> 鴨ちゃんが存命中でトリアタマも元気いっぱいで、世界中のレポートに出向いていた様子が見えるようです♪ amazonできるかなリターンズ |

この本では「GO! GO! 鴨ちゃん」という文章の箇所とトリアタマの漫画の箇所があるのだが、その文章のひとつを見てみましょう。
p76~80 <サハリン泥酔紀行> ロシアといえば、やっぱり僕の場合、世界中のダメな国の大親分というイメージしかなくて、あの国が作った機械モノで唯一名器と呼ばれるカラシニコフを売りさばく悪い奴ら、としか思えない。アフリカでもアジアでも、そうだった。ユーゴスラビアでも兵士たちはアレを手に殺し合っていた。 ほかに思い出すことはないかなぁ、と考えてみると、政治の話は別にして、キャビアとかウォッカとか、あまり出てこない。ましてや樺太となると、昔日本の領土だったってこと、そういえば昔おふくろの実家にカラフト犬というのがいて、そいつにガキの頃、腕をかまれて3針縫ったことがある…とかなんとか考えているうちに、ポンコツのプロペラ機は、ユジノサハリンスクへ。 空港には、かつて旧日本軍によってこの地へ強制連行された韓国人の二世で、これから7日間僕らのガイドをしてくれる文さんが待っていてくれた。 「どうも初めまして、文と申しますー。いやー、コワくないかい」 旧軍による日本語教育のおかげで、文さんは日本語ができる。しかし、なぜか北海道弁だった。「コワい」とは「疲れる」の意だ。実は僕は子供の頃、札幌に住んでいたので、文さんの言葉はとても懐かしい響きだった。まあ、でも、よく考えれば当たり前のことで、サハリンは主に北海道の人たちが入植した地なのだった。 用意してくれたクルマでホテルへと向かう。市内中心部に入ってすぐ目についたのは、巨大なレーニン像であった。 「あれー、なんでー?」 サイバラ、シンボさん、僕が揃って驚きの声を上げると、文さんが待ってましたとばかりに答えてくれた。 「そーでしょうー、おっどろいたでしょー。モスクワのレーニンは取り壊されましたから。でもね、ここ豊原(ユジノサハリンスクの日本統治時代の名)のレーニンはねェ、壊すカネないって。アハハ、だからアレ、捨ててあるんですヨ。ホント、役所のバカ奴らが。日本でもゴミの問題あるって聞きましたが、こちらもねェ、何ですか、粗大ゴミ? アレですヨ、アハハ」 共産党時代の英雄が、今や粗大ゴミか。初めっからいいもの見せてもらったな。 翌日、文さんはまず、僕たちを市内を見渡せる高台へと案内してくれた。すっかり荒れ果てた三つのゲレンデ、動いていないリフト、それに壊れた大、小のジャンプ台があった。 「昔はねェ、共産党の頃はみーんなスキーしてたんだけど、ほれ、役所がカネないから直せないって。ホント、あのバカ奴らが。さ、いいでしょ、こんなもの。次いきましょ」 次に旧真岡、ホルムスクの王子製紙工場工場跡へと向かった。 |
この本も鳥頭ワールドR3に収めておきます。
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