『古生物のしたたかな生き方』1

<『古生物のしたたかな生き方』1>
図書館で『古生物のしたたかな生き方』という本を手にしたのです。
パラパラとめくってみると、マンガ風のイラストが多くてビジュアルなのが、ええでぇ♪また、30章という章立てで(良し悪しは別にして)視点が多角的なのです。


【古生物のしたたかな生き方】


土屋健、幻冬舎、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
知れば知るほど感動する!古生物たちの究極サバイバル術。“無気力だって立派な生存戦略!”“あえてサイズダウンする”“没落したら復活すればいい”生きるって、死ぬほど大変。

<読む前の大使寸評>
パラパラとめくってみると、マンガ風のイラストが多くてビジュアルなのが、ええでぇ♪また、30章という章立てで(良し悪しは別にして)視点が多角的なのです。

rakuten古生物のしたたかな生き方

「16章 やっぱり愛がイチバン!」で鳥類の翼が語られているので、見てみましょう。
p146~148
■鳥類の翼、コウモリの翼 
 翼が欲しい。
 勉強に疲れたとき、仕事に疲れたとき、人間関係に疲れたとき、ふと、空を見上げると、気持ち良さそうに翼をはためかせ、鳥たちが飛んでいる。
 ああ、なんて自由なのだろう。
 自分にも翼があれば、地上のしがらみから開放され、どこまでも飛んでいけるのに・・・。

 このとき、多くの人が思い描くのは、鳥類の翼だろう。「天使の翼」という方もいるかもしれないが、天使の翼の「モデル」は、あくまでも鳥類の翼だ。私たちと同じ哺乳類であるコウモリの翼を思い浮かべる人はあまりいない(と思う)。

 同じ「翼」という文字を用いるけれども、鳥類の翼とコウモリの翼は、そのつくりが決定的に異なる。
 コウモリの翼は、腕の骨と第2指、第3指、第4指、第5指の骨が芯となり、その芯と胴体の間に皮の膜を張ってつくられている。この「皮膜を張る翼」は、コウモリだけではなく、絶滅した翼竜類の翼にも共通する特徴だ。

 また、「翼」という文字は使わないけれども、モモンガやムササビをはじめとする滑空性の動物も、腕と脚と胴体との間に張った皮膜を上手に使って空を飛ぶ。

 一方、鳥類の翼は、芯となるのは腕の骨だけだ。その腕に羽根をみっしりと並べて翼をつくる。このつくりの翼をもつ動物は、現在の地球では鳥類だけだ。

 しかしその翼は、もともとは飛翔のためのものではなかった、とみられている。
 世界に翼が“生れた”とき、その役割は空を飛ぶことではなかったというのである。
 「翼の起源」をめぐるその鍵は、恐竜が握っている。

■翼は繁殖のためのツールだった? 
 この数年、とくに2010年代以降に刊行された、いわゆる「恐竜図鑑」を手に取ると、多くの恐竜たちが羽毛で包まれ、そして翼のある姿で描かれている。現在では、鳥類は恐竜類の生き残りであるという見方は、ほぼ“定説”であり、恐竜類の中でも鳥類に近いとされる種類は、鳥類同様に羽毛があり、翼があったと考えられているからだ。

 もっとも、翼があるからといって、空を飛べたとは限らない。それどころか、恐竜類の中で翼をもつ種、翼をもっていたと考えられる種は、飛行ができなかったとみられるものの方が多い。空を飛ぶことができたとみられるものは、鳥類とその近縁のいくつかの小型種に限定されている。

 空を飛べないのであれば、翼は何のために存在したのだろうか?
(中略)

 こうした検証の結果、第4の仮説が最有力とされている。
 すなわち、翼はもともと「繁殖行動のため」とみられている。ロマンチックに言い換えれば、「愛のため」に存在したものであるというわけだ。そして進化の結果として、空を飛ぶことに役立つようになったということになる。

「自由の象徴」と思っていたものが、実は「愛の象徴」だった。このことにロマンを感じるか、それとも、何らかな抵抗・・・たとえば、“面倒臭さ”を感じてしまうかは、あなた次第だろう。もっとも、後者を切実に感じるようであれば、ちょっと勉強なり仕事なりを休んで、一息ついた方がいいかもしれない。



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