『男子観察録』2

<『男子観察録』2>
図書館で『男子観察録』という文庫本を手にしたのです。
パラパラとめくってみると、ヤマザキマリの男を観察する目は、わりと硬派なんだなあ。
我が子を谷に突き落とすようなお母さんの薫陶を受けると、こんな娘になるのか♪


【男子観察録】


ヤマザキマリ著、幻冬舎
、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
地球上、もっとも珍妙で愉快な生き物、それは男。ハドリアヌス帝、プリニウス、ゲバラにノッポさんに山下達郎さん。古今東西の男を見れば真の「男らしさ」が見えてくる?世界的、はたまた極私的目線で観察し倒す新男性論。

<読む前の大使寸評>
パラパラとめくってみると、ヤマザキマリの男を観察する目は、わりと硬派なんだなあ。
我が子を谷に突き落とすようなお母さんの薫陶を受けると、こんな娘になるのか♪

rakuten男子観察録


空海を題材として日本人の特質が語られているので、見てみましょう。
p178~179
<時空を超えるスケールの大きな男>
 日本は、海外から自分の国がどう見られているかを気にする傾向が強いと感じるときがある。

 例えば、とあるスポーツ選手が世界選手権で勝ち進んでいった時、その選手の活躍を国の未来の象徴と置き換えて賞賛する一方で、その人が外国のメディアではどう捉えられているのか、というところまで意識の触手が伸びる。海外の新聞で我が国の誰々はこう評価されていた、ああ言われていた、というのを紹介している報道番組を見ていると、積極的にグローバル化なるものを提唱している一方で、海外とは距離を締めたくない頑な意固地のようなもの存在しているようにも感じてしまう。

 この海を隔てたこちらとあちらの、何だか釈然としない違和感というのは、古代から日本人の中にはびこっていたものであり、それは遣隋使や遣唐使の派遣といったような発想からなんとなく窺い知る事ができる。

 大陸の地表に国境がある国では、どんなにボーダーを引いても他国の息吹は常に生々しく感じられるし、文化や考え方がどんな遮り方をしても陸伝いに混入してしまう事もある。しかし日本では、他国と直接コミュニケーションを取るには、自主的に海を渡るか、渡ってくる人と接するしか選択肢がない。

 日本と同様の島国であっても、周辺の国々の様子が気になるわけでもなく、「うちは別にこれでいいから」と毅然と構えていられる国も世界には存在すると思うのだが、日本人は知識欲が旺盛で、プライドと自国繁栄の志を強く持った人種だからなのか、自分達の国の見られ方に敏感であるだけでなく、他国の様々な文化や事象の情報を欲する姿勢も旺盛だ。

 また、日本で独自に発達してきた精神性や文化について、褒められる分はいいとしても、何らかの問題点を指摘されたり分析されるのは苦手らしい。


『男子観察録』1


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