『書き出し「世界文学全集』2

<『書き出し「世界文学全集』2>
図書館で『書き出し「世界文学全集』という本を、手にしたのです。
柴田元幸さんが選ぶ世界文学(目次参照)がなかなかのもので、期待できそうでおます♪


【書き出し「世界文学全集】


柴田元幸著、河出書房新社、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
“書き出し”だけで、世界の名作一気読み!あの“柴田訳”の「新訳」で、なんと全73作品。
【目次】
書き出し「イギリス文学」篇/書き出し「アメリカ文学」篇/書き出し「重訳で読む世界文学」篇/書き出し「英米児童文学」篇/書き出し「英米怪奇幻想」篇/書き出し「英米詩」篇/書き出し「序文」篇

<読む前の大使寸評>
柴田元幸さんが選ぶ世界文学(目次参照)がなかなかのもので、期待できそうでおます♪
rakuten書き出し「世界文学全集


ジョン・テニエルの挿絵

太子のミニブームともいえる『不思議の国のアリス』を、見てみましょう。
p153~155
第1章 ウサギの穴のなかへ 
 川べりでお姉さんのそばにすわって、何もすることがないものだから、アリスはすごくたいくつになってきました。一度か二度、お姉さんが読んでいる本をのぞいてみまいたが、本には絵もおしゃべりもぜんぜんありません。「絵もおしゃべりもない本なんて、いったいなんになるの?」とアリスは思いました。

 そこでアリスは、頭のなかで、(暑い日だったのですごく眠くなったし、頭もぜんぜんはたらかない気がしたけれど、そこをなんとかがんばって)ヒナギクの花輪をつくるのもたのしそうdけどわざわざめんどうかなあ、などと思案していましたが、おのときいきなり、ピンクの目をした白ウサギが一匹、すぐ目の前を走っていったのです。

 すごくびっくりするようなところは、べつに何もありません。ウサギがひとりごとみたいに「たいへん!たいへん! 遅れちゃう!」と言うのを聞いても、そんなにすごくさわぐことじゃないとアリスは思いました(あとでよくよく考えてみたときには、あれはビックリ仰天すべきだったんだなと思いあたりましたが、とにかくそのときは、何もかもあたりまえって感じがしたのです)。

 けれど、あろうことかウサギがチョッキのポケットから懐中時計を取りだして、文字盤を見て、そそくさと先へ行くのを見ると、アリスはがばっと立ち上がりました。チョキにポケットがあって、しかもそこから取りだす時計まであるウサギなんて、はじめて見るぞという思いが頭をよぎったのです。

 いったいどうなっているんだろう、とアリスは興味しんしん、ウサギを追いかけて野原を駆けていき、そして、ウサギが生垣の下にある大きなウサギの穴にひょいと飛びこむのを、かろうじて見とどけたのでした。
 次のしゅんかん、アリスもウサギを追って、穴に(いったいどうやってまた穴から出るかなんてことは考えもせずに)入っていきました。

 ウサギの穴は、しばらくのあいだトンネルみたいにまっすぐのびていましたが、やがていきなり一気に下向きになって、それがあんまりいきなりだったものだから、止まろうかなどと考える間もなく、すごく深い井戸みたいなところをアリスは落ちていきました。

 井戸がものすごく深いのか、それともアリスがすごくゆっくり落ちているのか、とにかくアリスには、落ちながら周りを見まわして次はいったいどうなるのかしらと思案する時間がたっぷりありました。

 まず、この先に何が控えているかと下を見てみましたが、何ぶんすごく暗くて、なんにも見えません。


『書き出し「世界文学全集』2
『書き出し「世界文学全集』1

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