『上級国民/下級国民』6

<『上級国民/下級国民』6>
図書館に予約していた『上級国民/下級国民』という本を、待つこと9ヵ月ほどでゲットしたのです。
この本の「はじめに」で高級官僚の存在や神戸市営バスの運転手の事件が載っているので、見てみましょう。


【上級国民/下級国民】


橘玲著、小学館、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。ベストセラー『言ってはいけない』の著者があぶり出す、世界レベルで急速に進行する分断の正体。

<読む前の大使寸評>
この本の「はじめに」で高級官僚の存在や神戸市営バスの運転手の事件が載っているので、見てみましょう。


<図書館予約:(10/24予約、副本16、予約283)>

amazon上級国民/下級国民


「PART1 下級国民の誕生」の「令和で起きること」を、見てみましょう。
p51~54
パラサイト・シングルの“発見”
 パラサイト・シングルは「学卒後もなお、親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者」のことで、社会学者の山田昌弘さんが1999年に『パラサイト・シングルの時代』(ちくま新書)で命名しました。

 彼ら/彼女たちは当初、「社会人になっても親を利用して優雅な生活を送っている」とされ、新しい生き方としてもてはやされてもしましたが、たちまち“バッシング”の標的になっていきます。

 パラサイト・シングルは独身者ですから、結婚して子どもをつくることがありません。これが晩婚化・少子化の原因とされたのが典型的な批判のひとつです。「親に甘えて大人になろうとしない」「社会人としての自覚がなく、責任も果たそうとしない」というのです。

 もうひとつの批判は、パラサイト・シングルはフリーターが多く、「失業予備軍」でしかないというものです。フリーターは「正社員として会社に所属せず、アルバイトなど自由な仕事で自己実現を目指す」働き方として1980年代のバブル期に脚光を浴びましたが、90年代半ば以降の「就職氷河期」では、「正社員になれないからしかたなくフリーターをやっている」ケースが大半になりました。

 それにもかかわらずこの時期、新卒の若者のうち3年以内に会社を辞める割合が、中卒で7割、高卒で5割、大卒でも3割に達することが大きな社会問題になりました。日本は労働市場の流動性が低く、転職が困難なので、正社員を辞めた若者の多くがフリーターになりました。それが、「最近の若者はこらえ性がない」「世の中をなめている」との批判につながっていきます。
(中略)

 「就職氷河期」の若者は賃金の低いフリーターや非正規になりやすく、自活するだけの収入を得られませんから、成人しても実家で暮らすしかありません。こうして1990年代末に「パラサイト・シングル」が“発見”されます。

 アルバイト仕事はせいぜい20代までで、30歳を超えてフリーターをやっていると周囲から奇異な目で見られるし、職場にもいづらくなります。同窓会など、学生時代の友人と会う機会にも足が向かなくなるでしょう。

 パラサイト・シングルのフリーターはやがて失業者になり、家から出ることのない「ひきこもり」になっていきます。このように、「フリーター→パラサイト・シングル→ひきこもり」という現象は、1990年代半ばを起点としって一直線につながっているのです。

不都合なことはすべて若者の責任
 玄田有史さんは『仕事のなかの曖昧な不安』の文庫版のあとがきで、「この本の最大の主張は、中高年の雇用という既得権が若者から仕事を奪ったというものである」とはっきり書いています。

 そしてこの主張は、2004年にベストセラーになった『ニート フリーターでもなく失業者でもなく』(玄冬社文庫)につながっていきます。

ウン 我らが団塊の世代は、一時期アメリカの土地を買いあさったが・・・
日本の若者から仕事を奪ったという面(嫌われもん世にのさばる)が有ったのかもしれませんね。
『上級国民/下級国民』5:私の人生は私が自由に選択する
『上級国民/下級国民』4:日本経済の成長率の低迷
『上級国民/下級国民』3:急落したGDP成長率
『上級国民/下級国民』2:日本のサラリーマン
『上級国民/下級国民』1:はじめに

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