『サイバー空間を支配する者』2

<『サイバー空間を支配する者』2>
図書館で『サイバー空間を支配する者』という本を、手にしたのです。
サイバー空間では、米中のサイバー戦争は熾烈な交戦状態であるわけで・・・自衛隊の担当部署も安穏としてられない事態である。


【サイバー空間を支配する者】


持永大×村野正泰著、日本経済新聞出版社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
未来を制するのは誰か?後退する米国、台頭する欧州、支配力を高める中国。そして国家だけでなく、企業などの組織、個人がパワーを発揮するサイバー空間。その実態、支配力をめぐる競争の構図をはじめて明らかにする。

<読む前の大使寸評>
サイバー空間では、米中のサイバー戦争は熾烈な交戦状態であるわけで・・・自衛隊の担当部署も安穏としてられない事態である。

rakutenサイバー空間を支配する者



「第1章 サイバー空間とは何か」でその定義などを、見てみましょう。
p23~27
1 サイバー空間を構成するもの 
■機器、ネットワーク、および情報が構成するサイバー空間

 本書では、サイバー空間(Cyberspace)が、どのようなものから構成されるかを定義する。サイバー空間といったとき、多くの解釈が存在する。今後の議論では、サイバー空間、インターネット、およびネットワークなど、多くの単語が利用されるため、本書におけるサイバー空間の定義を明確化する。

 本書ではサイバー空間を、「コンピュータ(端末)、これらをつないだネットワークから構成され、情報の交換、蓄積ができる空間」として定義する。
 
 人は利用者、運用者、管理者としてサイバー空間に関与する。サイバー空間には実体の所在や所属が明確なコンピュータやサーバーといった機器に加えて、実体の所在が明確でない情報が含まれる。

 そのため、人によってはサイバー空間を実体が分からないものと位置づけてしまうことがある。しかし、これらの情報は実在の機器のなかにあるデジタル信号であるため必ず実態がある。例えば、電子メールを送信する際には、送信元のコンピュータのメールソフトで本文を作成し、送信ボタンを押す。すると、相手のコンピュータで同じ内容が表示される。
(中略)

 サイバー空間を構成する機器は幅広い。サイバー空間を構成する機器には人々の手に触れるパソコン(PC)、通信ネットワークで接続されたサーバー、ルーターやスイッチなどの機器がある。ネットワークに接続されている機器は、互いが通信可能なように動作のルール(プロトコル)が決められており、通信の開始や終了を制御している。

 PCやスマートフォンは、ネットワークに接続し、人が入力・指示した内容に基いて情報の処理、蓄積、転送などを行う。これらの機器は情報を処理する機能や暗号化する機能、通信する機能など、複数の機能を有しており、サイバー空間ではネットワークの末端に位置して人間と対話している。

 一方、ネットワークに接続される機器には、産業用途に特化したものがある。例えば、自動車やプラント制御に利用されているコンピュウータの一部に、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)と呼ばれる、機器のオン・オフなどを一定の手順で段階に応じて制御するものがあある。

 これらの機器はあらかじめ手順を記録しておけば、人の手が介在することなく自動で動作する。一見するとこれらの機器は機能面で違いがあるが、PCなどと同じプロトコルで通信できるように作られており、ウィンドウズ(Whindows)から操作が可能なものもある。すなわちサイバー空間を構成する機器は、ほぼ共通のプロトコルで通信ができる機器の集合体であるといえる。
(中略)

 情報はサイバー空間を構成する要素のうち地理的な制約を受けないものといえる。コンピュータやネットワークの上で交換されるのは電気信号に変換された情報であり、この情報こそがサイバー空間の活用を推し進め、さまざまな問題を引き起こしている。PCやサーバー、ネットワーク機器などと異なる点は、情報は容易に編集、転送、コピー、保存、消去することが可能であり、その内容によって取り扱いが変わり、位置の特定や内容の完全性担保が難しい点である。

 例えば、クラウドサービス上の情報は一般的に場所の特定は困難である。また、一般的にどこを通って通信したかをすべて知っている人やコンピュータは存在しない。いかし、これらの問題を上回るほど、情報を転送し活用する利点は大きい。


『サイバー空間を支配する者』1

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