『上級国民/下級国民』3

<『上級国民/下級国民』3>
図書館に予約していた『上級国民/下級国民』という本を、待つこと9ヵ月ほどでゲットしたのです。
この本の「はじめに」で高級官僚の存在や神戸市営バスの運転手の事件が載っているので、見てみましょう。


【上級国民/下級国民】


橘玲著、小学館、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。ベストセラー『言ってはいけない』の著者があぶり出す、世界レベルで急速に進行する分断の正体。

<読む前の大使寸評>
この本の「はじめに」で高級官僚の存在や神戸市営バスの運転手の事件が載っているので、見てみましょう。


<図書館予約:(10/24予約、副本16、予約283)>

amazon上級国民/下級国民


この本の「PART1 下級国民の誕生」から、見てみましょう。
p34~37
急落したGDP成長率
 日本の社会がなぜ膨大な数のひきこもり(その3分の2は男性)を生み出すことになったかはあとでもういちど考えるとして、ここで平成の日本経済で起きたあまり知られていない事実(ファクト)をもうひとつ紹介しておきましょう。

 最初に述べたように、平成が「失われた30年」になったいちばんの原因は日本経済の生産性が欧米諸国に比べて極端に低いからです。
 その結果一人当たりGDP成長率は1975~90年の年率3.9%から1990~2000年には年率0.8%に低下しました。

 その後、成長率はやや回復したものの、比較的景気が堅調だった2000~070年でも年率1.7%と、1990年以前に比較すると大幅に低い水準にとどまりました。
(中略)

 経済学者の深尾京司さんは、このような問題意識から『「失われた20年」と日本経済
』(日本経済新聞出版社)で、平成日本はなぜ経済成長できなかったのかを検証しています。

 そこで深尾さんが発見したのは、次のような奇妙なデータでした。
 図表5は、1990年に日本国内にあった42万4535の工場を、もっとも生産性の低い「ボトムグループ」から、もっとも生産性の高い「トップグループ」まで10%単位で分類し、それが2003年にどうなったのかを示したものです(『「失われた20年」と日本経済
』掲載の表を簡略化)。

生産性の高い工場も閉鎖されている?
 これを見ると、1990年にはもっとも生産性の低い「ボトムグループ」には4万2475の工場があり、そのうち2003年までに3万1017が閉鎖されて、工場閉鎖率は73.02%になります。同様に、生産性で下位10~20%のグループには4万2448工場あり、そのうち2万8177が閉鎖されたので、閉鎖率は66.38%です。

 不況期に生産性の低い工場が縮小・閉鎖され、生産性の高い工場が増えていくことで、経済全体の生産性は向上していきます。実際、アメリカやイギリスではこうした「(工場の)再配分効果」が生産性上昇の主因だと考えられています。

 日本でも、生産性の低かった工場の6割から7割は閉鎖されています。しかし不思議なのは、生産性の高かった工場も同時に閉鎖されていることです。


『上級国民/下級国民』2:日本のサラリーマン
『上級国民/下級国民』1:はじめに

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント