『倒れるときは前のめりふたたび』2

<『倒れるときは前のめりふたたび』2>
図書館に予約していた『倒れるときは前のめりふたたび』という本を、待つこと半年ほどでゲットしたのです。
この本の目次を見てみると・・・取りあげた本の数々がなかなか興味深いのでおます。


【倒れるときは前のめりふたたび】


有川ひろ著、KADOKAWA、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
「有川浩」改め「有川ひろ」のエッセイ集“ふたたび”!ペンネーム変更の理由も語られる、エッセイ等41本+小説2編も特別収録。

<読む前の大使寸評>
この本の目次を見てみると・・・取りあげた本の数々がなかなか興味深いのでおます。

<図書館予約:(2/18予約、8/16受取)>

rakuten倒れるときは前のめりふたたび


神戸市民として次の章が気になるので、見てみましょう。
p194~198
「鎮魂」の名の下に二度と対立が起こらぬように
 2017年冬、兵庫県中央区のメリケンパークに、「めざせ! 世界一のクリスマスツリーPROJECT」として、高さ約三十メートルの巨大クリスマスツリーが設置されました。

 企画は「プラントハンター」という肩書きでメディアにも出演する男性によるものでした。富山県氷見市に生えていた推定樹齢百五十年の木を輸送し11月17日に設置、12月2日から26日まで一般公開されていました。

 ですがこのプロジェクトについては、告知された経緯や情報に虚偽があるのではという声や、またイベントが「鎮魂」を煽ったことに対しての反発、グッズ販売など商業展開への批判などが広がり、イベンント中止を求める意見も多く挙がることとなりました。

 大阪芸術大の純丘曜彰教授(哲学)は、「なぜ神戸に半殺しの生木を吊るしてはいけないのか:震災死者を冒涜する#世界一のクリスマスツリーの売名鎮魂ビジネス」と題した文章をインターネット上に投稿しました。その一節に「鎮魂どころか、ようやく癒えた傷口にナイフを突き立て、心臓の中まで掻き回し、被災者を、そして、死者たちを冒涜する」という記述がありました。

 この文章が「腑に落ちた」という思いから、「あくまでも個人的な意見として」綴った下記の文章は、ネットメディアである「産経WEST」に寄稿し、ツリーが公開中の12月23日に掲載されたものです。
(中略)

 物議を醸している「世界一のクリスマスツリー」について。
 私は田舎の出身ですから、山の間伐材の重要さも、間伐材を利用することによる林業の活性かも理解しているつもりです。

 割り箸をむやみに否定してマイ箸を持ち歩くことが流行ったときも、「エコだから」と誇るようにマイ箸を取り出した方に「本当に日本の林業や木のことを考えるなら、国産材を使った割り箸を使うほうがいい」と言ったことがあります。
(中略)

 だからこそ、震災の「被害」について軽々に語ってはならないと思いました。
 大した苦労もせずに震災を過ごした私が、被害の痛ましさを分かったように語ってはならないと思いました。

 それは、当時、私と同じようなレベルで震災を体験した人々の間に、暗黙の了解としてあったことのように思います。
 作家になってから東日本大震災が起こったとき、過度な自粛に対する危惧から、自粛は被災地を救わないという発言はしました。
 曲りなりにも大規模地震を経験したことがある人間でなくては公に言いにくいことですし、これは自分の実感として確かにあったことだからです。


『倒れるときは前のめりふたたび』1

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