『辺境図書館』1

<『辺境図書館』1>
図書館で『辺境図書館』という本を手にしたのです。
おお 翻訳家が面白いと感じる外国の本が並んでいるではないか♪
…ということで、借りたのでおます。



【辺境図書館】


皆川博子著、講談社、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
最期の日まで、本に溺れる。小説の女王が耽読した、妖しくも美しい本の数々。書き下ろし短編「水族図書館」も収蔵。

<読む前の大使寸評>
翻訳家が面白いと感じる外国の本が並んでいるではないか♪
…ということで、借りたのでおます。

rakuten辺境図書館


英国人のシニカル・センスを、見てみましょう。
p16~24
<002 『穴掘り公爵』とミック・ジャクソン>
 各国人の気質をあらわすジョークは、いろいろありますが、「この世に存在しないものは」というのも、その一つです。
 アメリカ人の哲学者
 ドイツ人のユーモリスト
 フラン人とイタリア人は忘れましたが、イギリス人に関しては、
「変人でないイギリス人」
 となっています。

 イギリス人とつきあいがないので、事実かどうか知らないのですが、たまたま週刊誌で藤原正彦氏のエッセイを読んだら、イギリス人の変人ぶりに言及しておられました。ご友人であるイギリス人の行動がやっぱり変であったらしい。

 シェイクスピアが『ハムレット』のなかで、墓堀り人に「イギリスに行ったら頭がおかしくたって目立たねえ。みんなおかしいからな」と言わせているのですから、16世紀このかた、まず間違いなく変人揃いなのでしょう。

 拙作『開かせていただき光栄です』でモデルにしたイギリスの解剖医ジョン・ハンターも、こと解剖となると常識も世知も吹っ飛んでしまう、とんでもない変人でした・・・厳密に言えば、スコットランド人ですが・・・。

『THE UNDERGROUND MAN』という原題を『穴掘り公爵』とした訳者のセンスのおかげで、何の予備知識もなくタイトル買いした1冊でした。原題のカタカナ書きか、直訳されたタイトルであったら、書店で見過ごしてしまったかもしれません。読み通せば、原題が、公爵の気質と相まって、きわめて適切な意味をもつことがわかります。

 穴掘り公爵は、確実に、変人です。作者の付記によると、実在した貴族第五代ポートランド公ウィリアム・ジョン・キャベンディック=スコットの生涯を下敷きにし、大幅な脚色を加えたのだそうです。
(中略)

 1997年、36歳で著わした本作でデヴュー。
 ちなみに、拙作『猫舌男爵』のタイトルは、本作のタイトルに触発されました。


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