『鳥と世界の意外な関係』2

<『鳥と世界の意外な関係』2>
図書館で『鳥と世界の意外な関係』という本を手にしたのです。
鳥類の仕草にひかれる太子は、駅前でハトを見ながらバードウォッチングに勤しんでいるわけで・・・まあ、鳥類はミニブームでおます。



【鳥と世界の意外な関係】


松原始著、カンゼン、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
人間の偉大な創造は妄想×試行錯誤の賜物だった―鳥からひもとく身近な科学技術。

<読む前の大使寸評>
鳥類の仕草にひかれる太子は、駅前でハトを見ながらバードウォッチングに勤しんでいるわけで・・・まあ、鳥類はミニブームでおます。

amazon鳥と世界の意外な関係


「CHAPTER3羽毛と悲劇」で羽毛を、見てみましょう。
p62~64
<鳥を象徴するアレ>
 羽毛のある動物は、今や鳥だけだ。
 6500万年ほど前まではもっといたのだが、隕石衝突だかデカン高原の噴火だかによって絶滅してしまった。より正確に言えば、全てが絶滅したわけではなく、比較的小型で飛ぶのが上手だった奴らが生き残り、今は「鳥」として親しまれている、という方がいいだろう。絶滅した連中は恐竜と呼ばれている。

 鳥は恐竜から進化したので、分類学的に言えば、恐竜というグループの一部なのだ。もちろん鳥だけを特別扱いして「これは鳥というグループ」とすることはできるが、「でも恐竜の一部ですよね」と言われれば「ハイそうです」と言わざるを得ない。

 そう考えると職場からちょっと歩いたガード下では、仕事帰りのみなさんが恐竜の串焼きとビールで疲れを癒やしている、と言っても間違いではない。だからって焼き竜屋を名乗って流行るかどうかは知らないが。

 さて、羽根の話。口語では「羽」だが、学術的には羽毛と呼ぶ方がいい。「はね」という日本語は翼の意味もあるので、鳥の翼全体を指しているか、羽根1枚を指しているか混乱する恐れがなきにしもあらず、だからだ。さらにコウモリのような指+皮膜も「はね」だし、昆虫も「はね」なのでさらに混乱する。ということで、この本ではできるだけ羽毛とか翼とか書き分けるようにする。昆虫の場合は「翔」が適当だろう。

 羽毛は鱗と同じ材料を使っている。皮膚を覆うようにケラチン質が板状に発達すれば鱗、管状に形成された後で広がれば羽毛である。もっとも、この形成のされ方というのは非常に重要で、鱗がそのまま羽毛になったわけではない、というのも確かである。

 さらに、毛や爪もケラチンだし、牛や羊の角もケラチンなので、動物の体表を覆う固めのモノはだいたいケラチンだと言える。したがって、鱗に似たものではあるのだが、鱗がチョイチョイと変化して羽毛になったというわけではなさそうである。

 この辺は今もホットな研究課題なのだが、羽嚢が形成されて云々、といった発生学のしちめんど臭い話になるので、これ以上は触れないでおく。
 このように、この羽毛というのはものすごく不思議なモノでもあるのだが、一方で鳥の生活を支える驚異の構造でもある。

 まず、翼を構成するのが羽毛だ、という点。これは動物界を見回しても鳥だけの特徴だ。飛ぶ動物は多いが、全て、骨と皮膜、あるいは体全体で飛行を支えている。羽ばたいて飛ぶという点で鳥に一番近いコウモリは長く伸びた指と後肢、さらに尾の間に皮膜を張る。翼竜類にも羽毛があったかもしれない、という研究はあるが、翼を形成しているのは、あくまで指の骨と皮膜である。

 トビトカゲの翼は長く伸びた肋骨で支えた皮膜だ。カエルの中には、大きな水かきを広げて飛び降りるものもいる。トビウオは胸ビレと腹ビレを広げて飛ぶ。イカとトビヘビは体全体で飛ぶ派だ。イカはまだしもエンペラがあるが、トビヘビは腹をグイと凹ませ、空中でも体をくねらせながら、泳ぐように空を飛ぶ。

 重ねた羽毛で翼面を形成する動物は、鳥しかいない。


『鳥と世界の意外な関係』1

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