『鳥と世界の意外な関係』1

<『鳥と世界の意外な関係』1>
図書館で『鳥と世界の意外な関係』という本を手にしたのです。
鳥類の仕草にひかれる太子は、駅前でハトを見ながらバードウォッチングに勤しんでいるわけで・・・まあ、鳥類はミニブームでおます。



【鳥と世界の意外な関係】


松原始著、カンゼン、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
人間の偉大な創造は妄想×試行錯誤の賜物だった―鳥からひもとく身近な科学技術。

<読む前の大使寸評>
鳥類の仕草にひかれる太子は、駅前でハトを見ながらバードウォッチングに勤しんでいるわけで・・・まあ、鳥類はミニブームでおます。

amazon鳥と世界の意外な関係


「CHAPTER2鳥と二本足」で二足歩行を、見てみましょう。
p38~40
<ご先祖はバイペダル>
 鳥は二足歩行する生き物だ。
 二本足で立って歩く動物はいくつかある。カンガルーは後ろ足で立ち上がって飛び跳ねるし、霊長類も短距離なら二本足で歩けるものが多い。ただし、カンガルーは尻尾を地面に垂らしているので、厳密には三本足になっているかもしれない。

 サルの仲間は、二本足で歩く時は手を上に持ち上げてヒョコヒョコとバランスを取る。これに対し、鳥類は二本足でスックと立って、スタスタ歩く。動物の中ではかなり、二本足に適応した方である。

 ただし、鳥の場合は腰を大きく曲げた状態なので、人間のような直立二足歩行(アップライト・バイペダル)ではない。まあ、直立しているからエラいというものでもないので、その違いを特段にあれこれ言う気はないが、鳥と人間の二足歩行は、たぶん、かなり違う。

 そもそも、人間の直立二足歩行というのは、かなり変わった姿勢である。こんな、膝も腰も伸ばして突っ立っている生き物は他にはいない。おかげで、我々は体重50キロから100キロしかないくせに、視点がウマやウシ並みに高い。

 動物はしばしば正面から向き合った時の背の高さで相手のサイズと戦闘力を推し量るようだが、もし人間を見て「む、こいつはウシくらい」と判断されているとすると、我々は体重にして10倍ほどハッタリをかましていることになる。

 一方、特殊な姿勢のせいで困ることもある。例えば、四つ足なら直腸や肛門は心臓より高いところにあるので、直腸静脈の血液は放っておいても心臓に戻る。ところが人間は立ち上がったので、どうしても血液が直腸静脈あたりに溜まりがちになる。こうして鬱血するせいで、人間は痔に悩ませることになった。

 では、直立二足歩行のメリットはなんだろう。確かに直立したおかげで両手がフリーになったが、別に両手を使えるようにするために二本足になった、というわけではないだろう。両手が使えなければ死ぬような淘汰圧がかかったとも思えないからである。

 二本足で何が嬉しいか、については、様々な意見がある。視点が高くなって、遠くまで見通せていい。両手で食物を抱えて歩ける。両手で子供を抱いて歩ける。二本足の方が長距離を移動するのに効率がいい。背が高くなると、捕食者を威嚇できる。

 どれももっともらしいが、いずれも「立ち上がることができたので、そういう利点もあったね」といった、副次的な効果ではないか。ちょっと面白い観点として、「チンパンジーが四本足で移動するより、人間が二本足で移動する方がエネルギー効率がいい」という研究はある。チンパンジーはざっと4倍ものエネルギーを使ってしまうなだ。ところがチンパンジーの場合、二足歩行に切り替えてもエナルギー消費は同程度だ。現代のチンパンジーが頑張って立ち上がっても、とりたてて利点はないようである。
(中略)

 ただまあ、人間のような体型での二足歩行を極めれば、省エネで長距離を歩けるようだ、ということはわかる。ご先祖さまが長距離を歩き回ると決めた時に、直立してスタスタ歩く方が有利になった、そういう瞬間があったのかもしれない。


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