『ブラッカムの爆撃機』2

<『ブラッカムの爆撃機』2>
図書館に予約していた『ブラッカムの爆撃機』という本を、図書館に借出し予約してほぼ4日後にゲットしたのです。
この本には、冒頭と巻末に宮崎駿の漫画を載せているサービス満点の試みがええわけで・・・また、訳者の金原端人さんが、当時の英軍パイロットの皮肉たっぷりの雰囲気を伝えています。


【ブラッカムの爆撃機】


ロバート・ウェストール著、岩波書店、2006年刊

<「BOOK」データベース>より
イギリスの作家ロバート・ウェストールの作品集。大戦下の少年たちの友情と恐怖を描く「ブラッカムの爆撃機」の他、「チャス・マッギルの幽霊」「ぼくを作ったもの」の2編に、リンディ・マッキネルによる「ロバート・ウェストールの生涯」と宮崎駿のカラー書き下ろし「タインマスへの旅」を収録。

<大使寸評>
この本には、冒頭と巻末に宮崎駿の漫画を載せているサービス満点の試みがええわけで・・・また、訳者の金原端人さんが、当時の英軍パイロットの皮肉たっぷりの雰囲気を伝えています。

<図書館予約:(6/27予約、7/01受取)>

amazonブラッカムの爆撃機


この本で著者ロバート・ウェストールの生涯を、見てみましょう。
p212~214
<ロバート・ウェストールの生涯>
 ロバート・アトキンソン・ウェストールは、1929年10月7日、イングランド北東部のノーサンバーランド州ノースシールズの、ヴィカレッジ通り7番に生れた。父親もロバートという名前で、近くのガス工場で整備工として働き、職長をしていた。母親のマギーは、生地店で働いていたが、1926年に結婚して退職した。

 息子のボブ(ロバートはいつもそう呼ばれていた)はひとりっ子で、家族の愛情を一身に受けて育った。父のロバートもひとりっ子だった。ボブは父方の祖母が大好きで、「ナナ」と呼んで慕った。ナナと祖父は近くに住んでいて、幼少時代のボブに大きな影響を与えた。母方の祖母は未亡人だった。祖父のジョージ・レゲットは、ボブが生まれる3年前になくなっていたが、もとはイングランド東部、ノーフォーク州の羽振りのいい建築業者だった。
(中略)

 ボブが三歳のとき、一家は郊外のボークウェル・グリーン地区に引っ越した。そこは当時、ノースシールズの中でも、緑豊かな野原にかこまれた地域だった。ボブは五歳になると地元のコリンウッド幼児学校に入学し、八歳でチャートン小学校に進んだ。が、このときすでに、同級生よりもかなり優秀な生徒だった。すでに字が読めたのだ。これは偶然の産物だった。

 ボブは四歳の頃、父親の膝に抱かれて本を読み聞かせてもらっていた。ボブの父は十二歳まで初等教育を受けたきりで、読みながら指で文字をたどる癖があった。ある日、父が気づくと、ボブはひとりでもっと先を読んでいたので、妻とともに奇蹟でも起こったかのように驚いたという。

 ボブは神童のようにもてはやされ、自信を持つようになった。父はまた絵も教えてくれて、ボブは息をするように自然に絵を描けるようになった。授業でも、ボブは真っ先に与えられた課題を終わらせるので、よく、することがなくなってしまった。そのため教師から、「自分で何かみつけてやっていなさい」といわれるようになり、本人いわく「ちび学者」になった。どんな本でも手あたりしだいに読んで、知識を吸収したのだ。

 1939年、ボブが十歳になる直前に第二次世界大戦が勃発し、タインサイドはドイツ軍による空襲の標的となった。ボブは戦争に夢中になり、ラジオから流れる戦況のニュースに熱心に耳を傾けた。この時代は大体において、少年にとっては胸おどる時代だったようだ。ウェストール一家も他の家族と同じようにアンダーソン式防空壕を手に入れ、裏庭に組み立てた。この防空壕の中で、昼も夜も、夏も冬も、多くの時間を過ごした。

 ボブの父は、昼間のガス工場での仕事に加えて、夜は防空監視員として活躍した。ボブは自転車に乗るようになり、じきに隣町のタインマスの地理にくわしくなった。タインマスは海辺の保養地で、歴史的な建物や史跡がたくさんある。この頃何度も訪れた城跡、修道院の廃墟、コリンウッド提督の記念碑、タインマス有志海難救助隊監視所などが、のちの彼の小説に登場することになる。

 1941年9月、十一歳で、ボブは奨学金をもらってタインマス・ハイスクールに進学した。この学校のことを彼はのちに、「天の王国」のようだったと書いている。ボブは水を得た魚のように活躍した。この頃には背ものびてがっしりした体つきになり、ラグビーやテニスも楽しんだ。この学校で出会ったふたりの教師にボブは後々までずっと深い恩義を感じていたが、そのひとりをモデルにした人物が、彼の処女作『“機関銃要塞”の少年たち(原題The Machine-Gunners)』に登場している


『ブラッカムの爆撃機』1

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