戸田奈津子の世界R1

<戸田奈津子の世界R1>
図書館で『字幕の花園』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、彼女が訳した映画がずらりと並んでいて圧巻です。
各作品の中の決めセリフ、名セリフが英文と訳文で出てきます。

・・・この際、戸田奈津子について集めてみます。

・人生の贈りもの:戸田奈津子(2014年朝日コラム)
・字幕の花園(2009年刊)
・ヘアスプレー(2007年刊)
・映画字幕は翻訳ではない(1992年刊)

R1:『ヘアスプレー』を追加
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戸田奈津子5より
■「トム、プロポーズなさい」
トム

戸田さんは字幕翻訳者ですが、テレビなどでは映画スターの通訳としても有名です
 昨年後半はたくさんのスターが来日しました。トム・ハンクス、キアヌ・リーブス、ロバート・デ・ニーロ、シュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー)、みなさん、長いつきあいです。シュワちゃんなんか、周囲の人に「彼女は俺が稼がせてやった。だから彼女はフェラーリを3台持っているんだ」って、真顔で冗談を言うんですよ。面白い人でしょ。

若いころは「サイコ」のアンソニー・パーキンスのファンだったとか
 彼が来日した時に通訳をしました。あこがれの存在でしたから、心ときめきましたね。奥さんと子どものために浴衣を選んでくれと頼まれ、私が選びました。内心、複雑な心境でした。

プライベートなつきあいに発展したスターもいます
 リチャード・ギアには、ニューヨーク郊外の自宅で催された結婚披露宴に招かれました。彼は日本通で京都好き。仏教文化の造詣の深さに驚かされます。ロビン・ウィリアムズは京都への家族旅行に同行。彼はプライベートでも人を笑わせる天才。こちらが何かをすると、1回1回「サンキュー・トダ」と言ってくれる心遣いの人です。

トム・クルーズの通訳も毎回、戸田さんですね
 「宇宙戦争」(2005年)で来日した時、当時の恋人だったケイティ・ホームズについて、「結婚しようと思うんだけど、プロポーズはまだなんだ」と打ち明けられ、「しなきゃダメよ、トム。プロポーズなさい」と。まもなくプロポーズのニュースが届きました。でも別れてしまって。困った人ね。

なぜスターは日本にたくさんやって来るのですか
 来ていない大物スターはポール・ニューマンとアル・パチーノくらい。日本が米国に次ぐドル箱だからです。中国の興行収入が日本を超えた今、日本から中国に向かうパターンが目立つ。そのうち、日本がスルーされてしまうのではと心配です。

字幕の仕事をしながらの通訳は大変でしたか
 よく体がもったと思います。丈夫な体は、両親からの最大の贈り物ですね。好きな仕事、素晴らしいスターたちにめぐりあえたのもラッキーでした。彼らはスターと言っても偉ぶってなくて、キャラクターも話もとても面白い。そんな人たちに会えて、話が聞けたことは何よりも得難い体験です。

最近の言葉で印象的だったのは
 昨年秋に通訳したロバート・デ・ニーロが「なぜ名演技が出来るのか」という問いかけにこう答えました。「I do The best I can」(自分のベストを尽くしているだけさ)。名優中の名優の謙虚さに感動しました。77歳の私も、こんな気持ちを忘れずに仕事に臨みたいですね。(聞き手・斉藤勝寿)

戸田奈津子:1936年、東京都出身。津田塾大英文科卒業。70年に字幕デビュー。「タイタニック」「E.T.」など大作や話題作を多数手がける。著書に「字幕の中に人生」「スクリーンの向こう側」など。

人生の贈りもの:戸田奈津子byドングリ

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【字幕の花園】


戸田奈津子著、集英社、2009年刊

<商品説明>より
7年半にわたって「ロードショー」に連載された人気コラム「BRUSH UP YOUR ENGLISH」を完全収録します。(1)ドラマ篇(2)コメディ篇(3)アクション篇(4)ミステリー篇(5)ファンタジー篇、ラブストーリー篇、全90本を内容別にカテゴライズ。各々、字幕翻訳の実際やエピソードを披露しながら「映会話」のレッスンを進めます。巻頭の4C口絵では、人気スターとのプライベートな2ショットや貴重な秘蔵フォトを大公開。セレブなビッグスターの知られざる素顔や来日時の未公開エピソードもさまざま披露しちゃいます。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、彼女が訳した映画がずらりと並んでいて圧巻です。
各作品の中の決めセリフ、名セリフが英文と訳文で出てきます。

rakuten字幕の花園

『字幕の花園』3:スターと行く日本の旅
『字幕の花園』2:はじめに
『字幕の花園』1:ラスト サムライ

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くだんの2本立て館で『ヘアスプレー』を観たのだが、エンドロールに書かれた字幕翻訳は戸田奈津子となっていたのです。
おお 戸田さんの字幕翻訳だったのか♪


【ヘアスプレー】


アダム・シャンクマン監督、2007年、米制作、2020.6.13観賞

<Movie Walker作品情報>より
ブロードウェイの人気ミュージカルを映画化。“ミス・ヘアスプレー”を目指す女性らが華やかな歌やダンスを披露する。主人公の母親を演じる女装したジョン・トラボルタに注目。

<大使寸評>
この映画を劇場で観るのは2回目であるが、主人公と母親の肥満度、パワーに脱帽する思いがします。

黒人の権利擁護デモの先頭を歩く二人のシーンが見られるわけで・・・
その政治的なメッセージに、見直した次第でおます。

Movie Walkerヘアスプレー
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【映画字幕は翻訳ではない】
字幕

清水俊二, 戸田奈津子著、早川書房、1992年刊

<「BOOK」データベース>より
1行10字、2行まで-。映画字幕の制約はまだまだある。この道50余年の著者が遺した字幕作りの真髄。
【目次】
スーパー字幕業誕生の記/同業10人/スーパー字幕と漢字制限/スーパー談義/文字と言葉/わが映画字幕人生/雑学大百科事典/Go and get’em!/スーパー字幕よもやま話/映画字幕あれこれ/心躍る20文字の世界/字幕談義/『オセロ』のスーパー字幕/字幕スーパーの文法/読み巧者/オン・デッキ/“フランチョー、コム・ヒア!”/男はタフでなければ生きて行けない/英会話/地下鉄/花嫁の父/アンナとミード/原田真人君のスーパー字幕改造談義/シネ英会話Lesson

<大使寸評>
スーパー字幕誕生のときからこの仕事に携わった清水さんのお話であるが…
とにかく、映画への愛と、雑学的な薀蓄に溢れている♪
そして、もちろん翻訳者としての気概も。

rakuten映画字幕は翻訳ではない

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