超火山槍穂高の秘密―巨大カルデラ

<超火山槍穂高の秘密―巨大カルデラ>
NHKのシリーズ番組「ジオジャパン」を毎回観ているのだが・・・
北アルプスの成り立ちが興味深かったので、ネットで関連サイトを捜してみました。


『北アルプスの成り立ち』━黒部川花崗岩と爺ガ岳・鹿島槍ヶ岳━より
超火山槍穂高の秘密―巨大カルデラ

二番目の話に移ります。今度は槍穂高、超火山槍穂高の秘密ということで、槍穂高での隆起の話をさせていただきます。この後再三カルデラの話が出てまいりますので、カルデラの話を先にさせていただきます。カルデラとは火山地形の一つで、いろいろな種類がございます。皆さん火山というと富士山のような高い山をイメージされる方が多いのですが、必ずしも火山の定義には山である必要はないのです。

日本では火山と言いますからどうしても山のイメージがありますが、例えば凹地でも火山活動によってできた地形ならば良いわけで、それも火山地形です。こういう凹地形を作っている直径1km以上のほぼ円形に近い地形をカルデラといいますが、成因的にはいろいろです。しかしこういう凹地形の成因で一番多いものは陥没カルデラというというものです。そしてこのような火山地形の中でも最も規模が大きいものですから、いろいろな人が興味を持って研究対象としています。

細かい図面(編者注;図面省略)で恐縮ですが、陥没カルデラの典型的なでき方として説明されていますのは、まず地下の浅いところ、数kmのところまでマグマが上昇してマグマだまりができます。そうするとある時にマグマだまりの中で圧力の低下とか、温度の急上昇とかが起こりますと発泡現象といって、急速にマグマが膨らんでその中がマグマの泡だらけになる状態が起こります。すると急速に膨張するものですから、岩盤の間の通路を使ってマグマが上昇し噴火が始まります。

噴火が始まってマグマだまりから地表に物質が供給され始めると、マグマだまり自身は圧力が低下し始め、その分に見合うようにマグマだまりの上にあった岩盤が沈みこんでくる。そうすることによって凹地、陥没地形が生まれることになります。できた陥没地形のところは、火山活動が続いていますので、凹地はそのままではなくて噴出した火山灰や溶岩がこの凹地を埋め立てていく、そういうような形で陥没カルデラができていくという説明です。
先ほど北アルプスでは、岩盤にかかっている力が今から150万年とか140万年を境にして大きく変わったと申し上げましたが、浅い所にまでマグマが上がってくるためには、岩盤に引っ張りの力が加わっているコンディションのほうが、マグマが上がり易いと言われています。


これ(右図)は槍穂高地域のカルデラを、非常に概念的に描いた図面です。この場所は焼岳で、この付近が上高地、そして穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳とこんな位置関係になります。穂高地域も約170万年とか180万年前に大きな噴火を起こしたカルデラ火山だったのです。しかし噴火から時間がたってどんどん浸食が働いていますので、今はもうカルデラ火山も火山地形も残ってはいません。

ただ先ほど言いましたカルデラを埋め立てた火山岩は、現在でも見ることができます。その埋め立てた火山岩のなごりが緑(編者注;図面では薄い灰色)で表した部分です。ですから槍穂高連峰の大部分は、その当時のカルデラを埋め立てた火山岩でできているということになります。

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