『トウ小平』5

<『トウ小平』5>
コロナウイルス対応の図書館閉鎖の折、読む本に事欠いてきたので・・・
書棚から、この本を引っ張り出してきたのです。


本屋で『トウ小平』という本を見かけたが・・・・
エズラ・ヴォーゲルに橋爪大三郎が質問するという対談形式の本である。
日米の英知が中国の巨大政治家を語るという企画が…ええでぇ♪

…ということで、ほぼ衝動買いとなった次第です。


【トウ小平】
ヴォーゲル

エズラ・ヴォーゲル×橋爪大三郎著、講談社、2015年刊

<商品説明>より
 トウ小平は、中国の方向をどのように転換させたのか。強大な経済力・政治力パワーをもつに至った中国の基礎をどのように築いたのか。「現代中国の父 トウ小平」の著者が、トウ小平の生涯と業績の大事なポイントを語る。【「TRC MARC」の商品解説】

「トウ小平は、20世紀後半から21世紀にかけての世界史にとって、もっとも重要な人物だ」――橋爪大三郎

「いま中国は相当強くなった。10年か20年で、GDPは世界のトップになるだろう。これがどうして可能になったかというと、トウ小平の開いた道なわけです。あれほど経験があって、権威があって、あらゆる面の実力を兼ねそなえている人は、いない」
「このインタヴューは短いけれど、トウ小平の生涯と業績の大事なポイントをすべて盛り込むものになった」――ヴォーゲル

<読む前の大使寸評>
エズラ・ヴォーゲルに橋爪大三郎が質問するという対談形式の本である。
日米の英知が中国の巨大政治家を語るという企画が…ええでぇ♪

hontoトウ小平


フランス留学あたりを見てみましょう。
p41~43
<フランス留学>
ヴォーゲル:トウ小平は、16歳でフランスに留学します。フランス語はあまりよく出来なかったんですけれど、勉強家だった。ある者はマルクスを読み、ある者は経済を読み、留学生たちは政治を熱く語りあった。中国がどうして1919年に、これほど損害を被ったのか、知ろうとしたのです。

 結局、トウ小平は、フランスの大学の正規生として、勉強することはできなかったが、留学生たちの勉強会で、多くを学んだ。参加者はみな、知識階級の人びとで、政治の動き、歴史の現状を話し合った。そういう討論の場が、非常に大事だったのです。

橋爪:そもそも当時の留学って、大変なことですよね。家族に経済力があって、チャンスに恵まれるのはもちろん、本人の強い意志がなければ。

ヴォーゲル:両親が、少なくとも父親が留学させたのですね。そのころ若者は、父親の言うことを聞くものだった。どこまでが父親の意志で、どこからが本人の意思だったか、何とも言えません。まあ、両方とも必用だった。

<中国共産党フランス支部>
橋爪:フランスではトウ小平は、ずいぶん苦労もしていますね。給金が支払われなくて違う工場に移ったり、抗議運動をしたり。

ヴォーゲル:トウ小平はフランスに行って、フランスの変化をよく見ました。彼は、「われわれは知識階級である、指導者である」という意識があったのですね。将来の指導者としてのプライドを抱きながら、どこかの工場で、薄汚れた、みながやりたがらない仕事をする。革命が必要だと思うようになるのは、自然なことです。
橋爪:そのころ周恩来に出会っています。周恩来は、リーダー格だった。トウ小平からみて周恩来は、どういう存在だったのでしょう。周恩来の影響で、共産党に入った?

ヴォーゲル:彼個人の影響、とは言えないと思います。そういう記録はない。ただ留学生のグループのなかで、周恩来は、日本の経験もありイギリスの経験もあり、トウ小平よりも年上で、自然にそのグループの指導者になった。トウ小平あグループの中で、周恩来に指導されることになり、彼を尊敬した。そのあと、共産党の事務所でトウ小平は印刷工をやり、「坊や」とよばれて、何でもやっていた。
(中略)

橋爪:そのころ、中国共産党のフランス支部ができました。中国共産党そのものができたばかりで、本国では大したことがなかった。そこでフランス支部は、とても大きな影響力をもっていたのですね。

ヴォーゲル:そうそうおっしゃるとおり。
 
 だいたい、ときどき人が行き来する個人的なネットワークだと思うんです。中国で共産党ができたという情報が入ってきて、中国共産党の支部をつくった。



『トウ小平』1:指導者の交替p138~140
『トウ小平』2:改革開放p154~160
『トウ小平』3:革命よりも改革p164~168、流血の天安門p214~218
『トウ小平』4:中国共産党の病理p231~234、習近平は、実力者p248~250


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