『暦と行事の民俗誌』4

<『暦と行事の民俗誌』4>
図書館で『暦と行事の民俗誌』という本を手にしたのです。
ぱらぱらとめくると、画像の多いビジュアル本である。
それから昨今の太子の関心は、天体観測から生活感のある暦に移りつつあるわけです。


【暦と行事の民俗誌】


佐藤健一郎, 田村善次郎著、八坂書房、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
日本独特のカレンダー・暦。日本に古くから伝わる様々な暦とその歴史をたどりつつ、四季折々の行事や歳時を紹介し、日本人にとっての一年を立体的に解説する。日本の行事にちなんだ凧・だるま・注連縄・人形など、写真・図版多数収載。

<読む前の大使寸評>
昨今の太子の関心は、天体観測から生活感のある暦に移りつつあるわけです。

rakuten暦と行事の民俗誌




旗と幟を、見てみましょう。
p226~228
<旗と幟と>
佐藤:こういった旗と幟に絵を描くというのは、端午の節句の際の幟の絵がありますね。

田村:旗と幟はどう違うんですかね。

佐藤:江戸時代の辞書の一つである『倭訓栞』によると、乳(ち)のあるのが幟だそうです。

田村:乳というのは竿に通すためのものですね。旗は竿に紐で縛り、幟は竿に通す形式ですね。

佐藤:その幟に絵を描くというのは、どういうことなんでしょう。旗に見られる紋とは異なると思うんですが・・・。

田村:そうですね。

佐藤:私の子供の頃、家に鍾馗の絵の幟がありましたが・・・。『東都歳時記』の挿絵にも鍾馗が描かれています。

田村:端午の節句に用いられる幟というと、武者絵が多いのではないでしょうか。記憶にあるのでは、神功皇后とか高砂、義経、金太郎、桃太郎といったものですが、比較的勇ましいのが多い。その点では凧絵と共通するものがあると思うのですが。

佐藤:確かに、凧に見られる絵と同じ題材のものが多いですね。

田村:端午の節句の人形は、雛の節句と違って、様式は定まっていないといっていいんでしょう。

佐藤:そうですね。鎧甲、鍾馗、それに、白馬や高砂の翁と姥、神功皇后と竹内宿禰などなどですね。金太郎も忘れられません。

田村:桃太郎もありますね。

佐藤:地域によっては形式の定まっているところもあるかもしれませんが、東京などでは、家々で皆違いますね。人形は様々ですが、鯉幟は各家で用意したようですね。

田村:鯉幟、あれには乳がないのに、どうして幟というんでしょう。幟は幟旗ですから、そう気にしなくてもいいんでしょうが。

佐藤:そうですね。凧に関しても、ハタといい、ノボリというのは、そもそもが同じものだからですね。

田村:イカ幟ですもんね。

佐藤:そうですね。初めは幟に鯉が描かれ、それが現在のように変化してきたのではないでしょうか。だから鯉幟と・・・。


『暦と行事の民俗誌』3:月見と月待と
『暦と行事の民俗誌』2:「長屋の花見」考
『暦と行事の民俗誌』1:行事十二ヶ月の4月



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